新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2018年06月11日
一流営業マンが使っている「凄腕テクニック」
購入するかどうか、悩むという場面はよくあるものだ。トップ営業マンとは、その心理をよく理解しており、お客様の「障害」を解消し、背中を押す「一言」が言える。決めていただくために残念な営業マンは、値引きする できる営業マンは、他社との違いで説得する一流の営業マンは、あらゆる投資効果を数字で見せる。はじめて会うお客様に対して残念な営業マンは、会えるのが当たり前だと思っている。できる営業マンは、数いるうちの1人だと思っている。一流の営業マンは、やっと出会えた大切な人として接する。
まずは「負けず嫌い」という特徴がある
負けず嫌いなだけなんですよ。リクルートには優秀で尊敬できる営業マンがたくさんいましたから、その中で「一番になりたい」という気持ちが強かった。「負けたくない!」という気持ちが強かったから、全然苦になりませんでした。それに数をこなして成果が上がってくると、仕事が楽しくなってきた。考え方や性格だって売り上げに関係します。「売れる営業」になるために大切なキャラとして、「負けず嫌い」がある。
お客様の「障害を取り除く」というテクニックを使いこなす
売る側は《こんな手続きは誰でもできるだろう》もしくは《こんなことは伝えなくても大丈夫だろう》などと思うかもしれない。しかし、お客様は《手続きが面倒くさいしなぁ》と、細かいことに引っかかっていることも少なくない。《会員登録は面倒だ》というお客様の心理を先回りして「私がやりますから」という言葉が決め手に。要は商品購入をした際に顧客のリスクや不安事を販売者側が引き受けてあげる事。
「感情を揺さぶる」ことも忘れない
顧客の感情の中で、「快」と「不快」という両極端のものをユラユラと揺らすことで「買いたい!」という意思決定へと促すことができる。不動産の営業マンだとしたら「立地的にも最高ですし、2年後には新しい駅もできるので値上がりする可能性が高いですよ」と言ったあと、「この家の耐震構造が気になりますね。もし直下型地震が発生すると……」といった具合に「快」と「不快」の感情をコントロールする。感情の振り子を「不快」に大きく振ることで、より「快」が増幅され、購買意欲が増す。
出会ってすぐに「自分の特徴」を伝える
「自分の特徴を端的に伝えるのがうまい」ということ。言い方はいろいろとあるが、とにかく短時間でスパッと自分の特徴、そして「ほかの営業マンとの違い」を伝えている。「私はこの業界に入って35年ですから、酸いも甘いも知っています」と伝える。この一言で、「ただのおじさん」から「実績があり安心できる人」に変わる。その強みを、今後の仕事で意識的に、戦略的に活用していくことで、さらにレベルアップできる。
自分が「売りたい商品を好きになる」
知れば知るほど魅力が深まっていって、その深みは一言では言い表せません。
私がなぜ化粧品でも住宅リフォームでも広告営業でもトップセールスになれたのか?その究極の理由は「好きなものを、好きな人に、好きな方法で売っていたから」。
相手(顧客)を好きになることも大事
彼は、潜在的な見込み客一万人以上に、毎月毎月同じメッセージカードを送っていたそうです。その中には、「アイ・ライク・ユー(あなたが好きです)」と必ず記載していました。自分から相手に対して好意を表明した。「好意の返報性」という法則があります。私たちは、自分に好意を持っている人に対しては好意を抱き、逆に自分を嫌っている人には好意を抱くことはできません。苦手な気持ちは、たとえ表現しなくても空気で伝わってしまう。だから感情を隠すのではなく、お客様のことを好きにならなくてはダメ。
強引なことはしない
時代は変わり、強引な営業は通用しなくなった。むしろ、トップ営業マンと言われる人ほど「なかなか商品を売ってくれない人」になっている。営業マンであれば、どんな契約でも欲しいと思うのが常である。にもかかわらず、《必要でない》と判断した時点でお客様に余計なものは売らない。この対応に《本当に信頼できる方だな》と感じた。断られた時、「どうしてでしょうか?」と迫るのか、それとも「大丈夫ですよ。そういう人も多いですから」と認めるのか。その一言によって、その後の展開は大きく違ってくる。
人間味のある言葉を使う
「キュウリもいいけど、今出てるのはね、はしりのスイカ」
「へえ」(よそ見しながら)
「スイカは8月に食べるより、今食べるほうがおいしいのよ」
「へえー」(ちょっと興味が湧いてきた)
「今がいちばん甘いからね。カリウムも豊富で、むくみにも効くよお」
「へえー!」(身を乗り出す)
