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2023年03月02日

フェリー内にあるトラック運転手専用スペースとは 長距離トラック運転手 フェリーの中ではどうやって過ごしている?

旅行などでフェリーを利用すると乗客や乗用車の他にトラックやトレーラー

がたくさんフェリーに乗船してくるのを見かけます


運送会社の中には状況によってまたは定期的にトラックで荷物を運送するのにフェリー

を利用している所もあるのでフェリーの駐車スペースがトラックで一杯になっている

なんてこともよく見かける光景です




しかし船内でトラック運転手を見かける事はあまりないかと思います

いったいどこにいるのかな? 何しているのかな?

と感じる人もいるかと思います(。´・ω・)?





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フェリーを余り利用しない方にとってはどういったものなのか

分からないと思いますが物流や輸送などで頻繁に使われるフェリーの客室のなかには

じつはドライバーズルームというトラック運転手専用の部屋があり一般の乗客とは違う

エリアでフェリーでの船旅を過ごしています



普段船内でトラック運転手をあまり見かけないのはこの為です

今回は一般客とは違うエリアを別にもうけている理由や

航海中トラック運転手の船内での過ごし方などを紹介したいと思います(/・ω・)/





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目次
フェリーの利用目的
ドライバーズルームとは
ドライバーズルーム内の設備
航海中客室に行かずにトラックに残る運転手もいる
フェリーを利用するデメリット
フェリーの休息時間
まとめ


フェリーの利用目的


■労働時間の短縮と運転手の疲労軽減

トラック運転手の1日の労働時間は法令で決められています

とはいえ目的地が長距離になれば運転時間もそれに応じて長くなり

上限の9時間に達すれば 法令のうえでも 1日の運転はそれで終わってしまいます( ̄▽ ̄)



事故や交通渋滞などが発生するとなおさら移動に時間がかかってしまい運転時間を圧迫します

(運転手の運転時間1日の平均は9時間以下と定められています)





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その点 フェリー乗船中は休息時間として扱える為運転手はフェリーを降りてすぐに

運転して仕事をする事が出来ます


また荷物をバラで積んだトラックや引っ越し業などの運転手は 自分で積み下ろしを

行うと体力的にもきつい為 船内で十分な休養が取れ運転手の労働時間短縮にも繋がる 

フェリーを積極的に利用させる方針の会社もあります



■災害に強いのも特徴

地震や台風 大雪で道路が寸断されてもフェリーならば台風がすぎればすぐに動き出せます

非常時を想定して選択支を増やす目的で陸送とフェリーを使い分ける運送会社もふえています


またフェリーを利用すれば単純にトラックの走行距離が減るので車両の維持管理コストの

削減にも繋がります


ちなみにフェリーを利用すれば夜中に走らないので実際の運転手だけでなく会社の運行管理者

も安心して寝られるとの声もききます





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■中・長距離フェリーはなぜ夕方〜夜出発なんですか?

フェリーは人と車を運びます  移動と宿泊を備えた移動ホテルのようなものです

その為夕方出発して船の中で夕食を楽しんでいただき 大浴場で海を眺め パブリック

スペースでゆっくりと過ごし朝目が覚めると目的地についているという便利な交通機関です


朝には目的地へ着いているのでそこからすぐに仕事にとりかかったり観光や旅行を楽しむ

ことが出来ます(^^♪



夜間に高速道路を移動するトラック運転手さんも船にのればその間だけは体を休める

ことが出来ます


ドライバーズルームとは


フェリーを利用している長距離運転手やバスの運転手が使える専用の居住空間で

船にもよりますが40〜80人位が利用する事ができます


一般の乗客は立ち入り禁止となっています

フェリー内の通常船室とは離れた位置にありお得意様でもあるトラック

運転手がゆっくり眠って休むことを目的につくられています





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このドライバーズル―ムの利用に関してはフェリーの混雑状況や乗ってきた車両に

よってきまります


また利用する際の料金はフェリー利用時の貨物自動車運賃の中に含まれているので

追加料金はなく無料で利用できます



乗船するフェリーによって設備の違いはありますが個室のドライバーズルームのほか

運転手専用の浴場 コインランドリーやレストランなどがあります



いまは一般の利用客にも個室は大人気ですがドライバーズルームも同様で一度

個室を使うと相部屋には戻れないとの声も聞かれます





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ドライバーズルーム内の設備

ドライバーズルームの設備は運営会社や船によって違いますが基本的にはカーテンなど

でしきられている2段ベッドの寝台や浴場・談話室などが用意されています


また自動販売機 テレビなどに加え なかにはホテル並みの設備を備えている場合もあります


■寝室

乗船するフェリーにもよりますがドライバーズルームの寝室は複数人で寝る相部屋と

1人部屋の個室があります


相部屋は一般客の2等寝台相当の2段ベッドが2個設置された4人部屋でそれぞれカーテン

で仕切られています



個室の寝室はベッドの他にテレビ 机 椅子 などが備え付けられている所もあり

入口の扉は施錠ができます





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乗船する運転手が少なければ 相部屋でも自分一人しかいない時もあり気を使う事なく

ぐっすり眠る事ができます



乗船したフェリーに同じ運送会社の運転手が乗っていると相部屋で同じ部屋になる事があります


■レストラン

一般客とは別に運転手専用のレストランがあるフェリーもあります


運転手専用のレストランでは一般客とは違うメニューが提供されていたり

同じメニューの場合でも一般客用のレストランと比べると割安で購入できます



また一般客と同じレストランで食事する場合でも運転手には食事料金の割引サービス

をしているフェリーもあります





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そのほか 売店での弁当や飲み物の購入の際にも割引サービスがある所もあります

