2018年04月27日
メンバー
イメージ画像@pixabay
まさに「寝耳に水」的な、超有名タレントのまさかのスキャンダルが巷を賑わせている。
報道のたびに映し出されるその人の年齢を見て「いつのまにかこの人もこんな年になっていたんだ」と思ったのと同時に、字面というのは残酷なもので、いくら見た目が若くても、不惑をとうに過ぎたその年齢を表す数字が「いい年したおっさんが何してくれてんだか」と、事の重大さをさらに際立たせていた。「若気の至り」で片づけられる年齢では到底ないし、今回の事は単に「モテ男の慢心の果てのしくじり」というだけですまされそうなことでもない。ニュースで謝罪会見を見たが、事態はおそらく本人が思っている以上に重たく深刻だ。誰にでも失敗はつきものだ。しかし中にはとりかえしのつかない過ちというのもあるわけで、そういった意味では今回の事は、彼が自身の年齢や社会的立場、ひいてはお酒とのつきあい方などといったものに対し、自覚や自制といったことをあまりに疎かにしてきた末に起きた、最もやらかしてはいけない類の最大級のしくじりであったと思う。自業自得とはいえ、あまりにキビしい天の戒め的な、残念な事件が起きてしまった。
さて、この問題が報じられるたびに連呼される「〇〇メンバー」という、耳慣れない呼称が今話題になっている。事件は事件でも今回は被疑者が逮捕されない書類送検のケースだからというのがその理由らしい。「容疑者」という表現は重すぎるけれど、かといって、事が事だけに「さん」や「氏」という敬称で呼ぶわけにもいかないのだろう。でも、何らかの肩書はつけなければということなんだそうだ。なんだかややこしい。しかし今回は、当事者であるタレントがグループの一員であったから「メンバー」という、さすがに違和感は否めないが、ぎりぎり都合の良さそうな表現のしかたがあったように思うけれど、いわゆる”ピン”で活動しているような人だったら、いったいどんな呼称になっていたのだろう。昨夜、我が家でも家族の晩酌につきあいながら、自分ならどんな呼称をつけるかという話になったのだが、酒席で思いつく呼称はどれもこれも語呂も悪いしへんちくりんなものばかりで、結局、素人頭では、凡作の一つも生まれなかった。それにふさわしい表記・表現をあみだすということはつくづく難しいことだと思った。それからやはり、自分もお酒は好きだが、お酒の飲み方には重々注意していこうと改めて思う、大型連休直前の今日この頃であった。
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