2015年05月26日
「テンパらない」技術
「テンパらない」技術
西多昌規
西多昌規
「テンパる」という言葉は、麻雀の聴牌(テンパイ)という言葉から来ているそうで、
転じて、自分のキャパシティ一杯一杯になって、処理の限界に来ている。また、怒りや感情が抑え切れない状態になることをいいます。
脳の「生活習慣病」
現代は、情報の流れが速すぎて、「テンパりやすい」時代だといいます。脳の処理スピードの限界が来やすくなっている。これを本書では、
脳の「生活習慣病」のような捉え方をしていますね。
何も負荷がないと、やる気が起きない→新しい仕事や負荷がかかって、やる気が出る→処理が追いつかなくなると、「自己効力感」が持てない→テンパる
その状態が続くと今度は、パフォーマンスが下がり、慢性的になると「うつ」につながるんだそうです。
テンパってるな、今自分。と、自分に「病識」みたいなものが持てると、どこかで対処を考えられるようになる。そのための本かもしれないです。
テンパっている時の状態は、「心の視野狭窄」
ワーキングメモリ(短期の記憶)は落ちるし、他のことが考えられなくなって、思考停止に陥ったり。脳科学的に言うと、
脳の「海馬」(記憶を司る)や「前頭前野」(判断・理性のセンター)が著しく鈍る。
ということらしい。
特に、睡眠不足、とお酒がそれを助長することがあるみたいです。
テンパった時の対処
対処法はというと、いろいろ書いてありますが、極単純にいって、「一時的に戦線離脱する」「頭を冷やす」「一つのことに集中する時間を15分に限る」「ゆっくり喋る、行動する」
あと、やはり呼吸は大切なようで、僕の知らなかった方法がひとつでてました。「バルサルバ法」というもの。
息を吸ったまま、止めて、お腹にグッと力を込める。腹圧を上げる。
スペースシャトルの宇宙飛行士にも採用されていた方法だとか。
そして、古典的だけど、一番有効だというのが、
「切れそうになったら、家族やペットの写真をすかさず観る」
というもの。
携帯の待ち受けなんかをすかさず観ることで、少しフワッと落ち着くなら、やってみる価値はありますね。簡単にできるし。
あとはもう、早め早めに準備してことに当たるとか、「プチいい加減」になるなどがありますが、
テンパったからって、落ち込まずに、そのことで
脳がアップデートされた!
と思って、前向きになる方がいい。
いい加減に、しましょう!
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3711565
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック