2022年06月14日
ちょっとだけMリーグ#3
今回もMリーグで注目すべき一局とその中心となった1人のMリーガーの良い部分にスポットを当てて紹介していきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは先に動画からご覧ください。
https://youtu.be/KUokLsuBTfM
Mリーグルール:テンパイ連荘、食いタン・後付けあり、赤3枚、途中流局なし、ダブロン・トリロンなしなどのルール
まずは点棒状況から。
2021.2.11の第2試合
東4局
東家 小林 剛 20700
南家 多井 隆晴 22100
西家 堀 慎吾 34700
北家 佐々木寿人 22500
(敬称略)
トップ目の堀さんが二着目に12200点リードしたトップ目、残り三人が微差、小林さんは三着目と1400点差のラス目という状況です。
※今回は8巡目からです。
親の小林さんの手は
ドラ小林手牌
小林さんの手は受け入れの平和2シャンテン。
まだションパイのが通ればリーチ・平和2900点で攻めもあります。
次に南家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
ツモ打
多井さんもションパイを温存し、ドラを先切り。
こちらは小林さんより早い受け入れの平和もある1シャンテン。
西家・堀さんは
ドラ堀手牌
ポンできる手ですがドラ入りターツ部分がネックでポンして2000点では鳴きづらいです。
堀さんも一応2シャンテン。
続いて北家・たろうさんは
ドラたろう手牌
こちらもションパイ対子になってポンして2000点のような2シャンテン。
この時点で堀さんのペンは残り1枚で堀さんのアガリはかなり薄く、小林さんのや多井さんのがいつ切られるのかによって展開が変わってきそうです。
次巡、小林さんは
ツモ打
でが出ますが、堀さんはポンせず。
多井さんは
ツモ打
で、これをたろうさんがポン。
ポンドラたろう手牌
受け入れの1シャンテンです。
次に小林さんは
ドラ小林手牌
受け入れの1シャンテンになりました。
ここで多井さんはテンパイして即リーチ。
ドラ多井手牌
役なし1300点待ちですが、当面のライバルの親は連荘させたくない意思が伝わります。
ここで場を見てみると
小林捨牌
多井捨牌
堀捨牌
たろう捨牌
この時点で3枚切れでたろうさんのピンズが苦しい形になっています。
ポンドラたろう手牌
カンチーがしづらく、
ポンは多少しやすくなっていて、ポンすればが出ていく形です。
ただ場を見て思うのは3枚切れということはを使っている人が複数で、で持っている人がいそうだとは感じます。
この巡目、たろうさんは
ツモ打
・赤・ドラ3900点にアップしました。
堀さんは完全にオリています。
次巡、小林さんは引きで
打ドラ小林手牌
この時点で1枚切れ、ドラ3枚切れの合わせて8枚のうち半分の4枚切れです。
それ+他家の持っているを考えると山にあるは何枚残っているのか微妙な所です。(実際は山に1枚だけ)
この同巡、たろうさんは
ツモ打
ポンドラたろう手牌
たろうさんはリーチ現物でまだ1シャンテンを維持。
次巡、小林さんは
打ドラ小林手牌
と2シャンテン戻し。
この時点での多井さんの捨牌は
多井捨牌
多井さんにが通っていてマンズカンチャン待ちも薄く、スジでも通りそうです。
つまり小林さんのマンズは大体通りそうです。
ここ一旦切りで小林さんはタンヤオテンパイも考えたのでしょう。
も切って1メンツ落としで
ドラテンパイ形1
とか
テンパイ形2
とか
テンパイ形3
こんな形です。
この同巡、上家から切られたをチーすればたろうさんはテンパイに取れますがスルー。
解説の渋川さんの仰る通り、が当たり牌だと見ているようです。
打ポンドラたろう手牌
ここでたろうさんは一旦回ってテンパイを組み直すのを選択。
この切られたドラを小林さんがチーして打。
チードラ小林手牌
次巡、小林さんはツモ切り。
この同巡、リーチ現物にが増えてを切りやすくなったたろうさんは上家をチーして打。
チーポンドラたろう手牌
切りたくないにくっつけばテンパイに取れます。
次巡、小林さんは現物切り。
この同巡、たろうさんは引き打テンパイ。
チーポンドラたろう手牌
この手は中・赤2000点と安いですがライバルの親に加点させない(ラス率が下がる)+多井さんに加点させない+2000点+リーチ棒の一石二鳥どころか三鳥も四鳥にもなるテンパイです。
ここでたろうさんが切ったを小林さんがチーしてこちらもテンパイ。
チーチードラ小林テンパイ
小林さんもタンヤオ・ドラ2900点と安いですが上で言ったのと近い理由でここのアガリは大きな意味を持ちます。(小林さんはそれ+親連荘)
小林さんのカン待ちは山に2枚と枚数では有利です。(多井さんは1枚、たろうさんも1枚)
この同巡、たろうさんが小林さんの当たり牌ツモ。
これをたろうさんはツモ切り、小林さん2900点アガリとなりました。(+1000)
ロンチーチードラ小林手牌
小林さんはロボとも呼ばれるその独特なキャラクターもさることながら、勝負所でのアガリ率が高い印象があります。
Mリーガーにはあまり鳴きを使わないタイプの方が何人かいらっしゃいますが、小林さんは鳴いても少しでも受け(守り)やすい形にして何点の手からでもオリを考えている節があります。
実際、Mリーグでもツモり四暗刻テンパイから相手リーチの当たり牌を引いてオリた試合もありました。
https://youtu.be/hNOdB4pZ56w
↑これがその時の動画です
この時はシャンポン待ちの片方のアガリ牌が0だったのもオリた理由の1つでしょう。(が2枚切れ)
後は小林さんはカラオケがお上手でこれもモテポイントの1つかもしれません。
彼の「レイニーブルー」は必聴の価値あり。
今回のまとめ
・特定の牌が多く切られる(3枚か4枚)時、その内側のスジを持っている可能性が高く、それを使ったターツが手にある可能性が高い(多井さんリーチ前から場に3枚切れで切りの人はその内側のスジを持っている可能性が高く、、ターツ持ちと考えられる=、が危険)
・安いアガリでもそれなりに意味があるものなら高いアガリに近い価値はある(たろうさん2000点だが親の加点を防ぐ+リーチ者の加点を防ぐ+2000+リーチ棒、小林さんも似た意味+親連荘で安くても良いアガリになる、多井さんの役なし1300も親流しの意味がある)
・コバゴーさんはカラオケ上手!
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