2022年06月14日
最悪の将軍・綱吉が発布したのは「生類憐みの令」だけじゃなかった!
最悪の将軍・綱吉が発布したのは「生類憐みの令」だけじゃなかった!
「生類憐みの令」を出して
「犬公方」とか「お犬様」などと言われた
徳川綱吉は、同様に自分の娘のことも
深く溺愛していたの。
その娘の名前は鶴姫というのですが、
綱吉の溺愛っぷりはすさまじく、
自分の娘の諱を他人に使われないよう
1688年には、庶民に対して
「鶴」という漢字を用いることを
禁止した鶴字法度というお触れ
を出しています。
このために、井原西鶴は井原西鵬と
改名したというエピソードまであるの。
今は名前に使って良い字が増えましたが、
最悪の将軍「綱吉」が発布したのは
「生類憐みの令」だけじゃなかった。
「鶴字法度」っていうのまで作った。
朝井まかてさんの小説『最悪の将軍』を
読んだのですが、綱吉ってまともなの。
まともすぎて、真面目過ぎ。
勉強好きで、征夷大将軍には
向いてなかっただけなの。
まぁ、ガチャ親ともいえるけど
生母の於玉(のち桂昌院)が
京都の出身で天真爛漫ワガママ過ぎた!
儒学に傾倒、1682年に孝子表彰制度を
設けるなど儒学精神を施政に
反映させることに意欲を燃やし過ぎた!
やりすぎ君だったのね!
インテリで、朝廷に近い鷹司信子を
正妻としていただいたものだから、
侍の世は「太平」になったんだから、
と極端に武力を忌み嫌って、
野蛮で汚らしいという思い込みが
強すぎたようです。
私は小説を読んで綱吉の良いところも
たくさん知ったので嫌いじゃない。
だけど、何でも極端に「やりすぎ」で
脱力してないの。四六時中まじめに
頑張りすぎちゃって、運氣を逃した。
そのうえ、超インテリだったからこそ、
名前の恐ろしさ、言霊の恐ろしさを
人一倍知ってた・・・
ムスメの幸せを願うただの親バカ!
っていう一言に尽きるわ!
「過ぎたるは、及ばざるがごとし」
名前って面白いことがいっぱいですよね?
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