2022年11月12日
ちょっとだけMリーグ#67
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は松ヶP 隆弥プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/fS5LAKsqPAM
2022年10月6日 第1試合
東4局
東家 松ヶP 隆弥 26600
南家 滝沢 和典 38400
西家 丸山 奏子 1600
北家 瀬戸熊 直樹 33400
(敬称略)
現在のトップ目が滝沢さんで二着目と5000点差なら1000−2000ツモ以上の1アガリで追いつかれる程度の差です。
三着目が松ヶPさんでトップ目と11800点差なら12000ロンや4000オールツモ以上のアガリが欲しい場面でしょう。
ラス目の丸山さんは三着目と25000点差で倍満ツモでも届かない大差です。
最初に親・松ヶPさんの手は
ドラ松ヶP手牌
赤2+ドラで役なしリーチでも12000、平和かタンヤオくらいにはなりそうな手です。
どの色がどう伸びるのかツモを確認しながらその伸びを止めないように進めます。
ツモ打
次に南家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
こちらは赤もドラも無く、リーのみ1300点や役牌を重ねてポン1000点になりそうな手です。
もし手役を見るなら234三色同順か平和かといった所。
滝沢さんはほぼ安手になりそうなトップ目なので放銃しないように進めるので良いかもしれません。
ツモ打
続いて西家・丸山さんの手は
ドラ丸山手牌
こちらも赤やドラも無く平和か役牌ポン程度の安手になりそうです。
丸山さんは点棒状況的に満貫以上をアガりたいですが、ちょっと厳しそう。
ツモ打
最後に北家・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
赤+ドラで役なしリーチでも5200~なら勝負手になりそうです。(5200でトップ目)
これはペンチャンが残る3シャンテンで、変化によってはタンヤオや平和も少しありそうです。
ツモ打
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
1メンツ完成の平和3シャンテン。
同巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
少し678三色の目が出てきました。
次巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
これでメンツ手2シャンテン。
ソーズ四連形ができたのでツモでリャンメン受け入れに変化します。
次巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
松ヶPさんは小考して打しますが、
ピンズツモとソーズカン、ツモで好形、ツモってアンコもあります。
もしかすると松ヶPさんは食いタンを考えたのかもしれませんが、ツモかカンツモの場合のチーを意識しておく程度で良いでしょう。
ドラ例1
例2
例3
ドラ例4
特に例4はリーチでリーチ・平和・赤・ドラ12000あるので現状は鳴く必要もありません。
例1〜3は1シャンテンなので他家仕掛けが入ると鳴きを入れる場合もあるでしょう。
同巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
メンツ手2シャンテンですがリーチ・平和2000かリーチ1300点になりそうです。
次巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
ツモならテンパイになる1シャンテン。
日吉さんは「パーフェクト1シャンテン」と呼んでいますが、こんな形なら「もらった!!」と感じても仕方ないですね。
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ドラ受け入れの残る1シャンテン。
更に同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
タンヤオ変化も見られる形になってきました。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
これでカン、チーができます。
次巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
ここから1牌を切る必要がありますがはドラ表示牌と場に1枚切れで見た目上は残り2枚、は手に1枚と場に1枚切れで残り2枚、はションパイで残り4枚。
ここから松ヶPさんは打。
ドラツモのドラアンコ形も逃がせないのとが4枚見えているのでソーズは縦引きにも対応できるようにしておきたいです。
それならピンズ受け入れを決めてしまった方がいいでしょう。
次巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
待ち平和・赤2・ドラダマテンを選択。
待ちのうちは滝沢さんに2枚、丸山さんに1枚の山に1枚、は松ヶPさんに1枚、滝沢さんに1枚、丸山さんに1枚、瀬戸熊さんに1枚の純カラ、は場に2枚切れの山に2枚。
ここはダマテン12000でいいという判断は「繊細なる超巨砲」の通り名らしい松ヶPさんですが、ここはリーチでも良かったんじゃないでしょうか。
今局で12000アガったとしても松ヶPさん38600、滝沢さん38400と二着目と200点差しかありません。
連荘した次局でアガられて再逆転も十分あります。(次局400−700ツモられても二着落ち)
ダマテンで少しアガリ率が上がるのと連荘の確率が上がるのがダマテンのメリットです。
それならリーチして安目ツモでも6000オールをツモりにいった方が良いと私は感じます。
高目一発ツモかツモって裏1で倍満、8000オールもあります。
リーチツモドラアガリ例1
松ヶPさんテンパイの4巡後、丸山さんから切られたにロン!
ロンドラ松ヶP手牌
松ヶPさんの捨牌を見ると
松ヶP捨牌
テンパイ打牌がドラでそこからと3〜7牌を3枚もツモ切っています。
おおよそのテンパイスピードを計る時には3〜7牌の切られた枚数に注目しましょう、と以前私は言いました。
この捨牌で切られた3〜7牌はと5枚です。
メンツやターツを構成するのに欠かせないのは基本的に3〜7牌です。(チャンタや純チャンでもキー牌の3と7)
これが5枚も不要になるのはかなりテンパイの可能性が高いと見ることもできます。
例えば3〜7が2枚切られると1シャンテンかテンパイ。
3〜7が3枚以上切られるとテンパイの可能性大です。
ただしこれが変則手狙いの場合は除き、例外とします。
ここで言う変則手とはチートイツ、トイトイ、国士無双、チャンタ、純チャン、混老頭などの通常のメンツ手狙いではないものを指します。
松ヶPさんの12000で
滝沢 38400
丸山 −10400
瀬戸熊 33400
松ヶP 38600
松ヶPさんは二着目と200点差のトップ目に躍り出ました。
まだ東場ながら、戦意を喪失したような丸山さんの表情(7:19〜)が印象的な一局です。
今回のまとめ
・点棒状況から、何点のアガリが必要か考えてみる
ドラ松ヶP手牌
松ヶPさんはトップ目と11800点差の二着目でどれをダマテンでアガっても連荘だが12000で二着目と200点差のトップ目になるだけで次局逆転もある。(次局400−700ツモられても二着落ち)
ここはリーチ・ツモ・平和・赤2・ドラの6000オールや高目一発ツモ、ツモって裏1の8000オールまで見てリーチがおすすめ。
・捨牌で3〜7が2枚切られると1シャンテンかテンパイ。
3〜7が3枚以上切られるとテンパイの可能性大。
ただしこれは変則手狙いの場合を除く。(チートイツ、トイトイ、国士無双、チャンタ、純チャン、混老頭などトイツ系手役とチャンタ系手役は含まない)
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