2023年01月16日
ちょっとだけMリーグ#98
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は茅森 早香プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/9cFoZx47FA0
2022年12月12日 第2試合
南4局 2本場(供託リーチ棒1)
東家 鈴木 優 35000
南家 茅森 早香 29500
西家 萩原 聖人 6300
北家 内川 幸太郎 28200
(敬称略)
親の優さんがトップ目でノーテン流局ならトップ終了、二着目・茅森さんは3900ロンで優さんと同点トップ、700ー1300ツモ以上で逆転トップ。
三着目・内川さんは5200ロンで優さんと同点トップ、1000−2000ツモ以上で逆転トップになります。
また、大きく離れたラス目・萩原さんは役満ロンか三倍満ツモ以上でトップとかなり条件は厳しい状況です。
※この逆転条件計算について後で解説します。
最初に親・優さんの手は
ドラ優手牌
赤もドラも無い手でピンフ狙いにもペンチャン2つ+カンチャン1つで愚形受け入れが多く、役なしリーチになりそうです。
流局ノーテンでトップの優さんはオリきればトップ。
ここで優さんが5500点差二着目の茅森さん、6800点差の内川さんの逆転条件を軽くするようなリーチ棒を出すと、相手の逆転確率を高めるだけです。
ツモ打
次に南家・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
茅森さんはダブドラのがありますが、カンチャン+ペンチャン受け入れがあるのでもう少し変化を見たい形です。
茅森さんは3900ロンか700-1300ツモ以上でトップなのでタンヤオ・赤・ドラかリーチ・赤・ドラで条件を満たします。
もしここから中張牌(2〜8)が増えれば食いタン、それ以外ならリーチ・赤・ドラ狙いで進めます。
ツモ打
続いて西家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
こちらも赤もドラも無い安手、リーチ・ピンフでも2000点と素点回復にも物足りない手になりそうです。
他家のテンパイ気配が無ければ1000点でサッとアガる選択もありそうですが、高い手になりそうもない時点でオリ寄りです。
ツモ打
最後に北家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
内川さんは5200ロンで同点トップ、リーチ・ドラ2ならトップ条件を満たします。
ただこの手のターツが2つ、しかないのでメンツ手ではスピードで遅れてしまいそうです。
また、鳴き仕掛けで攻めるにしてもがオタ風で役なし、トイトイなら鳴けますがが鳴きづらいのでトイトイ・ドラ2なら満貫で点数的に条件を満たしますが、がネックになりそうです。(=待ちになってもアガりづらいのを意味する)
上2つのプランが難しそうなので渋々チートイツ2シャンテンと見て他家の不要牌や端牌、字牌などが重なればチートイツ・ドラ2の6400アガリを見ます。
ツモ打
次巡、優さんは
ドラ優手牌
赤を引きますが、まだまだ愚形受け入れが多い手です。
次巡、茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
ピンズとソーズ部分の変化によってはピンフやタンヤオもあります。(ピンフは引き、タンヤオは引きなど)
次巡、優さんは
ドラ優手牌
マンズリャンカン形が埋まればピンフです。
2シャンテンまで来たらアガリを見たくなりそう。
同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
かのどちらかが雀頭になりそうです。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
1メンツ完成でリーチ・ドラ2、5200を見ているようです。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
カンチャンが埋まり、リーチ・ピンフ・赤で5800以上もある1シャンテンですが、リーチ棒はあまり出したくない点棒です。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
くっつきに良い残し、ペンチャン落としの打。
マンズ2〜3ブロック+ピンズ1〜2ブロック+ソーズ1ブロックの構想のようです。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
カンチャンが埋まりましたが雀頭が無く、2シャンテンのまま。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
ちょっと遅いですがタンヤオ・ドラ2やリーチ・ドラ2を見て打2シャンテン。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
