バッティングセンターでも身につく重要な技術2-2
バントができるは野球人の作法 作法は型より
前回・前々回で、バッティングがいかに難しく、確率が低いことを
前提にした取り組みをしなければならないこと、について書きました。
どんな一流の打者でも、打てない時期は必ずありますので、
送りバントの場面では、確実にバントを決める、あるいは、
進塁打の場面で、送りバント気味のセフティーを試みるなど、
バントの技術が、チームをそして自分を救います。
1点を争う試合の終盤では、バントの出来が、勝敗を分けます。
一戦必勝、負ければ明日が無いトーナメントを戦う
アマチュア選手にとってのバントは、避けて通れません。
ということで、今回はバントの型についてですが、
基本的なことは、もう耳タコと思いますので、
私の失敗談と、自分に合った型について、まとめます。
若いころは、どうしても見栄えと言いますか、
つい、かっこをつけたくなります。
高校野球を卒業して大学生になって、高校生の基本形の
バントスタイルより、プロ選手のようなバントスタイル
を取りました。
理由は、かっこよさそうだから。
プロ選手のようなバントスタイルとは、投手寄りの前足を
開かず、後ろ足を若干引き気味にした、セフティーバントの
ようなスタイルです。
このスタイルでも、できれば全く問題無いのですが、
練習の何の変哲も無い球であれば、普通にできているようで
後の自信をもってできるレベルでは、ありませんでした。
技術の習得には、
粗形態の発生→粗形態の定着→精形態の発生→精形態の定着
→自動化
という流れがあります。一応できているという粗い技術が発生定着して、
精通したうまい技術が発生定着して、精通したうまい技術が
無意識で自動的にできるレベルに達します。
バントの重要性の認識が、当時はそれほどでもなく、打ち込み時に
まとまった練習もしていませんでしたので、おそらく
精形態の発生、程度で留まっていたのだと思います。
ここからは、私には合っていたという話にはなりますが、
前足は、三塁線と平行ほどの45°開いた方が、投手の球を見やすく、
後ろ足の右ひざと頭との軸を中心に、タイミングを取る
このスタイルが、精形態の定着と自動化を導いてくれたような気がします。
特に右ひざが中心で、外角に来れば右ひざをそのポジションに置けば、
頭とバットを持った腕がついてくる感覚です。
バッティングの衝撃はトン単位ですが、バントにしてもそれなりの
衝撃が有りますので、それに耐えうる態勢は、足腰特に股関節が
使えるしゃがみが、必要になります。
その適度な態勢作りが、前足を45°開いた状態の方が
私には適していたのだと思います。
バントを構えて、内角はポイントが前の方で、外角は後ろの方に
なりますが、真ん中から外角に右ひざをもっていくと、
ポイントが後ろの分、バットが後ろに行きますので
その分、投球の相対速度を落とし、包み込むように打球を殺せます。
逆に三塁側は、右手を投手側に伸ばし、投球の相対速度を上げる
方向に動かした上で、右ひざを引き気味に殺しにいくのが、
難しいのかなと思います。
個人的には、三塁手に捕らすバントは難しいと思いますので、
無理にはやっていませんでした。
三塁側のバントは、自動化まで達していませんでしたが、
当時の二番打者に聞いてみますと、右手押し込みばいいだけで
楽勝とのことでしたので、積み重ねの違いでしょうね。
ご自分に合った型を構築して、量をこなす練習で身に付け、
実践を通して、自動化へ!!