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昨日、ＪリーグYBCルヴァンカップ　準決勝　第2戦　が行われ、決勝に進出チームが決定しました。

10月14日(日) ニッパツ三ツ沢球技場 (入場可能数：15,440人) 14:04 kick off 横浜Ｆ・マリノス − 鹿島アントラーズ 入場者数：12,979人 天候：晴　気温：21.9℃　湿度：53% 主　審：佐藤 隆治　副審１：山内 宏志 副審２：越智 新次　第4の審判員：数原 武志 追加副審１：今村 義朗　追加副審２：柿沼　 亨

得　点

20分 横浜Ｆ・マリノス 7 ウーゴ ヴィエイラ 19 仲川 輝人がペナルティエリア右脇から右足のアウトサイドで 14 天野 　純へパスを送る。 14 天野 　純はペナルティエリア手前の中央でダイレクトでシュートを放つ。 これはＤＦに当たってしまうが、こぼれ球は　7 ウーゴ ヴィエイラの下へ。 7 ウーゴ ヴィエイラ は右足を振り抜くと、これがゴール左隅に決まり、先制に成功する。

34分 横浜Ｆ・マリノス 19 仲川 輝人 11 遠藤 渓太からのスルーパスに 14 天野 　純が反応。 抜け出してペナルティエリア左からゴール前へ絶妙なラストパスを通す。 これに反応したのは 19 仲川 輝人。 体を倒しながら足を伸ばして、無人のゴールに流し込む。 連係のとれた華麗な崩しから、追加点を奪う。

62分 鹿島アントラーズ 8 土居 聖真 横浜Ｆ・マリノス GK 21 飯倉 大樹の不用意なパスを逃さず、カットした 8 土居 聖真。 ＤＦに後ろから迫られるも、冷静にゴール右にシュートを流し込み、１点を返す。

70分 鹿島アントラーズ 18 セルジーニョ 19 山口 一真が絶妙なスルーパスを 32 安西 幸輝へ送ると、32 安西 幸輝はペナルティエリア左から柔らかいクロスを上げる。 すると、ゴール中央で 18 セルジーニョがヘディングシュートを放つ。 これがゴール右隅に決まり、ついに１点差に迫る。

横浜Ｆ・マリノス 2−2 鹿島アントラーズ

横浜FMがハラハラドキドキの末につかんだ、17年ぶりの決勝への切符

アウェイでの第１戦を２−１で制した横浜FMは引き分け以上ならもちろん、０−１の敗戦でもアウェイゴール数の差で決勝進出。一方の鹿島は、２点以上を奪うことが大前提。ＪリーグYBCルヴァンカップ準決勝第２戦、横浜FMはスタメン11人だけでなくベンチ入りメンバーも含めて第１戦とまったく同じメンバーで臨んだ。一方の鹿島は第１戦で負傷した内田 篤人、中村 充孝に代わって西 大伍、山本 脩斗、さらにセルジーニョに代わって金森 健志がスタメンに入った。

前半、試合を優位に進めたのは横浜FM。立ち上がりからリードを守るのではなく得点を奪いにいく攻撃的な姿勢を見せると、押し込まれる時間帯もしっかり守って得点を許さない。そして20分、右サイドで松原 健のロングフィードを受けた仲川 輝人がグラウンダーでマイナスのクロスを送ると、天野 純のシュートは相手のブロックに阻まれたものの、そのボールが再び天野に当たってゴール前にこぼれると、「集中してボールを待っていた」ウーゴ ヴィエイラがストライカーの嗅覚を見せてゴールを決め、横浜FMが先制。さらに34分には遠藤 渓太とのワンツーでペナルティーエリアに進入した天野がグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前に入り込んでいた仲川が押し込んで横浜FMがこの試合で２点、２戦合計で３点のリードを奪った。

これで試合の大勢は決まった。そう考えた人も少なくないはずだが、後半から鹿島の反撃が始まる。54分にFKから町田 浩樹がヘディングで叩き込んだプレーはオフサイドの判定でノーゴールとなったが、62分にGK飯倉 大樹のパスを奪った土居 聖真がゴールを決めてまず１点。そして70分には左サイドを抜け出した安西 幸輝が上げたクロスを後半開始から出場していたセルジーニョがヘディングで合わせ、この試合で同点、２戦合計でひっくり返すまであと１点に迫る。

