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2015年01月02日

もっと時間があったらなぁ

彼氏と初詣に行って、少し歩き回って、夕方になる頃私は言った。

「ごめん、犬の散歩あるから、帰っていい?」

いつも快く、一緒に散歩に行ってくれる。

それが終わる頃、パート勤めに出ている母にメールする。

「駅まで迎えにいくよ!何時の便か教えてね」

彼氏を待たせて母を迎えに行き、
それからまた彼氏とドライブ。

別れの時間はすぐくる。
だって

「ごめん、晩御飯は家で、お母さんとたべたいから」


彼氏が言った。
「から子(私)に、もっと時間があったらなぁ」

なんでこんなに時間がないのかを一緒に考えた。

「一人暮らししたら?」

理由は明確。私が、私の時間を生きていないからだ。それで私は苦しんでいる。分かっている。じゃあどうすればいい。

だって全部、自分で選んでいる。強要されてることなんて一つもない。
自己犠牲とかそんなんじゃない。本気で、自分でそうしたくて選んできた。

私だって犬の散歩なんか行きたくない。だけど、行かなかったら高齢の母が行く。それを見るくらいなら私が行った方がラク。

私だって一々親を送迎なんかしたくない。だけど行かなかったら、高齢の母が、駅から一キロの坂道を歩いて帰らないといけない。私は迎えに行けるのに。

私だって夕飯を彼氏と食べたい。だけどそうしたら母は祖母と二人だから、手抜きして、夕飯を食べなかったりする。そんなのほっとけない。

私はいつだって、「自分がどうしたいか」なんて考えたことなかった。


全部「そうした方が、身体はキツイけど心はラク」な事。
こんなに自分の時間なくして。苦しいのに。

そうまでして、自分に関わる人みんなの期待に応えようなんて、一体何様のつもりなんだよ私は。

どうして自分を犠牲にする方が心はラクなの。
どうして自分の気持ちをちゃんと考えられないの。
自分のことなのに、どうして。
どうして。

どうして?


彼が言った「もっと時間があったらなぁ」という言葉。
それは私に、「おまえのしていることは、おれには足りない」と聞こえる。
彼氏に申し訳ないと思う。私はまだまだ頑張らなくちゃ。

その考えがおかしいことなんかとっくに分かっているのに。
罪悪感でいっぱいになりながら、母と彼の間を右往左往して一日がおわる。


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posted by からっぽ at 21:32| 生きづらさ
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