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2023年07月29日
ちょっとだけMリーグ#192
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は瑞原 明奈プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/8FU07ahmt1g
2022年1月13日 第1試合
東3局 一本場 供託リーチ棒1
東家 松本 吉弘 12300
南家 近藤 誠一 24400
西家 瑞原 明奈 30000
北家 園田 賢 32300
(敬称略)
トップ目・園田さんと二着目・瑞原さんが微差のトップ争い、三着目・近藤さんは満貫差、そこから跳満差にラス目・松本さんがいます。
まだ東場なのでラス目がこれ以上の放銃を避ける以外はアガリを見て進めます。
最初に松本さんの手は
ドラ松本手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
手役を見るならマンズ一気通貫かタンピンのどちらかになりそうです。
松本さんは打点<連荘の意識でいるといいかもしれません。
ツモ打
次に南家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
自風トイツの3シャンテン。
マンズ7枚+があり4ブロックは保証されています。
マンズを引くか字牌が重なれば5ブロック揃います。
このままでは・ホンイツ3900までですが、引くかなどが重なってポンすれば満貫。
ツモ打
続いて西家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
このままでは役なしリーチになりそうなのでタンヤオかピンフは付けたい手です。
それかを重ねてポンのかわし手はあります。
ツモ打
最後に北家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
ドラ+赤のメンツ手3シャンテン。
ドラが孤立牌なのとソウズはペンチャン+2カンチャンの愚形受け入れが多いので少しテンパイスピードで遅れそうです。
ピンズ四連形を生かしながらソウズやマンズ変化を待ちたい。
ツモ打
2巡後、松本さんが打、これを近藤さんがポンして打。
ポンドラ近藤手牌
もうマンズホンイツに決めたようです。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
、、、の4ブロックであと1ブロック足りない状態。
また同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
先切りしたペン待ちリーチの布石を打っています。
ここで打するならにくっつけた567三色やピンフ、赤引きも意識して自分なら打します。(ツモの時だけ部分を使う)
ペンチャン2つ残りは受け入れが少なく形的にも遅いのでどちらか見切っておくと受ける(守備)のにもいいでしょう。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
マンズ一気通貫ならがスジで2枚必要なのがネックとも言えます。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
どうやら123三色狙いのようですが、鳴かない限りはの内最低3枚引く必要があります。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
役なしドラなし受け入れ1シャンテン。
せめて役ありにしたいのでテンパイしてもダマテンが良さそう。
ここで満貫放銃すると三着目に転落してしまいます。
同巡、園田さんは場に2枚目をツモ切り、これを松本さんがチーして打。
チードラ松本手牌
一気通貫・赤・ドラ、5800の1シャンテン。
を鳴くか引くかすればテンパイ。
チーの後、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
ペンに固執せず、打。
何も手役が見つからない時は牌を内に寄せる(5に近づける)とタンヤオにするのは難しくありません。
3巡後、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
一応、ドラ引きにも対応できます。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
受け入れは狭いの1シャンテン。
次巡、松本さんは
チードラ松本手牌
でイッツー役ありテンパイ、でも形式テンパイになる1シャンテンに変化。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
時間を使ってリーチするか迷っている様子でしたがダマテン。
次巡、近藤さんは
打ポンドラ近藤手牌
ポン以来初めてのマンズがドラでツモ打。
が場に2枚切れで苦しい手牌。
変化するやを1枚も引かず、上家からも出てきません。
このままでは他家リーチを待つのみです。
次巡、瑞原さんは
近藤捨牌
ホンイツ2シャンテンからの打ですがドラ入りホンイツなら満貫(・ホンイツ・ドラなど)あるので瑞原さんはを切らない方針に。
打ドラ瑞原手牌
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
ツモ打で全体の半分(4枚)が瑞原さんの手に。
同巡、園田さんはを抜いてオリ。
次巡、1シャンテンの松本さんはツモ切り。
同巡、近藤さんは
ポンドラ近藤手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
テンパイ即リーチ待ち。
待ちは山に1枚ずつ。
次巡、松本さんから切られたを園田さんがポンして打。
ポンドラ園田手牌
園田さんから4枚見えでまたぎスジを否定、リーチ現物から待ちを否定しています。
ポンの直後、松本さんは
チードラ松本手牌
ペン待ちテンパイ。
待ちは山に1枚。
同巡、瑞原さんはツモでアンカン、新ドラ、リンシャンツモでアガれず。
アンカンドラ槓ドラ瑞原手牌
アガリ牌が山に無くなりますが、松本さんはツモ切りでテンパイ連荘を目指します。
近藤さんと園田さんはオリて、最後のを誰も引くことなく流局。
松本さんと瑞原さんの二人テンパイ。
今回のまとめ
・役がつかなそうな時は内に寄せる(真ん中5に近づける)
打ドラ瑞原手牌
ここから瑞原さんは打ペンチャン払い()でタンヤオやピンフ、イーペーコー変化を見ている。
役が無い時は内に寄せて(5に近づける)、くっつきで変化しやすくする。(タンヤオやピンフになりやすい)
・数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)のネックになりやすいのは3と7
3と7は断么九、平和、三色同順、一気通貫、チャンタ、純チャンなど多くの役(メンツ手のほとんど)で使える数牌の中で重要な牌。
リャンメン待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ち、シャンポン待ち、タンキ待ちという五種類の待ちに当たり得るのが3と7。
ロン例1
ロン例2
ツモ例3
ロン例4
ツモ例5
・1、2、8、9のドラはメンツで使いづらい
例えばドラなら、、のターツでしか使えず3分の2が愚形待ちになる。
メンツにしづらいならドラを重ねて雀頭にするか切るかの二択になる。
3〜7は以前言った通りくっつきに優秀な牌だから、それ以外の牌はメンツに向かない牌だとも言える。
実際一人や二人に3や7が偏ってしまうと今回のようにアガリが消えてしまう。
チードラ槓ドラ松本手牌
ポン近藤手牌
園田手牌
アンカンドラ槓ドラ瑞原手牌
松本さんと園田さんのペン、近藤さんの受け入れがすべて防がれている。(場に2枚切れ)
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