てすと

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どうやら、上に子は担任と話していたらしく、
役員会の時、担任から、『3者面談の時は、僕の前で揉めないよう話し合っておいてください』
といわれた。事件は起きた。当日まで、和子はきずいてはなくて、上の子が言うには、
あいつ(父親)の仕事をやる、とのこと。和子はショックは無く、あっやっぱり！
しかし、時間が経つに連れ、悔しく涙が出た。
養育費も何もなしで、こんなに一生懸命育てたのに、意図も簡単に私から、
離れて行く。友人達も慰めはしても、どうにもならない愚痴がでた。
しかし考えようだ、反対して、家でゴロゴロし、遊んで要られても困る。
あいつの所へ行くならばそれも良し。腹をくくってしまうのだ。
ところが、向こうの近所の人に会った時、『やつの所へ行くのか、駄目にされないか？』
和子も『大丈夫、転んでもただで起きることが無いように育てたのだから、
優しく見守って下さい』とお願いした。

上の子が３年生の時、和子は高校にもＰＴＡがあることを知り、知人より「次はあんただからね」と役員を
まわされてノーが言えないまま受けてしまう。上の子の担任とはいろんな話ができて、それはそれで良かった。
これも人生の経験、子がいなければできない事。
バイトの帰り仲間とスナック行くと、先生方もいたりして合流なんてこともあった。
時折、教頭先生が、上の子に「かあちゃん、元気かい？」と声を掛けるみたいだった。
本人は、母が何かしたのか、と思い家に帰ってから、こともあろうに
「あのなー、先校と失楽園もいいけど、俺らに迷惑掛けるなよ」ですって、和子「？？？？？？」
２人の子らに高校に入る時和子は、「これからは、もう子供ではない、が何をどうやって生きようと自由、
しかし、新聞や、テレビに容疑者、犯人として名前が出なければ、自分で責任取ればいいから」といったのだ。
あの時のお返しか？と密かに思う。
上の子も卒業まじかになる、いよいよ３者面談がくる。

私立は、公立の試験日よりも早く、発表も早い、加えて入学費は、合格したら即払い込み。
そして公立の発表、受かってれば、当然公立へ行く。しかし私立のほうは、そのまま入学金の
返金はなし。ぼったくりである。
半分位は返金があってもいいと思うのですが。（今は制度が変わったと噂で聞いている）
いよいよ、下の子も高校生、彼の高校は制服がないので、なんでもいいのだ。
その点は和子にしてみれば、楽だった。髪の毛は女の子みたいに、伸ばしたままで
2年から３年生のころはポニーテールにして、電車通学だったので女子に間違われて
痴漢にあったりもしたようだ。その腕を掴んで振り向いたら、相手は驚いてたとのこと。
年に１度校内祭がある。家から仮想して学校まで行く、２年の時、アニメの主人公で、
ピンクの振袖に、赤の袴、自分の髪に着け髪（茶色）、大きな赤いリボンをつけ、化粧をし刀を差し、学校へ。
他にもウエディングドレスの男子もいた。皆よく似合っていた。教師に「卒業、おめでとう」といわれた。

下の子は、１泊２日の入院、上の子と、２人で外食にでた。久しぶりだった。ステーキハウスに入った。
やはり家族連れが多くにぎわっていた。奥に案内されて２人で座った。（この子とこうして来れるのは、初めて
だった）
下の子には悪い気がしたがたまにはよかろう。「高校でたら、どうする？」と聞いたら「うーーーーん、どうしようか
まだ決まんないんナー」との返事、和子とすれば、もしかもすれば、専門学校へ行く、と言い出すかと
気たい半分不安半分だったが、彼はそれ以上は、言わなかった。下の子の心配もし、腕は使えるのかと？
曲げるに、多少不自由だろう、死があせんわ、と私の返事だった。　次の日は退院である。しっかりと包帯し
首から下げてた。一応支度をして、学校にあいさつに行き、担任と保険の先生が来てたので
冗談半分、「先生このことで、受験に落ちたら、先生方に責任取って頂きますから。（笑）」
さすが、先生方も恐縮してたっけ！。私立に滑り止めを受けるように言われた。

上の子の卒業式、和子には着ていくものといえば、着物しかなく、着付けは自分でできるので
着ていった、意外と他のお母さん方も着ている人もいたので安心だった。そんな時代だった。
高校の入学式には何とかしようと、思うのだった。
あわただしく高校の入学式を迎えた、通販でスーツを買い着ていった。意外と安物だが、そうは見えなくて
良かった。上の子は、制服それもブレザーである、少しカッコイイ。上の子は、いよいよ高校生活が
始まった。毎朝の弁当作りである。そして部活にも励んだ。ダダ部員が少なかったのが残念だった。
大会にもでた。和子が会場までの送り迎えである。強くはなかったが、本人は良かったのではと思う。
下の子は中学校３年、授業中柔道の時間、剥離骨折をし、学校からの連絡で医者に駆け付けた。
時期が悪い、１２月受験勉強の始まる時期である、つい和子も「先生、怪我をしたのも、仕方ないが
時期的に考えて、くださいね、大事な時期で・・・」（いつもなら、こんなこと言わないのに）

