「今年は富士山目指して登山を始めよう!」とか「友人に誘われて登山に行くことになったんだけど…」など登山を始めるきっかけは人それぞれ。
だから、モチベーションもかなり差があります。
難易度別におすすめ装備をご紹介するのは当たり前のので、今回は
「モチベーションタイプ別登山三種の神器の選び方」
という切り口で、初心者の登山装備の揃え方をご紹介します。
目次
@モチベーションの分類
- ネガティブ+品質重視型
Aタイプ別三種の神器のの揃え方
- 登山靴(トレッキングシューズ)
Bまとめ
@モチベーションの分類
冒頭にきっかけは人それぞれといいましたが、私は一番最初は会社での付き合いでした。
もともとキャンプは学生のころからやってましたが、登山は「なんであんなに疲れることやってんの?」というようにネガティブなイメージを持ってました。
やむなく仕事上数回登山をしたのですが、その後大ハマりしてしまいました笑
そこで登山モチベーションを
・ネガティブ:仕事(学校)行事で仕方なく、知り合いに付き合いで…
・ポジティブ:趣味として取り組みたい、体力づくりのメニューとして…
以上の2パターンに分類します。
そして、装備に対するモチベーションを
・品質重視型:価格も気になるが、安心して楽しむためには性能や品質が気になる
・コスパ重視型:できるだけ出費は抑えたい、見た目やデザインは二の次
以上の2パターンに設定し、これらを組み合わせて
・ネガティブ+品質重視型
・ネガティブ+コスパ重視型
・ポジティブ+品質重視型
・ポジティブ+コスパ重視型
の4つのタイプに分類します。
ネガティブ+品質重視型
このタイプの方の傾向は、
「会社や学校の行事で登山しなくちゃいけないけど、どうせやるならケガしないようにしたい」
「安物買いの銭失いにはなりたくない」
というように、登山に対しては積極性はありませんが、損はしたくないとう傾向にあります。
初期の私はこのタイプでした。
ネガティブ+コスパ重視型
このタイプの傾向は、
「どうせ1回しか使わないから、何でもいい。安ければ安いほどいい」
「これってホントに必要なの?」
と、装備にも関心がありません。
ポジティブ+品質重視型
このタイプの傾向は
「登山に興味があり、ちゃんと取り組みたいので機能・品質がしっかりしたもので揃えたい」
「最初は初心者レベルから始めるけど、非日常の絶景を楽しみたいので、それにも対応する装備で揃えたい」
といったようにかなり前のめりに登山に興味を示します。
ポジティブ+コスパ重視型
このタイプの傾向は、
「登山はやってみたいけど、登山用品は想像以上に高いなあ」
「見た目やブランドなどは二の次で、できるだけ出費は抑えたい」
というように、登山には前向きですが意外と登山用品は高価なものが多いので、やや機能や品質を落としても低価格のものを選びがちです。
Aタイプ別三種の神器の選び方
「登山の三種の神器」はご存じでしょうか。登山をする上で必ず用意するアイテムを指します。
それは
『登山靴』『リュック』『レインウェア』
の3アイテムです。その他重要な装備はありますが、それは別の機会にご紹介します。
そして、これらのアイテムの基本的な選び方は、山の難易度と滞在時間によって選びますが、今回は初心者を対象としますので、
○全コースタイム:6時間程度(朝〜日没前)
○難易度:初級者(鎖場、ロープ場が無く、比較的整備された登山道)
○装備重量:5〜7s(リュック込み)
以上を前提条件として、3種の神器を選びます。
登山靴(トレッキングシューズ)
◇ネガティブ+品質重視型
このタイプには、ミドルカットのトレッキングシューズがオススメです。
the登山靴といったようないかついデザインではなく、どちらかといえばランニングシューズに足首パッドをつけたようなデザインです。重量も比較的軽く、やわらかい造りなので履きやすさもあります。
予算に余裕があれば、アッパーにゴアテックス、アウトソールにヴィブラムを使用していれば申し分なしです。
オススメブランドとしては、
コロンビア、メレル、サロモン、KEEN
です。
◇ネガティブ+コスパ重視型
このタイプの選びがちな傾向は、
「普段にも使えるシューズ」
というオーダー。
基本的に登山は非日常を楽しむものなので、コースによっては兼用はリスクが高い。
足首のサポートが低いので捻挫にリスクがあり、ふらつかないように意外と足の筋力が求められます。
これを認識した上で、ローカットモデル(アプローチシューズ)をおすすめします。
見た目はスニーカーとほぼ同じですが、防水性や防滑性はタウン向けシューズより強化されています。
おススメブランドとしては、
コロンビア、メレル、サロモン、KEEN
です。
アウトドアブランドに興味の無い方はレンタルという選択肢もあります
◇ポジティブ+品質重視型
このタイプには、ぜひ先を見据えて汎用性の高いハイカットモデルをおすすめします。
ただし、縦走向けのマウンテニアリングシューズではなく、もう少しソフトなトレッキングシューズを選びましょう。