セールストークでも、人間らしい一面がふわっとにじみ出る言葉が入ると、相手に「心地良く会話できたなあ」と感じてもらえます。そして、そんな瞬間にこそ気持ちが動きます。自分がどういう人問なのか、「人問味」を感じてもらえるようなスタイルに変えて、さらに成果を挙げられるようになった。
常に勉強を怠らない。負けをパワーに変える
お客様がふともらした言葉を、「自分がそれに貢献できないか?」と考えられるかどうか。宿題をもらった時、面倒くさいなと思うか、千載一遇のチャンスととらえるか。それによって、営業マンの未来は天と地ほどの差が出ます。どんな厳しい断りを受けても「今回のお客様とは縁がなかったが、非常に勉強になった」といった言い方をする。営業マンとしてはすべてのお客様から契約をいただけるのが一番いい。しかし現実には「負け商談」の方が多いだろう。その経験を生かすか、それとも無駄にするかの違いは非常に大きい。
新幹線3人殺傷でわかってきた容疑者の人物像
9日午後9時50分頃、神奈川県の新横浜駅―小田原駅間を走行していた東海道新幹線東京発新大阪行き「のぞみ265号」の車内で、折りたたみ式の刃物を持った男が暴れ乗客に切りつけた。
事件の概要
9日午後10時ごろ、神奈川県内を走行していた下りの東海道新幹線内で人が刺されたと同県小田原市の消防に県警から通報があった。小田原駅と新横浜駅の間を走行中、乗客の男性が車内で刃物のようなもので刺されました。
この事件で、重体だった男性は間もなく死亡、2人がけがを負った。
刺された1人で意識不明の重体だった男性は間もなく死亡。
他の女性2人のけがの状態は不明。容疑者の男は、無抵抗の男性にまたがり執ように何度も切りつけていたことがわかった。小島容疑者は、倒れた梅田さんにまたがり、駆けつけた車掌からの声かけを無視して切り続けていたという。
のぞみは小田原駅で緊急停車、駆けつけた県警捜査員が男を現行犯逮捕。
のぞみは小田原駅で緊急停車し、駆けつけた県警捜査員が小田原駅に停車中の車内にいた22歳の男を殺人未遂の疑いでその場で逮捕。県警の発表では、男は自称愛知県岡崎市蓑川町、無職小島一朗容疑者(22)。
男は無表情で無言のまま。一方、男性の衣服は血だらけで、抵抗する力もないようだったという。
新幹線は、新横浜駅から小田原駅に向かって走行している最中だったという。
車内では午後9時47分ごろに非常ブザーが鳴った。
逮捕された男は「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と供述
「新幹線内で殺意をもって人を刺したことは間違いない」と容疑を認めているという。
「むしゃくしゃしてやった。(襲う相手は)誰でもよかった」とも供述しているという。
死亡した男性については「知らない」と供述しているという。
県警によると、死亡したのは大阪市にある会社に勤務する男性とみられ、確認を急いでいる。首の右側に、致命傷とみられる深い傷があった。
男は、複数の刃物を車内に持ち込んでいたことが判明
逮捕された22歳の男は複数の刃物を車内に持ち込んでいたことが警察への取材でわかりました。
同じ車両にいた人を突然襲ったと見られていて、現場には少なくとも2本の刃物が残されていたという。
さらに「東京駅から新幹線に乗った。その前は長野県にいた」と説明。
「東京駅から新幹線に乗った。その前は長野県にいた」と説明していることが分かった。
車内にいた乗客のコメント
同じ12号車の神奈川県三浦市のパート女性(29)は「男が男性に馬乗りになって、無表情で殴っていた」と話した。名古屋市名東区の会社員男性(57)は乗務員から身を守るように座席のシートを外して渡されたという。やつれた様子で「信じられない」と語った。車内にいた乗客は、「刃物を持った人が暴れているということになって、車内がパニック状態になった。(手に何を持っていた?)シルバーで、長さが40cmから50cmくらいあるものを振り回していた」、「(刃物を)振りかざして『バン』とするあたりで見ないで前に進んだ。男性のやられる時の表情は『あー』という感じで、目に焼きついている」などと話した。
死亡した男性は、凶行を止めに入り犠牲になった可能性も?
兵庫県明石市の女性(31)によると、容疑者は女性の4、5席前の2列シート通路側に座り、犯行直前に突然立ち上がり、刃物のようなものを隣席の女性に無言で振り下ろした。その直後、男性が止めに入り、容疑者ともみ合いになり、容疑者が刃物で男性に迫っていたという。
15、16号車に医療関係者が同乗していたという
また16号車に乗っていた男性会社員(53)によると、犯行後に逃げ込んできた女性客が「『やめろ』と止めに入った男性が切られた」などと話していたという。15、16号車に医療関係者が同乗しており、ガーゼやタオル、乗客のシャツなどで止血。医療関係者は「血が止まらない。危ない状態だ」と話していたという。
容疑者は、どんな人物だったのか?
