2021年11月03日
手牌の見方#2
今回も手牌を見る時のちょっとしたポイントを、具体例を挙げて解説していきます。
ドラ手牌1
これはリャンぺーコー(二盃口)のテンパイです。
リャンぺーコーはなかなかレア役の部類ですが、待ちの周りのを六枚自分だけが押さえていて、ほんの少しだけ良い待ちです。
赤もドラもなくリーチをして高目でアガればリーチ・タンヤオ・ピンフ・リャンぺーコーで跳満になります。
これも前回のイーペーコーの時にも出てきましたが安目でアガるとリーチ・ピンフ・イーペーコーの子で3900しかありません。
出アガリの時は相手がを切ってくる機会の方が自然と多くなります。
もしこのテンパイからを切るとチートイツのテンパイに取れます。
たとえばドラを引いてリーチするとリーチ・タンヤオ・チートイツ・ドラ2でこれも跳満のテンパイになります。
あるいは他家リーチが入って危険牌を引いてもその牌のタンキ待ちチートイツで守備的チートイツとしても使える形です。
他にも出アガリ目的なら地獄待ち字牌タンキにしたり、鳴かれる防止目的でションパイの字牌待ちにしたりと、待ちを柔軟に変えられるのが、この形の強みです。
では、次の形を見てみましょう。
ドラ東場西家・手牌2
これは東場・西家のピンフ・一気通貫のテンパイでリーチすると満貫になります。
このまま点数的に即リーチするのも悪くはないですが、この手はまだこの先も伸びる可能性があります。
もしここにを引いてアンコになったら一旦、打(手牌3)として次にピンズを引くと、ピンズのメンホン(メンゼン・ホンイツ)でダマテンでも満貫に点数アップします。
手牌3
手牌3にを引くとのノベタン待ち(延べタンキ)、を引くとのノベタン待ちになります。
手牌4
手牌5
手牌4でダマツモと手牌5でダマツモなら跳満、リーチで高目ロンでも跳満になります。
手牌2でリーチして一発ツモでも裏が二枚乗らない限りは跳満止まりですが、手牌4や5であれば倍満くらいは現実的にアガリの可能性が出てきます。(裏三で三倍満まで)
もちろん、手牌4や5が最終形(これ以上高くならない、変化しない形)ではないので、手牌4にをくっつけたり、手牌5にをくっつけて三面張(三面待ち)でイーペーコーを付ける形も視野に入れておきましょう。
つまり、手牌2のように一色の牌が九枚ある+字牌トイツ=ホンイツまであと少しの状態(ホンイツまであと二枚)だと言えるわけです。
一気通貫は混一色などの一色手に準ずる役だというのはこういう理由からです。
字牌トイツ→アンコになれば手牌3のように仮テンに取って次に同色牌を引けば、メンホン(メンゼン・ホンイツ)が完成するわけです。
ではもう一つの手牌を見てください。
ドラ西家・手牌6
こんな手牌でポン打なら中・赤2のイーシャンテンに取れます。
ですがこの西家がトップと20000点以上離された三着目やラス目の南場だったとしたら3900のイーシャンテンに取るでしょうか?
ここにや、を引けばトイツ落としで456三色同順や567三色同順が狙えるメンタンピン方向へ行けます。(リーチ・タンヤオ・ピンフ・赤2〜リーチ・タンヤオ・ピンフ・三色・赤2の満貫以上確定、ツモで跳満以上)
これが二着目と点差が大きく開いたトップ目であればポンして3900点アガリでも十分な加点になります。
特に南場であればライバルの親番を流して一局を消化したり、誰よりも早く好形テンパイする事の方が優先されるわけです。
このように同じ手牌でも、点棒状況や場況などによって違う打牌選択にもなり得るわけです。
ドラ手牌7
この手牌7を見るとタンピンで赤もドラもない手です。
このままリーチしても子3900点にしかならず、アガリを取るには少し物足りなく感じる人も多いでしょう。
この手を高くする方法がいくつかあります。
まず引きなら打で345三色同順のテンパイになります。
手牌8
もう一つは引きで456の三色同順テンパイです。
これも上と同じで打で入れ替えるだけです。
手牌9
三つ目は引きのイーペーコーです。
手牌10
手牌11
三色狙いはリャンメン待ちならアガリ牌が二つあり、高目でアガらないと三色が成立しませんが、イーペーコーなら確実に一翻アップになるのがメリットです。
そういう意味では赤もドラも一枚あれば一翻アップするので同じです。
後は前回も出ましたが赤引きを待つ選択です。
この手牌7で高くなるパターンは三色同順、イーペーコー、赤引きの大きく分けて三種類あるわけです。
メンタンピン狙いになる時はこの三種類の条件に当てはまるかを考える癖をつけておきましょう。
今回のまとめ
・リャンぺーコー(二盃口)テンパイは高目安目で三翻変わるため、高目と安目の点差が大きくなる
・リャンぺーコーから一枚切るとチートイツテンパイにもなり、相手の危険牌を待ちにしたりドラ待ちにしたり出やすい待ちにしたり臨機応変に待ちを変えられる
・一気通貫は一色の牌を九枚集める役だから、一気通貫+字牌=あと少しでホンイツになる状態、メンホン(メンゼン・ホンイツ)になれば跳満以上のアガリも狙える
・メンホン・一気通貫からさらにノベタン待ちや三面張(三面待ち)イーペーコーにも変化できる
・役牌トイツ+三色同順が狙える形から役牌ポンと役牌トイツ落としでメンタンピン三色の二つの道がある(点棒状況などによって狙いを変える)
・赤もドラもないメンタンピンからは三色同順、イーペーコー、赤引きの三つの方法で高くできる
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