2019年06月08日
1円玉に描かれてる木は何の木?
最近は電子マネーを使う機会が多いので、
たまに現金払いのおつりでもらう1円玉、
これがなかなか使う機会がないな〜。
そんなことをふと思い1円玉を眺めていて、
「この木なんの木?」と思ったので、調べてみました。
そもそも、日本硬貨は、数字が描かれている面が裏、
絵柄の面が表。これは誰しも知っていますよね?
1円以外の硬貨の表の絵柄は、
5円玉は稲、10円玉は平等院鳳凰堂、
50円玉は菊、100円玉は桜、500円玉は桐。
じゃあ、1円は??
実は、特定の植物のモデルが存在しないのだそうです。
第二次世界大戦後の'54年、1円玉と50円玉のデザインが、
硬貨としては初めて一般公募されました。
わずか40日間の公募期間で、2581点の応募があったそうです。
そこで選ばれたのが、
当時京都府在住の一般人の中村雅美さんが応募した
「若木」という題名の図案。
選定した大蔵省によれば、
「戦後復興期にある日本には、
若々しく未来への希望を感じさせるものがふさわしい」
という意図があったようです。
しかし中村さんは、
「この若木にはモデルとなる樹種は特になく、
だからこそ却ってどの木にも通じる、と考えていた」
と語っているので、つまりは若木のイラストは、
漠然としたイメージで描かれたものだったのです。
そして、1円玉の裏側の「1」のデザインも、
別の応募者によるものなんだそうです。
大蔵省は、受賞者に対して賞金7万5000円を用意していましたが、
受賞した双方に半額の3万7500円ずつを贈呈したんだそうです。
ちなみに、現在の貨幣価値に換算して約22万5000円。
2020年東京五輪のエンブレムのデザインに対して、
用意された賞金は100万円でした。
賞金としては、意外にも少額だったんですね。