両親と折り合いが悪く、祖母の養子になったという容疑者。中学生のときに不登校となり、その後、自立支援施設で6年以上生活したといいます。家にいた頃の様子については「引きこもっていて、靖国神社や出雲大社などの神社の本をよく読んでいた」と説明。容疑者は中学時代、包丁と金槌で実の父親を威嚇するなどの家庭内トラブルがあり、その後精神的な疾患があると診断され、病院へ入退院をしていました。容疑者は今年1月に家出をしていた。家出してからも時折、別の親族あてに小島容疑者から連絡があったが、居場所を明かさなかったという。容疑者の親族の女性は十日未明、愛知県岡崎市内で取材に応じ、小島容疑者について「三年ほど前に『おれは自殺するんだ。生きている価値がない』と言って(岡崎市内の)家を出て行った」と話した。容疑者は3年前、高校卒業後に就職しましたが、1年足らずで退職したという。
半年前に伯父方を出た際には、同居の祖母が心配し、自分の口座のキャッシュカードを持たせたという。その後、何度か携帯電話で連絡がとれたが、小島容疑者に居場所を尋ねても、「捜しに来るから嫌だ」と答えなかったという。祖母らによると、小島容疑者はたびたび「死にたい」と口にし、太いロープを持ち歩いていた。「自分は価値のない人間なんだ」「この世に適応しない」などと話すこともあった。伯父によると、小島容疑者は「俺なんて価値のない人間だ。自殺したい」と度々口にし、半年前に、「旅に出る。自由に生きたい」と言って自転車で家を出ていたという。
人は30歳で新しい音楽の探求をやめる…音楽的無気力とは
人と音楽は古来より切っても切れない関係ですが…
最新の研究によると、人は歳をとると新しい音楽を探すことをしなくなるようです。
人は年を取るにつれて新しい音楽を探さなくなり、昔の曲やジャンルを何度も繰り返し聴く「音楽的無気力」とも言える現象が起き、ほとんどの人は30歳になるまでに新しい音楽を探すことを止めてしまう、とのこと。
この調査はフランス発のストリーミング・サービス「ディーザー」がイギリスのリスナー1000人を対象に行ったもので、「音楽的無気力」とも言える現象が実際にあるとし、そうなると新しい音楽を探さなくなるという。
この現象は平均すると30歳6ヶ月を迎えた頃に始まると、調査結果では述べられており、20代の終わりからそうした危険性があるという。平均して33歳までには新たな音楽を探すのを止めるようになり、音楽的嗜好が固まる傾向がある。
また調査によれば、60%の人は普段聴いている同じ曲を何度も聴いているだけであり、また25%は自分が好きなジャンル以外の新しい音楽を試してみることはないと答えています。
なぜ人は新しい音楽を探求しなくなるのか
新しい音楽を購入しなくなる理由について訊かれた参加者は様々な要因を挙げており、子供ができたことや、単純に新しい音楽の量に圧倒されることなどが言及されている。
新しい音楽の量に圧倒されている(19%)、仕事が忙しい(16%)、幼い子供の世話(11%)など様々な要因。回答者の半分近く(47%)は新しい音楽を探すためにもっと時間を費やしたいとも回答していますので、少なくても半分近くは音楽への興味を失ったためではないようです。
この「音楽的無気力」になる理由の一つに「自分より若いアーティストが認められるかどうか」があると思う。壁があると思う。
音楽の好みは「14歳頃に決定する」とも
大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されているということが最新の研究によってわかってきた。Spotifyのデータをもとに人々の聞く音楽を分析した結果、10代の時聞いた音楽が、その後の音楽の好みに最も大きな影響を与えることが判明した。男性の場合は13〜16歳の間にリリースされた曲が、大人になってからの音楽の好みに大きな影響を与えるとのこと。平均すると、男性の最も好きな曲は、14歳の時にリリースされた曲であることが多いそうだ。女性の場合は男性より少し早い。11〜14歳の時に聞いた音楽の影響が大きく、平均13歳の時にリリースされた曲が最も好きな音楽になるという。20歳のときに聞く音楽は10代の時に聞いた音楽の半分ほどの影響力しかないそうだ。
新しい音楽との出会いは人生を豊かにしてくれる
音楽に限らずですが、何か新しいものに出会うワクワクやドキドキの感覚って、心の刺激になりますよね。
ウケなくなってきた芸人
後輩にあたるコージとダイキから成る2人組ユニット「ブリリアン」とのユニットで「ブルゾンちえみ with B」の名で登場。彼女はバブル期のキャリアウーマンを思わせる立ち振る舞いで、若い人たちの間で絶大な支持を誇っている。