筆者がたまに使っているフェリーではトラックの駐車場所が1階 2階 

と分かれていて2階を選択すると売店で購入する際に使える割引チケットをもらう事ができます


2階にトラックを止めるとフェリーが到着した時に1階から先に車両を下ろし始める

ので2階に止めた車両の下船が 遅れる事に対してのサービスらしいです



(注)大型低床車両でフェリーの2階にトラックを止める時は車両の高さに注意しましょう

係員にどちらに止めるとか聞かれて2階に誘導されますがフロントにリップスポイラー

が付いている大型低床車両は2階に上がることは出来ても下船する時 スロープを降りられ

ない時があります


2階から降りてくる際 フロントリップスポイラーが通路下部分と接触して降りられなく

なってしまうので注意が必要です(≧◇≦)

積荷が重く車高が下がっているとなおさらです





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■浴場

一般客とは別に運転手専用の浴場があります


ドライバーズルームには運転手専用の浴場があり一般客向けの浴場とは別に用意されて

いるのでゆっくりと入浴する事が出来ます


もちろん一般客向けの浴場に入ることも出来ます



一般客向けの浴場の中には通常の大浴場のほかに なかにはサウナや展望浴場・露天風呂

などを備えている所もあり露天風呂からは大海原のような絶景や夜にはまわりに灯りが

少なく満天の星空を見る事ができます☆彡


ここまでくるとホテルさながらの 優雅な船旅が楽しめます(^O^)


フェリー会社によって違いますが短・中距離フェリーだとシャワー室だけの所や浴場がない

またはドライバーズルームのみ浴場がある場合があります


利用には確認が必要です




■コインランドリー

フェリーによってドライバーズルーム内にコインランドリーを設置している所もあります


運転手専用なので安心して使用できます


■談話室・休憩室

運転手専用の休憩所として設置されています

冷蔵庫・電子レンジ・ポット・製氷機や自動販売機などが設置されていて気軽に使う事が出来ます



自動販売機は一般客側にあるものよりかは価格を下げて販売している所があります



航海中客室に行かずにトラックに残る運転手もいる


フェリー内に入らずに トラックの中で過ごす運転手も中にはいます

法律上では航海中車内にのこるのは禁止で船室と客室の行き来は原則できません



航海の安全上 及び緊急時の避難誘導の関係で車内には残れないようになっています


しかし短距離航路などの場合 トラック運転手は車内に残ることが多く トイレなどの為に

客室まで上がって来ることもあります


短時間の航海の場合などは客室に上がってもすぐに車に降りてこないと

いけないのと、トラックの中にいる方がくつろげるからだそうです



フェリーによっては車内に残っても係員は回ってこないし 甲板から下に降りる階段の

ゲートはありますが施錠はされていないので出入り自由な場合もあります


しかし短時間の航海でも甲板への出入りが禁止の所もあります


なので航海中は車に戻ることや車に居る事は出来ません

航路にもよりますが 車内に残るのは基本 だめだと思っていたほうがいいでしょう



専用のデッキが密閉される船では船の重油の排気ガスが充満している場合もあるので

居心地は良くありません


トラック等と同じ甲板に入れられたら最悪です

保冷車や冷凍運搬車などは外部電源で保冷機を動かしているので灼熱地獄です



フェリーを利用するデメリット

フェリーを利用することで運転手の肉体的負担や労働時間の短縮につながりますが

しかしフェリーを利用する事でいくつかのデメリットも出てきます((+_+))


■現着ができない

荷下ろしする場所までトラックをつけて順番待ちなどをする事で

早く行く事で順番待ちなど時間のロスを無くし作業に取り掛かることができます



優先車両や予約車両ではない限り 先着順に作業が行われるので運転手は少しでも

待機時間のロスを無くそうと目的地へ早く行こうと考えます


■渋滞個所を夜中に抜けておく事ができない

フェリー到着後の移動が割と交通量が多めで目的地までの移動に時間がかかる

なので事故や通行止めなどのトラブルが発生した場合 延着するリスクがあります



■近隣者からの爆音やいびき 歯ぎしりが聞こえる時

フェリーの相部屋でいびきや歯ぎしりが聞こえると気になって全く寝れないし 

イライラでさらに目がさえてしまい 全く寝付けない時もあります(~_~)


そして完全に寝不足の状態で翌日の仕事中もずっと眠たくてふらふらしています


■飲酒した運転手グループは夜遅くまで大声で話している事が多くうるさくて眠れない

ドライバーズルームの休憩室などで運転手グループが酒盛りをしている事があります

夜遅くまで宴会をしていて声がやかましくて眠れない なんてこともあります



フェリーの休息時間

フェリー乗船中 の時間も休息時間としてカウントされます

乗船時間が連続して8時間以上あれば問題ないのですがそれ未満の場合では

フェリーに乗船した場合の休息期間ではどうなのでしょうか



休息は基本8時間以上が原則  例外的な措置として分割した休息方法(分割休息)

が可能です


分割休息の場合は1回あたり4時間以上(合計10時間以上)の休息時間を取得しなければ

いけない制約がありました

しかしフェリーの特例では1回あたり〇時間以上という制約はありません

4時間未満でもOKで休息時間の扱いとなります



合計8時間以上の休息 下船後の休息時間が下船後の拘束時間の1/2以上で合計8時間あればOK

1時間でも2時間でも休息時間として認められますし 乗船中でも 下船後の休息時間でも

4時間以上という制約はないのです



まとめ

運送会社が多く利用しているフェリー輸送ですが利用の仕方によっては労働時間や

運転手の疲労軽減につながるので上手に利用してみましょう



運転手が船内で快適に船旅をおくれるようドライバーズルームが設置されているフェリーが

多いのでフェリーに乗った際は是非利用して快適に過ごしていきましょう




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