2022年12月10日
ちょっとだけMリーグ#81
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は黒沢 咲プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/7i5x9q_eoHE
2022年11月7日 第1試合
南4局 3本場(供託リーチ棒2)
東家 黒沢 咲 49100
南家 鈴木 優 21000
西家 渋川 難波 -26600
北家 鈴木 たろう 54500
(敬称略)
たろうさんが二着目・黒沢さんと5400点差のトップ目ですが、供託リーチ棒2本+3本場でアガリに+2900点されるので黒沢さんが2900ロンか700オールツモ以上でトップ目(連荘)、三着目・優さんは二着目と28100点差で黒沢さんから跳満直撃でも逆転できません。(リーチ棒が出て跳満ロンなら逆転)
また、ラス目の渋川さんに至っては三着目・優さんと47600点差と三倍満直撃しないと三着になれない大差です。(役満ツモでも届かない)
これらをふまえた上で4人の手を見ていきましょう。
最初に親・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
赤が1枚あるメンツ手、ピンフやイーぺーコーを見ながら進めます。
後はドラをくっつけてリーチ・ピンフ・赤・ドラ12000点なら十分です。
ツモ打
次に南家・優さんの手は
ドラ優手牌
こちらもメンツ手、ピンフを中心に見る手になりそうです。
ここからソーズと字牌が増えればホンイツ、更にトイツが増えればホンイツ・チートイツ、19字牌を全部払ってタンヤオも少しあります。
ツモ打
次に西家・渋川さんの手は
ドラ渋川手牌
渋川さんは三着目から三倍満以上直撃で三着なので小四喜・大四喜を見て進めるので良さそうです。
の動きに注意して進めるので良いでしょう。
ツモ打
最後に北家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
自風トイツがあるのでこれをポンした・赤2000点が最初に浮かびます。
もしメンゼンならと何かのシャンポン待ちになりそうです。
3巡後、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ソーズの形が決まり、2メンツはできそうなので後はマンズとピンズのくっつきを見ます。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
タンヤオ3シャンテン。
ソーズイーぺーコーや赤引きにも対応できるように準備しておきます。
また同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
3トイツでチートイツ3シャンテン。
あわよくば素点回復できれば、という腹づもりのようです。
5巡後、黒沢さんは
ツモドラ黒沢手牌
チートイツ1シャンテンにツモ。
場にマンズの真ん中に関する情報はほぼ無く、黒沢さんは打。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
役なしリーチかタンヤオのどちらかの1シャンテン。
また同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
ポンか役なしリーチになりそうな2シャンテン。
更に同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
が渋川さんとモチモチで鳴けません。
シャンポン待ちになったとしても渋川さんから切られない限り、たろうさんのアガリは薄そうです。
次巡、渋川さんが打、これをたろうさんがチーして打バック(後付け)1シャンテン。
チードラたろう手牌
ここの切りはたろうさんに対して渋川さんがアシストしにいったように見えます。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
チートイツ1シャンテンを継続。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
ピンフ1シャンテン。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
アンコになり、黒沢さんはタンヤオにシフトチェンジ。
同巡、たろうさんは
チードラたろう手牌
バックテンパイですが、渋川さんに2枚で切られない限りたろうさんのアガリ目はありません。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
ピンフ1000点ダマテン待ちに取りました。
同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
役なし1シャンテン。
また同巡、たろうさんはをツモ切り渋川さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ
シャンポン待ちですがは山に0枚、は0枚の合わせて0枚。
この直後、たろうさんは
ツモチードラたろう手牌
この時の場を見ると
黒沢捨牌
優捨牌
渋川捨牌
たろう捨牌
ポンドラ渋川手牌
ツモチーたろう手牌
渋川さんはマンズとピンズばかり切っていて、たろうさんはソーズのホンイツなどを警戒したのかもしれません。
ここでたろうさんが5200でも放銃すると、たろうさんは二着転落です。
たろうさんは打。
場には三枚切れでカンが薄いと見たのか、二枚あるが通れば二巡通せるという目論見なのかはわかりません。
結果論ですが、ここで打のどちらかを選択していれば、たろうさんトップで終了の世界線もありました。(1000の三本場1900失点)
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
広めの1シャンテンにパワーアップ。
同巡、たろうさんは
チードラたろう手牌
ソーズとが切りづらそうです。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ここからどれかを切ればテンパイ。
まず打はイーぺーコーの1翻アップがあります。
次に打はの三面待ちに受けられます。
最後に打はツモり三暗刻に受けられます。
黒沢さんはここから打ダマテン待ち。
ドラ黒沢手牌
同巡、優さんは
ドラ優手牌
イーぺーコーが付き、2000~3900点に。
同巡、渋川さんは
ポンドラ渋川手牌
ツモ打のスライド。
次巡、黒沢さんはツモツモ切りリーチ!
黒沢捨牌
早いから、このそばを持っていない可能性が高そうだと見ることはできます。
待ちのうちは山に1枚、は山に0枚の合わせて1+0=1枚。
同巡、優さんは
ツモドラ優手牌
ここから優さんは現物の打抜き打ってオリ。
同巡、渋川さんも現物の打オリ。
たろうさんも現物ツモ切り。
その後2巡もアガリが出ることはなく流局し、黒沢さん一人テンパイ。
今局は一部に過ぎませんが、黒沢さんはこの親番で
南4局 東・赤2 5800+1000 優→黒沢
一本場 リーチ・赤2 7700+300 たろう→黒沢
二本場 黒沢・優・たろう 3人テンパイ
三本場 黒沢 1人テンパイ
四本場 リーチ・ツモ・ピンフ・赤・ドラ 4400オール+.1000
五本場 リーチ・赤・ドラ 7700+1500+1000 たろう→黒沢
六本場 黒沢 1人テンパイ
七本場 リーチ・ツモ・三暗刻 4700オール+1000
八本場 白 2000+2400 たろう→黒沢
九本場 リーチ・一発・ツモ・イーぺーコー 4900オール
十本場 中・赤 2000+3000+1000 渋川→たろう
とオーラスだけで11局、10連荘したトータル26局、3時間27分にも及ぶ超ロングゲームとなりました。
親連荘すると最悪、こんなケースもあります。
黒沢さんはテンパイ料含めてオーラスだけで計80400点を叩き出しました。
持ち点112700点の半荘最高レコードを塗り替えた瞬間でもあります。
黒沢 +132.7
たろう +9.9
優 −35.0
渋川 −107.6
トップラスのスコア差が240.3ポイント(240300点)は過去最高クラス。
親連荘が続くデメリットの1つが、いわゆる「王様タイム」に突入させてしまう事です。
親が連荘を重ねるうちにバカヅキ状態に入り、手がつけられなくなってしまいます。
今回取り上げた3本場でもオーラスを終わらせるチャンスはありました。
本来なら「王様タイム」に入ってしまう前に子3人がアシストや差し込みして終わらせた方が良かった半荘です。
今回のまとめ
・親連荘が続くと「王様タイム」に入りやすくなる
10万点トップが生まれる要因の1つがこれ
・親連荘は子3人が協力して止めるもの
子同士がアシストや差し込みで親を流す
今回の3本場も親を止めるチャンスはあった
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