大ヒットした「35億」ネタについて
昨年の大ブレイクでの重圧を感じているようで「今回のネタは正直『35億』より面白くないかもしれません」とポツリ。「“35億”がヒットしてからは、新ネタのことばかり考えていました。受ければ受けるほど次のネタをどうしようかと不安になるんです。ドラマの話が来た時も、バラエティに出て力を蓄えるべきじゃないかと心配でしょうがなかった」
自身のネタについては
そもそも私が作るネタって面白いことを言っているわけじゃないんですよ。でも、人って“すごい”とか“気持ちいい”と思ったときにも笑う。私のは、そんな笑い。
BGMが問題となった「ひょっこりはん」
2017年の年末に「ぐるナイ」の人気コーナー「おもしろ荘」に出演した事で注目されているひょっこりはん。ひょろっとした体型にマッシュルームカットのヘアスタイル、大きな黒ぶちメガネ。
一発屋ということを心配している
「僕はこのままいきたい。でも一発当ててもいないのに、周りからすでに“一発屋”と言われる」と現状を吐露。スタジオでネタをやっても、明らかに「この瞬間から反応が悪くなってきた!」とか。ガクッと。(今までと)違う時期に入ってきた、というのはすごく感じる。視聴者の間でも『そもそも面白いのか?』『1回見たら、もういい』と、当初から否定的な声が多かった。いやその、現象というか。ひょっこり顔を出すっていう日常の現象なんで。なんか、そこらへんとうまく「ひょっこりはん」がリンクすれば、長く、ねぇ?
放送ギリギリの芸で活動中「アキラ100%」
お盆で股間を隠す芸で大ブレイクした芸人・アキラ100%。
2017年のR-1ぐらんぷりで初めて決勝に進出し、Cブロックを勝ち抜き最終決戦に進出、14票を獲得して優勝。
嫌いな芸人一位に・・・
投票意見として「公共の電波で流して良い芸ではない」というものが多かったそう。全裸になったうえ、お盆で股間を隠し続ける芸はまさに「芸術品」ではあるのだが、放送コードギリギリな内容だけに、ブレイク時から賛否両論。「これはパクチーみたいな芸なんで。好き嫌いがむちゃくちゃ別れるんですよ。好きな人はすごい好きですし…」と持論を展開。
(SCGEHA) おぼん 蝶ネクタイ パンツ 3点セット 100% 裸 100パーセント お盆 リボン 価格:1,980円 |
欲しくなる優秀なアイテムランキング
『香り導くサーキュレーター』は、流体が物体の表面を流れるとき、物体の表面に沿って流れる現象、いわゆる「コアンダ効果」を用いた最新テクノロジーにより、徹底して風をコントロール。
操作は本体スイッチで行うが、iOS向けアプリを使えば、シーンに応じておすすめの風量・風向を設定できる。リラックスモードでは、自然に近い強弱をつけた風を広範囲に、サーキュレーターモードでは特定の方向に強い風を送ることが出来る。また、風量、首振り角度、風や光のゆらめきの有無を自由に設定することも可能なのだ。
FUMA 香り導くサーキュレーター 最高級 扇風機(ATU)【代引き不可】【送料無料】【有田焼モデルは予約】 価格:79,704円 |
5位 どこでもモバイルマッサージ「エクリア リフリー」
低周波治療器というと、高齢者が使うイメージが強いかもしれませんが、肩こりや筋肉痛をもみほぐしてくれるので老若男女を問わず積極的に利用してほしい機器。強さを10段階で調整できるので、部位や疲れ具合によって自由に使えます。コードレスなので、コードが絡まったりすることもなく、好きな姿勢で使えるところも便利。自宅で寝転びながら腰をほぐしたり、家事をしながらふくらはぎをマッサージしたりと、様々なシーンで活躍しそうです。
エレコム 低周波治療器 エクリア リフリー コードレス 5つのモード&強さ10段階調節 (本体2個 ゲルパッド2枚セット) ピンク HCM-CP01PN2 価格:3,002円 |
4位 胸ポケットに入れるだけでカロリー計算「タニタ AM-122」
消費エネルギーや歩数などを計測できる活動量計。シリーズ最薄の厚さ9.4mmでスーツやジャケットの胸ポケットにすっきりと収められ、衣服のシルエットを崩さずに装着できるとする。減量をサポートする「ダイエットサポート機能」を搭載。いつまでに何kg減量したいかを登録すると、摂取エネルギーと消費エネルギーの目標値が表示される。また、1週間が経過するごとに計測したデータから活動レベルに合わせた目標値に自動的に調整する。目標消費カロリーに対する達成度も表示でき、減量をサポートしてくれる。
