2015年06月10日
神社のおかげさま
神社のおかげさま
和田裕美
和田裕美
外資系の教育会社で、世界ナンバー2の営業成績を収めて、常にポジティブでいるのではなく、ネガな出来事を考え方で陽転させる「陽転思考」をとく本などで知られる和田裕美さんが、
思い返すと子供の頃から、神社、神棚と神道の考え方、生き方に支えられていたことを振り返りつつ書いた本です。中にもありますが、自己啓発系の本を書いている人が、「神様」のことを語りだすと、「ヤバがられる」傾向というのがあるようで、編集者から忠告されたことも書いてます。
たぶんそれでも書かずにはいられなものがあったのでしょう。
ご本人が仰るとおり、この本で、価値観を押し付けようとか、信じなさいとか、信じるものは救われるとかいうつもりはなく、
日本には、もともとこういう考え方、神道の伝統もあるんだから、より知って、興味を持って、たまには神社に行ってみてもらいたい!
という気持ちで書かれた本ですね。
神道という生き方
他の宗教と神道の最大の違いは、「教えがない」ことです。神道は、「教」ではなく「道」だから。生きる道のことですね。
お天道様が見てるから、悪いことはできないね。
というのは、教えというのとはやはりちょっと違いますよね。そういう感覚がなくなってくると、
「真っ赤なウソ」
がつけちゃうという、養老孟司さんの分析を取り上げてます。つまり、「オレオレ詐欺」のことを言ってるんだけど。そういうタイプの嘘や詐欺が横行するとは、
「日本も国際化したもんだ」という。皮肉な物言いで(養老さんのね)
老舗大国ニッポン
それから、「日本にはなぜ老舗が多いのか?」という話も興味深いですね。
世界的に見ると、200年以上続いている企業が世界には7000社ほどあり、そのうち3000程度は日本の会社なのだそうです。異常に多いです。
いろんな理由は考えられますが、この本でその理由としてあげているのは
1、日本人に継続を美徳とする価値観があったから。
2、ものづくりに命をみる精神があるから。
3、受けれる精神があったから。
特に、2のものづくりの現場には、ある清浄さや、魂を込めるといった感覚。道具屋、工場などを神聖なものとして接する精神があるような気はしますし、
それって、神道的な、八百万の神が宿る考え方なのかもしれませんねー。
タグ:和田裕美 神社 神道
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