2022年10月10日
ちょっとだけMリーグ#53
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/YNf_CxZ0mRQ
2022年2月17日 第2試合
南4局
東家 堀 慎吾 29200
南家 茅森 早香 23200
西家 白鳥 翔 11500
北家 伊達 朱里紗 36100
(敬称略)
オーラス、二着目の堀さんは2000オールツモか7700ロンでトップ目で連荘、三着目・茅森さんは跳満ツモか倍満ロン、ラス目・白鳥さんは三倍満ツモか役満ロンでトップになります。
最初に親・堀さんの手は
ドラ堀手牌
この手はリャンカン+カンチャン2つと愚形が多く、このままでは役なしリーチになりそうです。
後はドラ1枚が浮いていてこれを切るのか重ねるまで待つのかを考えておく必要があります。
ドラが重なればポンか雀頭にしてリーチで満貫になります。
ツモ打
次に南家・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
この手は4対子あるのでメンツ手より対子手の方が早そうです。
七対子の2シャンテン、暗刻が増えれば対々和もあります。
これもドラが浮いているのでいつ切るのか、それとも重なるのを待つのか、タンキ待ち七対子にするのか3通りの方法があります。
ツモ打
続いて西家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
この手はリャンカン+ペンチャン2つのテンパイスピードが遅そうな手です。
これをメンツ手と見れば3シャンテンですが愚形が多く、リーチしても負けてしまいそうです。
ツモ打
ペンチャン落としで打、ツモでもとフォローが効きます。
最後に北家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
この手は19字牌が9種9牌あります。
Mリーグに途中流局のルールは無い(4人リーチも続行など)ので九種九牌は宣言できません。
ここから手役を見るなら国士無双かチャンタ、純チャン、混老頭・七対子などがあります。
今後のツモを見ながらどれを目標にするのか定めていきます。
ツモツモ切り
4人の配牌から見ると堀さんが2、3歩リード、次に茅森さん、その更に2、3歩後に白鳥さん、そのまた後ろに国士もある伊達さんが居る感覚です。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ここに引きなら345三色同順。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
456三色や567三色も少しあります。
更に次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
引きを中心にほぼ平和の見える手です。
また次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
この手に、、、、、の6ブロックあり、平和には雀頭を除いた5ターツのうち4つを選ぶわけです。
この巡目の場を見てみると、
堀捨牌
茅森捨牌
白鳥捨牌
伊達捨牌
茅森さんの第一打から、茅森さんはなど周囲の牌を持っていない可能性が高く、孤立牌と思われる一打です。(やから打もあるがレア)
以前も出ましたが早い5切りは上(789)か下(123)にメンツやターツが分断されているケースが多くなります。
実際、茅森さんはを持っています。
また、伊達さんのツモ切りも周囲の牌を持っていない可能性の高い一打です。
更に茅森さんのがこれも孤立牌と思われる一打で、伊達さんのも早く、これも孤立牌の可能性が高まります。
堀さんの目からが3枚見えていて、堀さんのは山に複数居そうです。(特には他家にも不要牌になりそう)
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
暗刻になり・チャンタ2シャンテン。
ペンチャン2つですが一応、アガリを見ています。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
唯一情報の少ないマンズメンツが埋まり、6ブロックのまま手を進めます。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ネックが埋まればメンタンピン赤の満貫も見えてきます。
次巡、堀さんは
ドラ8巡目堀手牌
これで1シャンテン。
後は、、のどのターツを切るのか、選択に迫られています。
場にはが1枚、が2枚、が1枚切られています。
堀さんは打、ターツを嫌います。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
そろそろ堀さんのリーチが近いと見たのか、スリムな形にして備えています。
2巡後、堀さんはツモでテンパイ即リーチ!
ドラ堀手牌
待ちのは山に1枚、は山に3枚の合わせて1+3=4枚。
同巡、茅森さんは一発で引き現物切り。
また同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
タンヤオ・赤1シャンテン。
更に同巡、伊達さんも
ドラ伊達手牌
一応1シャンテン。
リーチの2巡後、堀さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ堀手牌
裏ドラが乗りリーチ・平和・ツモ・裏2の満貫、4000オールツモ。
堀さんの牌姿を見つめる伊達さんの目が印象的な一戦でした。
着順の意識が強めな伊達さんはトップ目→二着の逆転でポイント的にも大ダメージがあったのかもしれません。
このアガリで
堀 41200
茅森 19200
白鳥 7500
伊達 32100
この半荘は
堀 +61.2
伊達 +12.1
白鳥 −23.2
茅森 −50.1
と連戦の堀さんが2連勝を収めます。
今回の堀さんは6ブロックに構えたわけですが、
ドラ堀手牌
他家の進行が遅い時、山に残っている牌がある程度見えている時、攻撃だけを見たい時に有効な手段です。
ラス目の白鳥さんと堀さんの点差は17700点差で、満貫直撃されてもラス落ちしないのは強みです。(跳満放銃〜ラス)
アガればトップ、満貫放銃でも3着ならアガリを見るのが自然です。
では逆に5ブロックに構える時はどういう状況でしょうか?
5ブロックのメリットはある程度守備的に構えやすい所です。
5ブロックでは安全牌を常に1枚持ったまま進められるので、リーチが入っても一発放銃の可能性がかなり下がります。
例えば上の堀さんの手を5ブロックに構えると、
例1
これならだけを見て進められるので押し引きの判断もしやすく、オリるのも楽になります。
他家が自分と同じくらいのテンパイスピードだったり、放銃したくない時には5ブロック進行が対応しやすくなります。
ドラ堀手牌
上の堀さんの6ブロックの場合、リーチが入ってもどれか1ターツを切らないとアガれません。
アガリにはのどれか2枚は切らないといけません。
つまり6ブロックはあまり守備に向かないわけです。
今回のまとめ
・6ブロックは他家の手の進行が遅い時、攻撃100%で進めたい状況で有効な手段(堀さんはラス目に満貫放銃でも三着まででラスになりづらい)
・6ブロックはそこから2枚切る必要がある為、守備には向かないデメリットあり
・5ブロックは安全牌1枚を常に持てるメリットがあるので放銃したくない時に使え、一発放銃の可能性が大きく下がる
例1
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