やさしいフェンシングルール①: Takabow Talk

2021年11月27日

やさしいフェンシングルール①

◆Takabow Talk 初心者のためのやさしいフェンシングルー①◆

【　は　じ　め　に　】
出会いは偶然...いや必然だったかもしれない。

フェンシングは知らなかった。いや知らなくはない。
映画や漫画か何かで見たことがあった記憶。
フェンシングは...白いタイツで網を被って走り回る...そんなイメージだけ。
部活であるなんて驚きしかなかった。

その前に、高校入試面接で「バスケしかしません!! 他の部活には興味ありません」って言い切ってたはず。
なのに...どうして...　当時の顧問に煽てられて始めてしまいました。
「やったことあるの? 凄いよ!!」の言葉に乗っかってしまいました。

ここでは、簡単な説明をしちゃいます。興味を持っていただけたら幸い。
よかったら、色々と分かる範囲で説明・指導(初心者のみ)も出来ます。お声がけください。

【　生　れ　は　フ　ラ　ン　ス　】
フェンシング（英: fencing）は、フランスで発祥した剣を用いるスポーツ競技。
なので、フランス語を使いながら試合は進行。必然とフランス語を覚えてしまう。

【　フ　ェ　ン　シ　ン　グ　は　3　種　目　】
フェンシングは種目によってルールや見どころが違うんです。
フルーレ、エペ、サーブルの3種目。

◆防具の名称◆(下図はフルーレ)

【種目①フルーレ（fleuret）】
1種目はフルーレ。有効面(得点が突くことで入る範囲・場所)は頭部と両腕を除く胴体部分。胴体には背中も含みます。
剣先に掛かる圧力が「500グラム以上」の「突き」に対して剣先のセンサーが反応し得点となります。
フルーレでは、先に攻撃を仕掛けた側に攻撃権が与えられるため、双方が有効面を同時に突いた時は、攻撃権のある選手だけにポイントが付与されます。防御側が相手の剣をたたいたり払ったりして攻撃を阻止すると、攻撃権が移動するルールです。昔のバレーボールみたいなルール。
攻撃ー防御ー反撃ー再反撃といったスピーディーな攻防のやりとりや技の応酬が見どころです。

慣れないと早過ぎで見えません...。

フルーレ剣は、全長110センチ以下・剣身90センチ以下・重量500グラム以下と定められています。
得点の判定は、審判員と審判機を使ってのジャッジ。
※突きが弱いと、剣先が相手に当たっていても、先端の押しが不足しているため、判定機は反応しません。

【種目②エペ（Epée）】
2種目はエペ。エペの有効面は広く、頭からつま先まで全身すべてが有効面。
相手より先に有効面を突くとポイント取得になります。
エペでは、圧力750グラム以上の突きに対して剣先のセンサーが反応してランプが点灯します。
エペにはフルーレやサーブルのような攻撃権がなく、同時に突きが決まった場合（クードゥブル）は双方がポイントを取得します。攻撃権がなく全身が有効面なので、いかに相手の意表を突くかといった駆け引きが多いのですが、シンプルなので初心者にもわかりやすい種目です。
エペ剣は全長110センチ以下・剣身90センチ以下・重量770グラム以下と定められています。
得点の判定は、審判員と審判機を使ってのジャッジ。
※突きが弱いと、剣先が相手に当たっていても、先端の押しが不足しているため、判定機は反応しません。

【種目③サーブル（Saber）】
3種目はサーブル。サーブルでは両腕と頭部を含む上半身が有効面。馬上での闘いってことで上半身なのだ。
サーブル用の剣のセンサーは剣先ではなく剣身全体にあります。
なぜなら、有効面への攻撃が突きだけでなく斬り（カット）もあるからです。
サーブルでは、フルーレ同様に攻撃権があります。ダイナミックな斬りの攻撃やスピード感が見どころ。
サーブル剣は全長105センチ以下・剣身88センチ以下・重量500グラム以下という規定。
得点の判定は、審判員のジャッジのみ。

◆図で見る3種目の違い◆