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2014年11月07日

日本で普及すべきは太陽光発電より太陽熱温水器?

日本で普及すべきは太陽光発電より太陽熱温水器?

 太陽光のエネルギーをそのまま利用する太陽熱エネルギー。かつて日本では1970年代の石油危機に伴う原油価格の高騰を背景に、身近な太陽熱エネルギーが活用できる給湯設備として太陽熱温水器の設置が増加した時期があった。だが、1980年をピークに、その後は原油価格の下落と共に販売台数は減少傾向に。

 しかし、東日本大震災以降、太陽熱利用の助成を始める自治体が増加しており、太陽熱利用は普及への兆しが見え始めている。
 たとえば、太陽熱温水器で給湯や暖房の熱を賄うだけでなく、雨水と風の力で冷房まで行う東京・小金井市の環境配慮型住宅「環境楽習館」。こちらでは、地域に合った環境配慮型のモデルハウスをつくるため、設計から効果検証まで行っているという。

 今回はその環境楽習館を訪れ、住宅における自然エネルギーの利用を取材した。

●太陽・風・雨水の力を活かす家

「環境楽習館」は公共プロジェクト「雨デモ風デモハウス・プロジェクト」によって建設された環境に優しいモデルハウス。同プロジェクトは、小金井市を拠点に活動するNPOグリーンネックレスを中心に、市民・大学・行政の協働で進められてきた。2009年末から3年にわたり、都から経費の全額補助を受ける形で、同館の市民参加による企画、設計、施工、管理運営、効果検証を実施。その後は同館の管理・運営を市が請け負っている。
(抜粋)
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