アンジェ ポステコグルー監督が「後半は鹿島が歴史的に強いチームなのがなぜかが分かる試合だった」と言う戦いを見せた鹿島は、その後も逆転を目指して攻撃を続ける。一方で横浜FMも体を張って耐えながら決して守備一辺倒ではなく、この試合で３点目を奪いにいく姿勢も見せた。

84分には約３カ月ぶりの実戦復帰となる昌子 源が途中出場し、犬飼 智也を最前線に上げるパワープレーに出る。そして４分が掲示されたアディショナルタイムの４分を回ったところで鹿島がCKのチャンスを得ると、GKの曽ヶ端 準も攻撃に参加して奇跡の逆転劇を狙う。しかし遠藤 康がゴール前に送ったボールをウーゴ ヴィエイラがクリアすると、試合終了を告げる長いホイッスルが鳴った。

最後までエキサイティングな展開を見せた第２戦は結局、２−２の引き分けに終わり、２戦合計４−３で横浜FMが勝利。Ｊリーグヤマザキナビスコカップ時代に大会を制した2001年以来、17年ぶりとなる決勝進出を決めた。

［ 文：菊地 正典 ］

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10月14日(日) Ｓｈｏｎａｎ ＢＭＷ スタジアム平塚 (入場可能数：15,732人) 16:00 kick off 湘南ベルマーレ − 柏レイソル

得　点

28分 湘南ベルマーレ 6 石川 俊輝 ペナルティエリア左からグラウンダーのクロスが入るも、相手に阻まれる。 6 石川 俊輝がこぼれ球に反応し、ペナルティアーク付近で左足を振り抜くと、鋭いシュートが放たれ、ゴールネットに突き刺さる。

70分 柏レイソル 7 大谷 秀和 7 大谷 秀和が 6 高木 利弥からのパスをペナルティエリア左で受けてシュートに持ち込む。 至近距離で相手に阻まれるが、こぼれ球に 7 大谷 秀和自らが素早く反応。 すかさず右足を振り抜くと、ゴール右へ決まる。

２試合の合計スコアが２−２の同点となり、延長戦に突入する。

93分 湘南ベルマーレ 20 坂　 圭祐 左サイドの敵陣深くでＦＫを得る。 キッカーの 7 梅崎 　司は後方の 29 杉岡 大暉へパスを出す。 29 杉岡 大暉はクロスを供給すると、20 坂　 圭祐が右のポスト付近で合わせてネットを揺らす。

113分 柏レイソル 11 山崎 亮平 13 小池 龍太がドリブルで持ち上がって右サイドの敵陣深くからクロスを供給。 11 山崎 亮平がファーサイドで反応して右足を振り抜くと、ＧＫの左脇を抜けてゴールネットを揺らす。

延長後半終了。
２−２と、２試合の合計スコアが同点のまま、ＰＫ戦に突入する。

湘南ベルマーレ １本目：〇 29 杉岡 大暉。 左足で蹴ったボールは、ゴール左に決まる。

柏レイソル １本目：〇 9 クリスティアーノ。 右足で蹴ったボールは、ゴール左に決まる。

湘南ベルマーレ ２本目：〇 38 山崎 凌吾。 左足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる。

柏レイソル ２本目：〇 5 中山 雄太。 左足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる。

湘南ベルマーレ ３本目： 7 梅崎　 司 。 右足で蹴ったボールは、ゴール上へ外れる。

柏レイソル ３本目：〇 17 手塚 康平。 左足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる。

湘南ベルマーレ ４本目：〇 20 坂　 圭祐。 右足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる。

