小さな幸せを重ねて

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先程甥っ子が夜勤明けで帰ってきました。


「ご飯食べる？」と声を掛けると

「今から出掛けるから要らない」との返事。


「寝なくて大丈夫?」と聞けば

「うん」と言いながらシャワーを浴びに浴室へ行ってしまいました。


また今日もお出掛けかぁ…

寝不足が心配なのと同じくらい財布の中身が心配になる。


確かに甥っ子の金遣いには注意が必要なレベルだけれど

夫が私に命じているのは『監視』だ。

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甥っ子がまた無闇にお金を使っていれば

ちゃんと『監視』出来ていない私の責任になるのです。


だからと言って私には夫のようにイチイチ

何に幾ら使ったのかとは、とても聞けません。


けれど夫からはしょっちゅう「あと幾ら残ってるんだ」と

聞かれるので困ってしまいます。




聞けば聞いたで舌打ちされたり、ため息をつかれるのが想像できる。

それだけでヘコみます。



…今日は聞くのをやめました。


悪いけど、甥っ子がシャワーを浴びている間に

財布の中身をこっそり確認することにしました。


この数日間ではさほどお金は使っていないようで

このままなら今度の給料日まで持ってくれそう。

内心ホッと安堵しています。



けど…私一体何やってるんだろ…？


もはや甥っ子の為なんかじゃない

全て夫を気にしてのこの行動…


ほんと馬鹿。



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