タニタ カロリズムslim AM-122BK (AM122BK) 価格:5,367円 |
3位 デザインも機能も優秀「グースネック式電気ケトル KA-800C」
確かな機能とお求めやすい価格帯を両立した家庭用コーヒー機器などで人気のデバイスタイルより、レトロなアナログ式サーモメーターがかわいい電気ケトル『KA-800C』。蓋の持ち手部分には、アナログ式のサーモメーター(温度計)が搭載されており、これでケトル内の湯温の確認ができます。あえてデジタルではなく、アナログ式のメーターにしているのもポイント高いです!清潔感のある白いボディに、木目調を合わせたナチュラルなデザインは、いかにも「電気ポット!」って感じがしなくていいですよね。
deviceSTYLE/デバイスタイル KA-800C グースネック式電気ケトル 価格:8,100円 |
2位 口臭をかんたんセルフチェック「タニタ ブレスチェッカー EB-100」
この商品は、計測時の通知音が出ないサイレント設計の測定器。モバイルバッテリーのようなデザインでモニターはなく、振動とLEDで通知するため周囲を気にせずさりげなく口臭がチェックできるとか。これから人と会う機会が増える夏、接客の多い方や家族の口臭チェックなどに役立つかもしれません。
価格:2,850円 |
1位 シンプルながら向きが自由自在「ドウシシャ Kamomefan」
Kamomefanは、船舶用プロペラの技術を応用し、カモメの羽根にヒントを得た羽根を採用した扇風機シリーズ。浴び続けても身体がだるくなりにくい、柔らかい風を特徴とする。また、カモメの羽をヒントに作った羽根により、風のやわらかさはそのままにふわりと遠くまで届けることが可能。広いリビングでも、肌あたりのよい風を広い範囲に送ることができる。さらに、フレキシブルアームを採用し、5つの関節を備えることで、角度・高さの調節が可能だ。
価格:23,630円 |
2018年06月08日
公立中高一貫校の学校選び(両国中学校)
学校公式サイトの校長挨拶を抜粋しますと
時代や社会の変化を乗り越え、しなやかで、たくましく生きる生徒の育成、グローバルな視点を持ち、将来、国際社会で活躍できるリーダーの育成を目指しているとのこと。
旧制三中を前身とする110年以上歴史あるこの学校は、常時進学校であったのですが、かつてはスパルタ的で厳しい学校だったとされます。
多くの進学校が自由を謳歌できるのとは対照的ですね。
現在ではそれも緩和され落ち着いた校風があるようですが、小石川などと比べると「自律・規律性」が強く求められているかと思います。制服は中学・高校共にあります。
芥川龍之介の母校だけあって、国語力(言語能力)に特に力を入れています。
理系の小石川にたいして、文系の両国、と称してしまうのは野暮でしょうか。
創立から114年もの歴史ある名門校
両国高校は旧制府立三中を前身とし、1901年(明治34年)創立と114年もの歴史ある学校です。
東京都の公立中高一貫校のなかでは、近隣地区にある白鴎高校に次ぐ歴史を持ちます。
当然ながら出身著名人も多く、何と言っても芥川龍之介の母校です。
校門をくぐったら、立派な文学碑が鎮座していました。
他には『風立ちぬ』の作者である堀辰雄、直木賞作家の石田衣良氏などがいます。
自律自修と勉強の両国
自由を謳歌する傾向の強い他所の進学校と違い、かつて両国は非常に厳しかったとされ、これは現在も「自律自修」という校訓に現れています。
また1960年代までは大手予備校が軒を連ねるなか「わが校では予備校なぞいらない!」と自負できるほど、受験指導に熱心であり、そういった事から「勉強の両国」と称されて来ました。
実際、学校群制度が導入されるまで、東大合格者は毎年60名以上出しており、1950年〜2009年までの60年間の累計東大合格者数は1331名となっています(光文社新書『東大合格高校盛衰史』より)。
これは都立高校に限れば、日比谷、西、戸山、小石川、新宿といった高校に次ぐ数字となっています。
都内公立中高一貫校御三家の1つとしての偏差値と倍率
そんな両国高校ですが、2006年に小石川中等教育学校、桜修館中等教育学校、九段中等教育学校と共に中高一貫化され、附属中学校ができます。
歴史と実績からか、偏差値的には小石川と武蔵と並んでトップ層にあり、いつからか「公立中高一貫校の御三家」の1つに数えられています。
偏差値は四谷大塚調べで、男子が60、女子が62となっています。
今年2015年の倍率は8.71倍と全11校の中で最も高く、人気の程がうかがえます。
募集人数は男女各60名で、特別枠はありません。
適性検査と対策
適性検査はT・U・Vと3つあります。
