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パ・リーグのクライマックスシリーズ（ＣＳ）ファーストステージ（３試合制）の西武−ロッテは９日、西武ドームで開幕し、福浦の一発で延長十一回に勝ち越したロッテが６−５で競り勝ってファイナルステージ進出に王手を掛けた。

　ロッテは０−１と１点を追う八回二死、主将の西岡が甘く入ったストレートをセンターバックスクリーンにライナーで弾き返し試合を振り出しに戻した。八回裏に４点の勝ち越しを許し、１−５と敗色濃厚だったロッテはその直後、先頭の井口が左前に運んでチャンスメイク。一死後、福浦と今江が連打で一死満塁。さらに７番金が中前に運ぶ２点適時打でまず２点差。さらに途中出場の里崎が起死回生の同点中前打で続いた。なおも一死一、三塁から西岡が左に打ち上げたが、レフト佐藤の好返球で三走岡田は本塁憤死と勝ち越しはならず。

　試合はそのまま延長戦に突入。ロッテは十一回、福浦が西武５番手、土肥の真ん中に入ったスライダーを振り抜き、右翼席に運ぶソロ本塁打で待望の勝ち越し点。最後は十回から登板の小林宏が守り切って４時間超の大熱戦に終止符を打った。

ロッテ・西村監督

「最後まで、何が起きるか分からない。あきらめないで戦ってくれた。きょうはそれが大きかった。王手か何か分からないけど、あした勝つしかない。そのつもりでやる。」