2015年04月06日
バカになるほど本を読め!
バカになるほど本を読め!
神田昌典
スティーブ・ジョブズが「Sty hungry,sty foolish」って言いましたけど、この「バカになるほど」はそういう感覚です。
この本、とても面白かったし、ワクワクする本でもあったので、是非ご一読を!とおすすめしますね。読書に関する本のならいは、いかに読むかの内容がどうしても、「いかに速く」「いかに深く」情報や知識を獲得するか?(特にビジネス本の場合は)
になることが多いですが、
この本の面白いところは「読書会」のような、
大勢で読む
ことの意義、発展性、パワーを訴えている部分がその大半を占めているところです。
だから前半は、まあ、よくある主張に思えていたところが、どんどんワクワクしていきました。
「読書会」といっても、日本ではあまり今まで普及していなかったし、僕も参加したことがないので、具体的なイメージが無かったのですが、
「リード・フォー・アクション」という震災後に始めた読書会ネットワークを紹介しながら、大勢で、その場で本を読み、対話を重ねるという方法が、
参加者や、その場を仕切るファシリテーターのリーダー資質を高めてくれると本書はいう。
そういう本の読み方ってしたことないから、面白そうっていうのもあるし、そこから建設的な人間関係が始まっていく(一冊の本を共通言語にしたコミュニティになる)
ことのメリットから、
「飲みニケーション」が敬遠される現在の日本で、新しいコミュニケーション・スキルとリーダー育成の場になっていく可能性を語る。
それだけでなく、これからの世界で、急速に発展するアジアと、欧米を結ぶ橋渡しの位置にある日本が、
アニメ、漫画という共通言語を世界中にばらまいていることも加味すれば、
国家を超えた枠組みのハブとして、機能していく可能性もある。
それにも関連して本書に登場するプロジェクト「100%MAD」も面白い。
簡単にいえば、目指すのは、スマートフォンを使ってワンクリックで1ドルの寄付を世界中の10億人から集めるというプロジェクトで、(しかも経費その他を一切引かずに寄付に回すそう。為替差益や手数料などもポイント制擬似通貨のやり取りなら発生しない)
こういうと馬鹿げているようだが、今、世界中で中間層が爆発的に増えつつあり、それ以上に携帯電話は普及している。
この仕組で、世界中にある問題解決に、国家を越えた民間のすごーく気軽な善意を集めて、ポンポンポンっと寄付を集めて解決するという考え。
壮大ではあるが、国家レベルでの対処できることの限界と、世界に生まれつつある数十億人の中間層にできることを考えると、
世界の未来は、民間の、一人ひとりの世界市民が持ち出すポケットマネーによって、いくらでも変わる可能性がある。
そんな大きな夢を見せてくれる本でもありますよー!
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