国語作文を課す適性検査Tは独自となっており配点の比率も高いので、特に意識すべき箇所でしょう。
また内申書(成績表)の配点の開きも大きいのが特徴です。
過去問はこちらから↓
2018年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版 [ みくに出版編集部 ] 価格:2,700円 |
価格:1,512円 |
2018年06月07日
公立中高一貫校の特徴(中等教育学校型と併設型)
現在全国で設置されている公立中高一貫校は「6年間の学校生活の中で計画的・継続的な教育課程を展開することにより、生徒の個性や創造性を伸ばす」ことを目的にしています。東京都には中等教育学校型と併設型の2つのタイプがあります。
中等教育学校型
小石川中
桜修館中
立川国際中
三鷹中
南多摩中
区立九段中等
「一つの学校において一体的に中高一貫教育を行うもの」とされています。前期課程(中学校の学習指導要領)と後期課程(高等学校の学習指導要領)に分かれていますが、一貫教育の特色を出すために
@「中学校の段階で選択教科をより幅広く導入できること」
A中学校と高校の「指導内容の一部を入れ替えて指導できること」
以上のような「基準の特例」を設けています。中学入学時には「適性検査(選抜試験)」が実施されますが、高校には「無試験で進学」できます。外部からの高校募集は行われません。募集定員は一部例外を除き男女各80名、合計160名となっています。
併設型
白鷗高附属中
両国高附属中
武蔵高附属中
大泉高附属中
富士高附属中
「高校入試選抜を行わずに、同一の設置者による中学校と高等学校を接続するもの」とされます。現在ある高校をベースにして、同じ敷地内に中学校と高校が設置されることから「併設型」と言われます。
中学校は「中高一貫」の教育課程が組まれていますが、中等教育学校と同様「特色ある教育課程を編成する」ことができるように「基準の特例」が設けられています。中学入学時には「適性検査(選抜試験)」が実施されますが、高校には「無試験で進学」できます。中等教育学校との違いは、募集定員は削減されますが、外部からの高校募集が行われる点です。したがって、このタイプの学校では高校入試は継続して実施されます。中学の募集定員は、白鷗中以外男女各60名、合計120名となっています。
教育理念は「リーダーの育成」
公立と私立の区別は、前者は社会の全員に門戸を開放し「対等平等」を基本としているのに対し、後者はあくまでも「特定の教育理念・方針」の実践・実績(自由であり、かつ特別な教育課程の編成など)への共感を基本としている点です。過去・現在においても、また将来においても、私立学校が「自由な教育」の実践を大きな魅力としているのに対して、公立学校は社会に対していかなる役割を果たしていけばいいのか、社会の費用(税金)で設立されている以上、社会へ貢献できる人材の育成が重要なテーマです。そのため公立中高一貫校の教育の基本理念として「未来を切り開くリーダーの育成」が掲げられているのです。
「リーダーの育成」の内容
主な内容は次の3点になります。
@「自然、社会、人文等のあらゆる分野に関心を持った生徒」の育成。
そのために、教育課程として、基本は「すべてを学ぶ」システム(教養教育)を用意しているのです。日本史、世界史、地理、政治経済、倫理社会のすべてといった具合です。
Aリーダーに一番必要な「コミュニケーション能力」の養成。
ここには2つの課題があります。1つはしっかりとした国語の力=言語能力をベースにして、自分の考えを「理由や根拠」を明確にして相手に伝えること。もう1つは「異なる文化や考え方をもつ人」との交流、一般的に国際社会の場面で自分の意見を述べることです。
B「論理的な思考力」の養成。
課題の論理的(合理的)解決と円滑なコミュニケーションに不可欠な柱です。公立中高一貫校の適性検査の多くが「論理的な思考力と表現力を必要とする問題」であること、また教育課程がこうした思考力と表現力を6年間かけて養成するシステムとなっていることが、従来の公立校と区別される重要な点だと言えるでしょう。
教育課程・カリキュラム
公立中高一貫校の6年間の教育課程の特徴をまとめてみましょう。
3段階の教育課程
多くの一貫校は6年間の課程を3つの段階に区切って、各段階でそれぞれに課程を明確にし、一定の能力や関心・態度の育成を図ると同時に、各校で重視するものについては、6年間系統的にその養成を目指しているのです(基礎力養成期・充実期・発展期の3つ)。
基準の特例