柏レイソル ４本目： 10 江坂　任。 右足で蹴ったボールは、クロスバーに当たって外れる。

湘南ベルマーレ ５本目：〇 34 金子 大毅。 右足で蹴ったボールは、ゴール中央に決まる。

柏レイソル ５本目：〇 4 鈴木 大輔。 右足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる。

湘南ベルマーレ ６本目：〇 23 高山 　薫。 右足で蹴ったボールは、ゴール左に決まる。

柏レイソル ６本目： 11 山崎 亮平。 右足で蹴ったボールは、ゴールの上へ外れる。

２試合の合計スコア
湘南ベルマーレ 3−3 (5 PK 4) 柏レイソル

PK戦を制したのは湘南、クラブ史上初のルヴァンカップ決勝進出

準決勝第１戦は柏のホームで１−１のドロー。湘南がわずかなアウェイゴールのリードを持って臨む。その湘南は第１戦とまったく同じスタメンで試合に入った。対する柏は３人を入れ替え。中山 雄太に代わってパク ジョンスが入り、ダブルボランチは２枚とも変更して大谷 秀和とキム ボギョンが入った。

柏はアウェイゴール差を詰めるために、湘南はリードを確かなものとするために、互いにエンジン全開でゴール前に迫る。第１戦同様、湘南は低く長いパスで小気味よく前線へ供給し、山�ｱ 凌吾らが収める。対する柏も瀬川 祐輔や中川 寛斗がクイックネスで裏を狙い、サイドにはクリスティアーノが構える。序盤から展開が推移した試合は、８分に岡本 拓也がこの試合の初シュートを打つと、柏もCKのカウンターからキム ボギョンがシュートまで持ち込むなど、激しい攻防を見せた。

しかし、徐々にペースをつかんだのは湘南だ。15分ごろから柏の攻撃に対処しはじめると、12分に山�ｱが持ち込んで左足、15分には岡本のクロスから菊地 俊介が頭で合わせるなど、柏陣内でのプレーが増える。19分に菊地が負傷で松田 天馬と交代するアクシデントもあったが、勢いは衰えない。

先制点は28分。後方からスルスルと駆け上がった大野 和成が高い位置でボールを受け、冷静にDFをかわしてグラウンダーのクロス。これははじかれたものの、クリアが小さくなったところに詰めたのは石川 俊輝。左足を振り抜いてネットに突き刺した。

直後にもビッグチャンス。岡本が右サイドを完全に抜け出すと、中央で合わせたのは山�ｱ。これは右ポストにはじかれる。さらに30分、柏GK滝本 晴彦がボールを持つと、山�ｱが猛然とプレスを掛けて奪い切る。だが無人のゴールに向けて放たれたシュートはクロスバーにはじかれた。

この二つの決定機を逸したツケが後半に回ってきた。57分、柏はキム ボギョンに代えて手塚 康平を投入すると、ビルドアップが安定して中央へ進入するパスが増える。そうして湘南を押し込んでいくと、70分に追いつく。右サイドのクロスはいったんは流れたが、逆サイドで拾い直して大谷へ。ペナルティーエリア内でシュートを放つと、一度ははじかれて宙に浮いたボールをハーフボレーでねじ込む。GKも反応できず、イーブンに持ち込んだ。

試合はそのまま90分を終えて延長戦へ。この時点でアウェイゴールルールは適用されず、純粋な得点差の勝負となる。そんな中でまたしても先手をとったのは湘南。93分、途中出場の高山 薫が左サイドで得たFK。梅崎 司が杉岡 大暉にズラしクロス。ファーサイドで坂 圭祐が合わせて２−１と勝ち越した。

しかし、柏も反撃。余力を残していた小池 龍太が右サイドでボールを受けると、対照的に体力を使い果たした杉岡を千切り縦へ突破。クロスの先に構えていた山崎 亮平が冷静に決め、再び同点に追いついた。このままスコアは動かず、決着はPK戦に委ねられる。

湘南は二人目まで順当に決めるが、３人目の梅崎のキックがクロスバーの上へ飛ぶ。しかし柏も４人目の江坂 任のキックがクロスバーに直撃。サドンデスに入ると、スタジアムの秋元コールに押されたか、６人目の山崎のキックはバーの上へ飛び決着。２戦合計３−３、PK５−４で湘南が史上初の決勝進出を決めた。

［ 文：中村 僚 ］

ＪリーグYBCルヴァンカップ　決勝 2018年10月27日（土）13:05 kick off 埼玉スタジアム２〇〇２ (入場可能数：62,010人)

　　　湘南ベルマーレ　　　　　　　　　　　横浜Ｆ・マリノス

選手、ベンチスタッフ、サポーターの皆さんの"フェアプレー"で素晴らしい決勝戦になることを期待しています。

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