テンパイすればダマでも5800の1シャンテン。
同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
こちらもタンヤオ2シャンテン。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
シャンポン受けいれを残せば2シャンテンですが、食いタン目も残してか打。
タンヤオやピンフの3シャンテンにダウン。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
シャンポン待ちスジひっかけの形も意識してか、打。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ピンフ1シャンテン。
ここで萩原さんが切ったを茅森さんがポンして打。
ポンドラ茅森手牌
チーでテンパイするタンヤオ・赤・ドラ、1シャンテン。
このポンの直後、萩原さんは
ドラ萩原手牌
もしタンヤオテンパイなら打でを切らずに済みます。
ここで萩原さんが切ったを内川さんがチーして打。
チードラ内川手牌
それでもまだ2シャンテンと一人だけスピードで遅れています。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ピンフテンパイ、待ち。
待ちのうちは山に3枚、は1枚の合わせて3+1=4枚。
次巡、優さんは萩原さん現物のスジツモ切り。
これを茅森さんがチーして打テンパイ。
チーポンドラ茅森手牌
タンヤオ・赤・ドラ3900テンパイ待ち。
待ちのうちは山に1枚、は0枚の合わせて1+0=1枚。
次巡、茅森さんは
ツモチーポンドラ茅森手牌
タンヤオ・赤・ドラ、1000-2000の2本場、1200-2200ツモアガリ。(+1000)
3900ロンなら同点トップですが、これなら文句なしの単独トップ。
最後のをツモって最高のアガリをゲットしました。
このアガリで
優 32800
茅森 35100
萩原 5100
内川 27000
優さんをまくってトップ。
今局最初に二着目・茅森さんと三着目・内川さんのトップ条件を出しました。
トップ目の優さんは微差のトップ目で、直撃を避けてオリる可能性が高いです。
それと優さんはトップ条件を軽くするだけなので、リーチ棒も出したくない状況です。
点棒状況は
南4局 2本場(供託リーチ棒1)
東家 鈴木 優 35000
南家 茅森 早香 29500
西家 萩原 聖人 6300
北家 内川 幸太郎 28200
(敬称略)
トップ目と二着目の点差は5500点。
ここで積み棒は2本場でリーチ棒1本あります。
供託リーチ棒はアガった人しか貰えない(放銃した人はリー棒分のマイナスはない)ので5500-1000=4500点差。
この4500差を縮めるアガリが何になるか?を計算します。
まずトップ目直撃以外の出アガリ(ロン)から計算してみます。
ロンの場合、アガリ+本場分=4500以上になればOKです。
今回は2本場=600点で4500-600=3900。
つまり茅森さんは3900以上ロンでトップと出ます。
次にツモアガリの場合。
これもリー棒分をマイナスした4500点差が縮まるアガリを探ります。
ツモアガリ時の本場はアガった人:本場×300プラス、ツモられた3人:本場×100マイナスが3人となります。
つまり2本場でツモアガると+300×2=+600され、他家は−100×2=−200点されます。
ということはアガった人とアガられた人では600−(−200)=800点、本場だけで縮まります。
さっきリー棒分を引いた点差が4500点、そこから本場で縮まる800点を引き4500−800=3700点。
結果、3700点差以上縮まるアガリがトップ条件です。
親と3700以上変わるツモアガリは700−1300。
アガった人は700×2+1300=2700点プラス。
ツモられた親は1300点マイナス。
2700−(−1300)=4000点縮まります。
ツモアガリの条件は700-1300です。
これでトップ条件の計算は難しくなくなりました。
今回のまとめ
・オーラス、積み棒がたくさんある時、最初に供託リーチ棒をトップ目との点差から引く
トップ目と二着目の点差は35000−29500=5500点差
ここからリーチ棒を引き、5500-1000=4500点差とする(これがアガリ+本場の差になればいい)
・リーチ棒を引いた点差から、本場を引く
4500−300×2(2本場)=3900点差
これが本場などを除いたアガリになれば条件、ロンなら3900以上
・ツモアガリ時はアガった人に本場×300プラスされ、他家は本場×100マイナスされるのでそれを除く
4500−2×300−2×100=3700
3700点縮まるアガリを探すと、700-1300ツモ
これで二着目は700-1300ツモ以上が条件
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