特徴の1つは、従来の公立校と異なり、「自由な教育課程の編成」が可能となっていることです。一貫教育の特色を出すために、
@「中学校の段階で選択教科をより幅広く導入できること」
A中学校と高校の「指導内容の一部を入れ替えて指導できること」
以上のような「基準の特例」が設けられているのです。つまり、学習単元の「順番を変えたり、内容を創意工夫」できるのです。例えば桜修館中では、中学校の歴史分野の授業で高校の『日本史』『世界史』の視点が取り入れられています。
習熟度別授業&土曜講座
より細かな生徒指導を行うという観点から、英数を中心に“少人数・習熟度別授業”を行ったり、基礎学力の養成の徹底を図るために、土曜日には予備講座や補習が組まれたりしています。
特色ある教育活動
朝学習や朝読書から始まって、特に一貫校では国際社会に貢献する人材の育成の必要から英語の系統的かつ実践的学習に力が注がれています。立川国際中では、2年生で英語合宿、1・2年生でイングリッシュ・サマー・セミナー、1〜3年生でレシテーション(暗唱)コンテストやスピーチコンテストなどの英語学習発表会、5年生で英語圏への海外研修旅行など、九段中等では2年次にオーストラリアホームステイ(選抜)、3年次にオーストラリア研修旅行(全員参加)などが行われます。論理的思考力の養成を重視する桜修館中の「国語で論理を学ぶ」や「数学で論理を学ぶ」も創意のある教育です。グローバル化が進む現代の中で、武蔵高附属中の目玉は「地球学」の学習です。調査・観察を通して課題を見つけ、中3で課題研究の発表が行われます(地球学発表会)。
また、三味線や伝統工芸など日本の伝統文化の学習(白鷗高附属中)、望ましい職業観・勤労観を培い、将来、職業を通して社会に貢献する志や使命感を育成するため、総合的な学習の時間に行う「志(こころざし)学」(両国高附属中)なども特徴的です。さらに、小石川中では観察・実験を重視し、自然の様々な事象への関心を深め、かつ科学的に分析、考察する力を養う「理数教育」、オーストラリア海外語学研修[3年次・一人一家庭で全員参加・2週間]など、国際理解教育を重視した教育実践が行われています。
十分な授業時間数の確保(前期3年間)
文部科学省が設定している公立校の標準的な授業時間数と比べて、一貫校では主要5教科(英数国理社)で、より多くの時間数を確保しています。例えば武蔵高附属中では、国語・数学で1.15倍、英語で1.05倍の時間数を設定しています。
都立武蔵高附属中の学習時間(中学3年間)
区立や市立などの中学校より、授業時間を確保しています。
おすすめ↓
公立中高一貫校合格への最短ルール新版 適性検査で問われる「これからの学力」 [ 若泉敏 ] 価格:1,620円 |
公立中高一貫校に合格できる7つのルール改訂3版 合格のために今すぐ始められる具体的な勉強法が満載! (Yell books) [ 小杉拓也 ] 価格:1,620円 |
入試分析(小石川中学)
適性検査T
出典:
文章1 串田孫一「考えることについて」による
文章2 出口治明「人生を面白くする 本物の教養」による
出題形式:例年通り、2つの文章を読む問題形式です。問題3までありますが、問題1が(1)・(2)とあるので、文章読解の問題が計3問、最後の1問が作文問題です。
内容:文章1・文章2ともに、「ものの考え方」について書かれています。
問題1の(1)は「知ること」の出発点にある気持ち、(2)は、「知ることができた」ときの気持ちを答えるものでした。どちらも解答となる箇所(かしょ)は見つけやすいものでした。問題2は、理由説明問題ですので、因果関係を読み取るだけです。必ず正解したいところです。問題3は、例年と同様の400字以上440字以内の作文で、テーマも「これから学校生活や日常生活の中で、何を大事にし、どのように行動していくか」という頻出のものでしたので、取り組みやすかったことでしょう。
適性検査U
大問1はさいころを扱った問題でした。受検生にとってはなじみ深い題材です。
問題1は展開図を書く問題で、実際にさいころの面のスケッチを描くものです。問題2はさいころの目を使って式を立てる問題でしたが、ルールに従うことができれば答えることは簡単です。問題3は鏡に映したさいころについて考える問題です。6の目以外が4個ずつ映ることに気が付けば正解にたどり着ける問題です。
大問2は「食料の輸入」を題材とした問題でした。
小石川中の適性検査で恒例の出題となっている「世界の中の日本」というテーマから、計算力が必要な問題・グラフの作成や字数の多い記述問題が出されました。今年の120字以上150字以下の記述は、3つのことに言及しなければならず、上手にまとめるのに苦労した受検生も多かったことでしょう。
