2021年07月21日
点差の感覚:前編
前回まで点数の話でしたが、「もう数字の話はいいよ!」となってしまう人にこそ、聞いて欲しい話です。
たとえば、こんな持ち点のオーラス(南4局)で自分がAの立場なら、何を考えるでしょうか?
A 20300
親B 27300
C 22700
D 29700
トップ目Dと9400点差、二着目Bと7000点差、三着目Cと2400点差です。
さて、Aがトップになる条件は何点のロンまたはツモアガリでしょうか?
まずはロンから考えてみましょうか。
第一にDから直撃(ロン)した時が一番、計算しやすいかと思います。
トップ目から直撃(ロン)した時、自分のアガリ点+相手のマイナス点の差が縮まるのはわかりますよね?
この場合、自分のプラス点=相手のマイナス点です。(当然の話ですが)
つまり自分のアガリ点×2=縮まる点差になります。
自分のアガリ点をXとすると2X>9400、X>4700となって4700から一番近い子のアガリ点は5200、Dから5200以上の直撃がトップ条件の1つ目になります。
ではもう1つ、D以外のB,Cからロンアガリ(出アガリ)の時の条件を探しましょう。
Dとの差が9400でそれ以上のアガリで最も近いものは跳満(12000)、つまりBかCから12000が2つ目の条件です。
最後にツモアガリの条件はというと、ツモアガリで縮まる点差は(Aのアガリ点+Dのマイナス点)で、子の満貫ツモではAのアガリ点+Dのマイナス点=8000+2000=10000で条件を満たします。
よってこれが3つ目の条件で満貫ツモが答えになります。
ある程度点差が大きくなってしまった時、満貫ツモなら何点差縮まる、跳満ツモなら何点差縮まると知っておけば、いざという時の計算をする手間がはぶけてその分を他のことを考える時間に使えます。
たとえば自分が子、相手が子の時
満貫ツモなら8000+2000=10000点縮まり
跳満ツモなら12000+3000=15000点
倍満ツモなら16000+4000=20000点
三倍満ツモなら24000+6000=30000点
役満ツモなら32000+8000=40000点縮まるのがお分かりでしょうか?
つまりオーラスにトップ目と自分の点差が上の点差未満であればそれがツモ条件になるということです。
他にも自分が子、相手が親の時
満貫ツモなら8000+4000=12000点縮まり
跳満ツモなら12000+6000=18000点
倍満ツモなら16000+8000=24000点
三倍満ツモなら24000+12000=36000点
役満ツモなら32000+16000=48000点縮まるのです。
ツモアガリの条件計算ならこの点差未満になるようにトップ目と自分の点差をうまく調整しましょう。
最初に計算したように、トップ目から直撃(ロン)の場合はアガリ点×2がトップ目と自分の点差以上になればそれが条件です。
もう1つの条件はトップ目以外からの出アガリ(ロン)ですがこれは純粋にトップ目と自分の点差以上のアガリ点になればそれがそのままそっくりトップ条件になります。
たとえばトップ目子・自分も子ならトップ目と自分の点差が8000点未満なら脇から(トップ目、自分以外の他家)満貫出アガリでいいとかそれくらいシンプルな条件になります。
今回のまとめ
・トップ目から直撃(ロン)の場合は(トップ目−自分の点)<(アガリ点×2)が条件
・脇(自分とトップ目以外)からロンは(トップ目−自分の点)<アガリ点が条件
・ツモの場合は(トップ目−自分の点)<(アガリ点+相手のマイナス点)が条件
・満貫ツモや跳満ツモなどで縮まる点差をあらかじめ知っておくと条件を導きやすい(計算せずに出てくる)
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