マウンテニアリングシューズは、靴全体の剛性が高く重量もあります。ゆくゆく岩場のきつい北アルプスでテントを担いで長期縦走をされるときに必要ですが、今回の初心者コースにはオーバースペックです。
ややソフトなトレッキングシューズのほうが汎用性や適応力が高いモデルが多いので、様々な日帰り登山で重宝します。
そして必要な仕様は、ゴアテックスの防水力とヴィブラムソールのグリップ力はマストです。
おススメブランドは、
キャラバン、シリオ、スカルパ
です。
◇ポジティブ+コスパ重視型
このタイプにお勧めもハイカットモデルですが、コストを抑えるために仕様面のランクを落とします。
登山靴の品質を見る上で、最も問われるのは「防水力」と「グリップ力」です。
そのため、防水加工されていても「ゴアテックスを使ている靴」と「それ以外」に分けられたり、
アウトソールにラグ(深い溝)があるパターンでも「ヴィブラムソール」と「それ以外」に分けられがち。
そして、これらの機能素材のコストは高く、使っていいるものといないものでは2〜3割価格に差が出ます。
つまり、登山靴の安心材料の防水力とグリップ力を以下のように下げることで、選ぶシューズの価格帯を下げます。
・ほぼ完全防水のゴアテックス使用のアッパー→ウォータープルーフ(防水加工)またはウォーターリペレント(撥水加工)表示のアッパー
・ヴィブラムソール→無表示のラバーソール
このように機能を下げても、天候やコースを合わせれば心配なく使えます。
おススメブランドは
コロンビア、KEEN、HI-TECH
です。
※※コスパ重視型の方に注意勧告です※※
コスパを上げる方法として、商品を選ぶ以外に「購入方法を変える」ことがあります。
つまり、通販やリサイクルショップを利用する、という方法です。
確かに同スペックのシューズは、通販なら割安になっていたり、メルカリやセカンドストリートなどリサイクルショップならさらにお安く手に入れることも可能です。
ただし、それは経験者に限るといわせていただきます。
初心者の方には申し訳ありませんが、まだ自分のスタイルが定まっていませんし、性能の良し悪しの判断基準が育っていません。
通販ではサイズ合わせしていませんし、質感や重量感などをリアルに感じられません。
よって、可能なら店舗に行って試着をして決める方法が失敗しにくくなります。
私の経験からすれば、リアルでもシンデレラフィットすることは非常に少ない
靴が合わなくて、登山中に足を痛めることほど悲しいくてつらいことはありません。
いろいろな店舗やブランドを履き比べて選びましょう。
リュック(トレッキングザック)
登山に向いているリュックとそうでないリュックの違いは、
・チェストベルトがある
・ヒップベルトがある
この2点です。
スポーツブランドやカジュアルブランドのデイパックには、チェストベルトが付いているものは少なく、ヒップベルの関しては、ほぼ付いていません。
では、なぜこの2つのベルトが必要なのか?
アップダウンのある不整地な登山道を長時間歩き続ける際に、背負った荷物が不安定に動いてしまうのは非常にストレスになりますし、疲労にもつながります。このストレスを抑えてくれるのが2つのベルトの役割です。
・チェストベルト:ショルダーベルトのずり落ちやずり下がりを抑えます
・ヒップベルト:リュックの前後左右のバタつきを抑え、腰で重量を支えることで肩の痛みを抑えます
以上を踏まえて選んでいきましょう!
◇ネガティブ+品質重視型
日帰りの持ち物からするとリュックの容量は20〜25リットルあたりが妥当です。これは、よく通勤や通学で使われているデイパックの平均的な大きさです。
これを機に疲れにくさを求めるなら、トレッキングブランドのリュックを購入しましょう。
トレッキングブランドのリュックならほぼ先に挙げた2つのベルトはついていますので問題ありません。
ただし、雨天決行の登山や夕立の多い夏季の登山の場合は、リュックの中が濡れないように「レインカバーの有無」を確認しましょう。無い場合は、別売のカバーを購入します。
おススメブランドとしては
ノースフェイス、コロンビア、グレゴリー
です。
◇ネガティブ+コスパ重視型
まずは自分の持っているデイパックを探しましょう。
もしアウトドア系ブランドで2つのベルトが付いていればラッキー。あとはレインカバーの用意だけです。
もし2本のベルトがないデイパックを持っていたなら、登山専門店に行って後付けのチェストベルト購入して下さい。後付けのヒップベルトもありますが、リュックに合わない場合がありますので、今回は我慢してください。
リュックの購入自体避けたい方には、レンタルもあります。
⇒やまどうぐレンタル屋
◇ポジティブ+品質重視型
このタイプにおススメは、日帰りから宿泊まで対応できる30〜35リットルのモデルです。
私が登山にはまったのは、山小屋宿泊登山の成功体験からです。それまでは日帰り数回でしたが、あるタイミングで誘われて妙高山に泊まりました。コンディションが良すぎて絶景の連続。日帰りでは見られない朝日、夕日、星空。完全にやられました。
登山のだいご味は日帰りではまだ半分です。
ガチで登山をやりたいこのタイプなら汎用性の高いこのサイズです。
