2021年11月02日
手牌の見方#1
今回はいつもと趣向を変えて、1つの手牌からどういうことを考えてどういう打牌につなげていくのかを、いくつか例を挙げて説明していきます。
ドラ東一局西家手牌
この手牌から見えるのはチャンタや純チャンです。
チャンタや純チャンを狙うということは赤やドラが使えないことを意味しています。
もし他家がタンピン(タンヤオ・ピンフ)狙いであれば自分の不要な赤やドラで放銃してしまうケースも出てくる可能性があります。
赤やドラが使いにくいということは、チャンタや純チャンだけでは満貫にも届きにくいわけです。
ここにでも引いてくれば789三色同順を見て進めることができます。
この手牌はペンカンなどがネックになります。
もしこれが配牌であれば、テンパイにはこのネックがほとんど埋まる必要があります。
こんな愚形だらけの配牌からペンチャンやカンチャンがいくつも埋まることはめったになく、他家にテンパイスピードで遅れる可能性が高い配牌だと言えるわけです。
逆に、このネックがどんどん埋まるようであればチャンタや純チャン狙いで前に出ていくわけです。
では、次の手牌を見ていきましょう。
ドラ
こんな手牌なら、どんなことを考えるでしょうか?
この手牌はテンパイで、リーチすると高目でリーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコーの満貫になります。
高目なら満貫ですが、でロンならリーチ・ピンフの子で2000点になってしまいます。
場によって変わりますが、場にが三枚切られていれば、満貫アガリの可能性は限りなく0に近づきます。(一発やツモ、裏ドラなどがあれば0ではない)
また、が二枚切られていても、満貫がアガれる可能性は低いでしょう。
それでも、オーラストップ条件が満貫であれば、残り一枚であってもリーチせざるを得ない時はあるでしょう。
他にもを引けばこの手牌で使えるため、赤引きを待ったり、ドラとを入れ替えることもできるため、テンパイ即リーチよりも数巡待つ選択はあります。
この手牌の場合、高目イーペーコーのでアガるよりもでアガる機会の方が多くなるのは意識しておきましょう。
この逆に
こんな手牌であれば、内側のよりは外側の高目イーペーコーのの方がアガりやすいでしょう。
もう一つ例を挙げてみます。
手牌1
この手牌にと引いてくれば次の形。
手牌2
こうなると、のどれかを引けば345三色同順狙い。
ツモなら234三色同順狙いになります。
上2つのパターンではどちらもタンピン三色でダマテンでも満貫、リーチなら跳満〜倍満までは射程圏内に入ります。
もしこの手牌2でのどちらかが二枚、三枚と場に切られていたらどうでしょうか?
そうなると現実的に三色狙いは難しくなるため、を引いてピンズの一気通貫を見るのをおすすめします。
ということは、手牌1にでも引いてくれば、一気通貫をアガリ形の一つに入れておくわけです。
このように一つの手牌から複数のアガリ形を想像しながら手を進めて、場に切られた牌に合わせて狙いの手役を変えていくわけです。(手牌2でがなくなる→ピンズの一気通貫へ移行など)
今回のまとめ
・チャンタ・純チャンの見える配牌が入ると、ペンチャン・カンチャンのネックだらけでテンパイスピードが他家より遅くなる可能性が高い
・チャンタや純チャン狙いでは赤牌や4〜6のドラは使えないため、タンピン狙いの他家への放銃に注意する(前に出過ぎない)
・内側(5に近い側)が高目になるイーぺーコー形では内側のアガリ牌が場に二枚、三枚と切られていれば外側のアガリ牌のアガリ確率が上がり、安手になりやすい(でが二枚、三枚切れなら安目のアガリ率が上がり、点数の安い手になりやすい)
・外側(1,9に近い側)が高目になるイーぺーコー形では内側のアガリ牌が場に二枚、三枚と切られていれば外側のアガリ確率が上がり、高い手になりやすい(でが二枚、三枚切れなら高目のアガリ率が上がり、点数の高い手になりやすい)
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