和子も、会社勤務、バイトにと忙しい中でも、１２月には担任と子供、親、三面談がある。
上の子は３年生、高校をどこにするか、というようなことが主となる、本人は、とりあえず、
高校は、一応世間体で通うという気持ちだったようで、近くの高校を選んだ、故に受験勉強は、
やったという気はないだろう。本人がよければいいと和子は割り切らざるを、えなかった。
なかなか、親の思うようにならない、一人の意志をもった人間だ。
　　この子高校を出たらどうするのかどこに勤めるようになるんだろう、不安に思う。

そんな中でもバイトの仲間と仕事の帰り居酒屋に寄ったりもした。
次の日が二日酔い、それでも会社にはいかねばと、頑張る、会社の同僚に
「和ちゃん、匂うぜ！」と嫌味を言われたりもしたが、意外やみんな、長い目で見てくれる。
友にも、同僚にも恵まれたのは、彼女にとっての良い時期だった。

下の子の、心配は、これは遺伝性のもので、保育園から眼鏡である、先天性乱視、男親の遺伝、
1年生になり活動が激しくなると、眼鏡も時々ダメになるし、成長とともに変えてくことにもなる。
今のように眼鏡も安い時代ではなく、成人までは眼鏡代にかかりました。一時期は矯正コンタクトも
使用したがか、片方なくせば35000円という時代、やってられないのと、本人も痛がり医者もやめようと言われ
眼鏡で過ごしている。そのせいかは、分からんが、能力はついたような気がする。

和子がホテルのバイトがないときは、3人で餃子を作ったり、また、ハンバーグを作ったりで、忙しい中にも
和やかなひと時も過ぎしてきた。そんな2人も中学校へ。　　何を思ったか、下の子、よりによって
部活は上の子が辞めた部活にはいった。視力が弱いのに感がいいのか？意外と活躍。
上の子の敵うちかな！！

そんなこんなで、上の子も小学校を、卒業式を迎えるころになり、中学に行けばクラスも変わるし
友達も変わるからと和子は、一安心と思い中学校の入学式を迎えた。部活にも入ってというより、
誘われて入ったと思われる。入って夏休みなるころ、学校を無断欠席、制服のまま彼は男親と仕事にいってた。
本人はいないがカバンが庭の草むらに置きっぱなし。仕方なく帰るまで待ってそれも夕方だった。
本人の説明は、
部活の後水道で、手をあらっていたら、
俺の耳に、聞こえるように、「あいつ（本人の名）良くやってるよな！うまくもないし、やめないのかなー」
2.3人での話し声だった。
母として、本人に聞いた「部活はどうしてもやりたいんの？」
本人は「どっちでどもいいや」…「だったらやめれば、でもね、覚悟しときな、部活をやめていじめにあうかもしれないよ、
お前は、友達がいなくなるかもしれない、男だから一匹狼で行く覚悟を持ちな。そして自分を大事にすること」
を上の子には約束させたのだ。

二足の草鞋ではすこし、金銭的に不安があるが、節約しないといけないので、
3人で我慢をしながらの生活。そんな中でも動物園にも行きました。東京の池袋の水族館にも、に乗り行っってきたりもした。自家用貨物車でサーカスを観に行ったこともあり、和子は感動していた、子供たちもきっと思い出になったことと思う。親の心、子知らずというところかな!

友人の紹介で家の近くの会社に就職できた。朝8から夕方5時まで。昼休みに1時間あるので
自宅に帰り、子供の夕飯の用意ができる。バイトに行くときは、紙に「おかえり、〇〇ができているから夕飯たべてね、
火の用心ね」と書いてでる。
勤めてる会社の隣りの精密会社から内職も出してもらい時間のある限り内職もこなし、ホテルのバイトもこなす。
和子も必死であった。上の子も中学になる。下の子は1年に入るから意外と友達にもいいし、先生とも相性よくて
案外自分でそろばん塾にも行くと決めて時間になるとさっさと行く。ミニバスケットクラブにも自分から入り暗くなっても
ひとりで帰る、迎えに行ったことはない。意外と心配のない子だ。6,7年ぐらいで精密会社からの内職はなくなる。
会社と、内職と、バイトで三足のわらじを履いてたが、二足になった。