30リットル以上のリュックには背面長と言って、使用者の背中の長さとリュックの背面パッドの長さを合わせる必要があります。合わせることでよりフィット感が増し、肩の疲労軽減委つながります。
専門店なら、サイズ合わせだけでなく、重りを入れてリアル体験もできます。
おススメブランドは
グレゴリー、オスプレー、カリマー、ミステリーランチ
です。
◇ポジティブ+コスパ重視型
ガチで登山をしていくなら専門店でのサイズ合わせはマストです。
それを踏まえて日帰りのみに割り切って容量ダウンするか、的を絞って通販で購入するか、です。
リサイクルショップという手もありますが、中古品の場合メルカリでは細部をできないし、リアルのショップでも専門ではないので、パーツの劣化具合や不足は確認できないのであまりお勧めしません。
レインウェア(雨具/カッパ)
「山の天気は変わりやすい」
皆さんんも耳にしたことがあると思います。
私も結構雨にやられています。前日や当日に天気予報を確認していても、山頂付近で降られたり、あと少しで下山終了なのに夕立にやられたりしました。
登山中のリスクはいろいろありますが、滑落や道迷いのように派手ではありませんが、
「体が濡れることによる低体温症」
が地味に厄介なのです。
低体温症は冬だけではありません。山では一年中通してあるリスクです。
雨や汗で濡れたままにしていると、乾く前に急激に体温を奪われます。
そこでかなりの疲労感を覚えますが、疲労感で済むか衰弱するかは事前の準備で大きく変わります。
このリスクを回避するためにも、登山にはレインウェアは必ず携帯します。
トレランのレースでは晴れていてもレインウェアを携帯しなかったために失格になるケースもあります。
◇ネガティブ+品質重視型
まずポンチョはNGです。リュックごとカバーできるるのでよさそうですが、ひらひらして枝や岩などに引っかけてしまう危険性があり、また風が強いと行動不能になります。
実はレインウェアは濡れないためだけではなく、防風防寒着の役割があるので、上下セットのモデルがマストです。
最低でも耐水圧10000oと表示しているものを選びましょう。
◇ネガティブ+コスパ重視型
まずは誰か登山経験者から借りましょう。当てがないからと言ってビニール合羽は絶対NGです。
防水力はありますが、非常に蒸れます。登山は結構な運動量なので相当汗をかきます。ビニール合羽の内側は身体から出る湿気による結露と発汗でびしょびしょです。
これでは、雨で濡れてしまうのと変わりなく着る意味がありません。
さらに防寒着としての機能はゼロですので、低体温症のリスクが高まります。
登山にビニール合羽はダメ!絶対ダメ
ビニール合羽を買うくらいならレンタルして!
やまどうぐレンタル屋
◇ポジティブ+品質重視型
高機能レインウェアはメンテナンス保管状態が正しければ、5年以上は余裕で保ちます。
ですので、先を見るならゴアテックス使用のレインウェアを準備しましょう。間違いありません
おススメブランドは、
マムート、モンベル
です。
価格:42230円 |
◇ポジティブ+コスパ重視型
これも登山靴と同じで、防水力を落として価格を下げましょう。ゴアテックスのレインウェアは大体上下で4〜6万円はしますので、ゴアテックスを使っていないアウトドアブランドのレインウェアを選びましょう。
ここで選び際のポイントですが、
三層構造(3レイヤー)のレインウェアを選べ!
です。
耐久性や防寒性は三層構造のレインウェアなら間違いなしです。
さらに価格を下げる上で一部2.5層というコストカットした物もありますが、内側の防水ラミネートが劣化するとボロボロ剥がれてきたり、加水分解でベトベトになったりします。
予算に合わせ、よく理解した上で選びましょう。
おススメブランドは、
ミズノ、モンベル、コロンビア
です。
ミズノレインスーツ ベルグテックEXストームセイバーVI A2MG8A0162:レッド Mサイズ 防水/収納袋付き MIZUNO メンズ アウトドア用レインウェア 通勤 通学 おしゃれ |
Bまとめ
いかがだったでしょうか。
アイテムを選ぶ際の基準は人それぞれですし、登山のノウハウ本などでは、コース別や難易度別を基準にしたり、雑誌の登山特集などでは、ブランド別やコーディネイト別などで紹介しています。
今回提示した「モチベーションタイプ」は実は私のアウトドアショップでの経験を下地にしています。
店頭にはメッチャ安い廉価商品から高価な高機能な商品までありました。
その中で、ご来店いただいたお客様にどの商品をコーディネイトしようかと思ったとき、
「このお客様の登山に対する熱量はどのくらいか?」
を探り、要望を引き出し、満足していただけるように努めていました。
廉価品だからダメで高機能だから良いというわけではありません。
人それぞれ予算がありますから…
それに、近年はレンタルという選択肢もありますので、上手に使い分けて装備をそろえましょう。
今回の記事が皆さんのアイテム選びの助けになればいいなと思います。
それでは、レッツ・クライムオーーーーン
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