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2021年07月22日

点差の感覚:後編

点棒6.jpg

前回は自分が子、相手が子の時と自分が子、相手が親の時の縮まる点差とそれに関することでした。
今回はその続きということで、自分が親の時にしぼって話を進めていきます。

自分が親であればテンパイし続ければええやん!と言う人もいらっしゃるかと思いますが、ルールによってはそううまくいかない時が出てきます。

それはテンパイ連荘(親がテンパイなら1本ずつ積み棒が増えていく)とアガリ連荘(親がアガらないと連荘にならない)の違いです。
団体の競技麻雀とかMリーグルールもテンパイ連荘にあたります。

これに対して、世間の雀荘のフリーではアガリ連荘の所も時々見かけます。
アガリ連荘になる一番大きな理由は回転率を上げるためで、以前のような高レートの卓がなくなってしまったのが原因です。(ある漫画家の方が逮捕されてしまった事件が原因)

少し前置きが長くなってしまいました。
今回は自分が親で相手が子の時の縮まる点差についてです。

自分が親、相手が子の時縮まる点差は(親のアガリ点+子のツモられ分)で

満貫ツモなら12000+4000=16000点縮まります。

跳満ツモなら18000+6000=24000点

倍満ツモなら24000+8000=32000点

三倍満なら36000+12000=48000点

役満なら48000+16000=64000点縮まるわけです。


子の時と比べると、点数計算の時にも出てきましたが親のアガリ点=子の1.5倍で、点差もそれにともなって大きくなっているのがわかります。
親の三倍満ツモで親の役満分が、役満ツモなら子のダブル役満(役満2つ)分縮まるわけです。

親で連続アガリするとそれくらい大きな点差を生むわけで、4〜5万点程度の差であれば、親の跳満ツモ2回でほぼ取り返せる点差になります。
この親で連続アガリする状態に持ってくるために子の時の手組だったり、押し引き(相手の攻めに押すか引くか)だったりが重要になってくるわけですね。

最初からツキまくり状態になるのはレアな出来事ですから。
どちらかと言えばテンパイ打牌で放銃したり、攻めるにも形にすらならないことの方が圧倒的に多いです。
そんな相手との状態の差を縮めるために鳴きを使ったり、リーチ、リーチで攻めて相手の手をくずさせてオリさせたりして、相手が落ちてくるのを待つと、たまに自分にチャンス手が来てくれる、そんなイメージを持って望むと良いでしょう。

学生さんは夏休みシーズンにつき、ここで次回への宿題を出します。

オーラス(南四局)ラス目(現状四着)の自分が親で
  
親A 15200

 B 22200

 C 24200

 D 38400 

@親Aがトップになるアガリは何点か?

A親Aが二着になるアガリは何点か?

B親Aが三着になるアガリは何点か?

@〜Bの答えを考えてみてください。 
ロンアガリとツモアガリの両方で考えてみましょう。
アガリ牌が誰から出るかで答えは変わってきます。

今回のまとめ

・親のアガリ点=子の1.5倍で縮まる点差もそれにともなって大きくなる

・親の連続アガリなら4〜5万点差あっても簡単にひっくり返る

・親でアガリを生むために子の時の手組みや押し引きが重要になる




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