2021年06月11日
配牌から見た方向性からの続き
今日の前の四回の「配牌から見た方向性#1〜4」で実例を挙げて何が言いたかったのかといいますと、配牌のパターンを知って自分の手と他家の手のテンパイスピードを比較してみたり、配牌から想定していた手が完成した時、相手に対してどの程度押す(攻撃)のか、あるいは受ける(守備)のかという押し引き等の指標を自分の中で作っておきましょうという事です。
例えばケース1で出た
689m2p19s南南西北白発中 ドラ5m
こんな形であればどう見ても自分のテンパイスピードが遅い(6シャンテン)で、配牌での平均シャンテン数が3〜4の間と言われていて、その平均よりも明らかに遅れているのがわかっているから、守備的に戦うんだろうなという想像ができるわけです。
ただこの手牌は国士無双の3シャンテンにつき、オリるように捨て牌を切りながら国士狙いする事は可能です。
ケース2の
1235689m146p67s ドラ7p
この形にしても一気通貫には4−7mの両方が必要で、仮に4−7mのどちらかを引いてテンパイしたとします。
12345689m44p567s ドラ7p
これだとペン7mで待ちとしては不安が残る形です。どうしても満貫が必要な時ならリーチで攻めていくでしょうが、決してアガりやすい待ちとは言えません。
また、7mを引いた形
12356789m44p567s ドラ7p
こんなテンパイになったとして、今度は4−7mのピンフしかない形でリーチをかけても安目の7m(一気通貫にならない方)なら子で2000点の手になってしまいます。
この手でリーチしても他家の満貫、跳満あるような追っかけリーチと戦うには点棒的にも手牌で他家の当たり牌候補をまとめて抱えているわけでもなく、不安が残ります。
あるいはケース3の
355889m367p東西白発 ドラ5m
この配牌から少し進んで
3455688m白白発発中中 ドラ5m
こんな手牌になれば、ホンイツ・役役・ドラ2の跳満やホンイツ・小三元・役役・ドラ2の倍満〜大三元も見え、勝負するなら高くて鳴いていける分、テンパイスピードでも劣らない形だと言えます。(4−7mチー、8m・白・発・中ポンが可能)
他にもケース5の
14578m178p13s西中中 ドラ中
これだとドラで役牌の中さえ鳴ければ頭を作って残りはチーして鳴いていけるのもあり、さほど苦労はしない形だと言えます。(3−6−9m、6−9p、カン2s等鳴ける)
例えばこんな形
456m78p11s 9pロン 978mチー 中中中ポン ドラ中 中・ドラ3の満貫
仮に中が鳴けなかった場合でも頭ができればリーチしてリャンメン待ちにしてツモ狙いでも悪くはありません。
例えばこんな形
345678m78p111s中中 9pリーチツモ ドラ中 リーチ・ツモ・ドラ2の満貫
45678m789p11s中中中 9mリーチツモ ドラ中 リーチ・ツモ・中・ドラ3の跳満
このように同じ配牌からでも門前(メンゼン)・鳴きの両方のパターンを配牌をもらった時点で何通り考えられるか、そこが配牌からの構想力が問われる場面だと自分は考えています。
ツモ牌を何巡も引いて配牌で見えていた形から少しずつ修正して現実的なアガリ形を想像するトレーニングをしてみるのもいいかもしれません。
このトレーニングは牌さえあればコロナ禍の今でもできるのではないでしょうか?
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