大問3は「花粉や黄砂の測定結果」について考察する問題です。
問題1が「花粉を顕微鏡で観察し、花粉の数を求める」問題で、単位量当たりの計算を必要とします。問題2は黄砂を観測する装置の仕組みの説明から、計測結果を考察する問題です。初めて知る観測装置なので、会話文や図を読み仕組みを理解する力が必要です。問題3は「日本で黄砂が観測される原因と気象状況の関連」について考察し記述する問題です。身近な話題ですが、問題文や資料から観測の方法や分析の仕方を読み取る力が必要な問題でした。
適性検査V
大問2つの構成で、傾向も例年通りでしたが図示をする問題がはじめに2題出てきたので戸惑った受験生も多かったことでしょう。
大問1は「泡」に関する問題です。
「石けんの混ざった水でできた泡」の構造、「石けん液が細かい泡になる容器」の構造を書くという問題、それを踏まえて「泡の形が変化する理由」を考え確かめる実験方法を考える問題、「泡がたくさん出ると困ってしまう場面」の例示、考察と例示に対する工夫を問う問題が出されました。身近な現象から理由を考え実験により証明していく過程を問われる検査でした。日頃からの取り組みで差がついたことでしょう。
大問2は「図形の折り曲げ、対称性と規則性」に関する問題です。
長方形の紙を折るという単純な作業に関する問題。指定された折り方に沿って折る場合に折り目がどう変わるか、ルールの理解と規則を発見して解く力を問うような問題でした。解答に至った理由の説明も求められており、こちらも得点差がついたと考えられる問題です。
2017年度 適性検査分析
適性検査T
出典:
文章1 木皿泉「木皿食堂2 6粒と半分のお米」による
文章2 武田双雲「伝わる技術」による
出題形式:例年と同じく2つの文章を読む問題形式です。問題3まであり、文章読解の問題が2問、最後の1問が作文問題です。
内容:問題3の問題文にも書かれているように、文章1・文章2ともに、「自由」についての考え方について書かれています。問題1、2は、どちらも「具体例を一つ、本文中から探して書きなさい」というものでした。2題とも具体例を探すという問題になったのは、これが初めてです。どちらも解答となる箇所(かしょ)は見つけやすく、とくに問題2は、「何のためにそうするのかがはっきり分かるように」という指示まで出されていますので、必ず正解したいところです。問題3は例年と同様の400字以上440字以内の作文で、テーマも特別なものではないので、取り組みやすかったことでしょう。
適性検査U
大問3つの構成でした。大問1は「図形」がテーマで、立体の見方・対称性・規則性を見つける問題です。簡単な例を具体的に書き出して、作業をする中で解答を導き出していけるとよいでしょう。特に問題1は必ず得点したいところですが、同じ大きさの正三角形を答えるというようなミスは禁物です。問題2は、Aグループの枚数が(3の倍数+1)、Bグループが(3の倍数)になっていることに注目し、その差の1は3本の対角線の交点がある「き」の三角形であることに気が付ければスピーディーに解答にたどりつけます。問題3は問題文の誘導に従って規則性を検証する問題です。
大問2は「世界の水資源」を題材とした問題でした。小石川中の適性検査で恒例の出題となっている「世界の中の日本」というテーマから、計算力が必要な問題や字数の多い記述問題が出されていました。今年の計算はなかなか骨の折れるものでした。単位の換算も含めて、計算に時間をかけてしまった受検生が多かったことでしょう。
大問3は「時間を計ることを題材にした理科実験」を考察する問題です。問題1が「太陽、ふり子、ろうそく」のいずれかの法則から時間が計れる理由を記述する問題で、教科書範囲の知識が必要とされました。問題2は実験結果を考察し、比例の関係を導く問題でした。問題3は対照実験について考察する問題でした。いずれも、決して目新しいものではなく、あわてずに考えれば正解にたどり着ける問題です。
適性検査V
大問2つの構成で、傾向も例年通りでした。
大問1は「もののあたたまりやすさ、熱の伝わりやすさ」に関する問題です。「木より金属の方があたたまりにくい」という仮説が正しいとしたらその根拠は何か、金属のベンチが夏に熱くなる理由、実験結果の共通点とその考察について答え、「金属で作ると良い道具」を挙げる問題でした。身近な現象から仮説を考え実験により修正していく過程を問われる検査でした。日頃からの取り組みで差がついたことでしょう。
大問2は「円や球を並べたときの面積、対称性と規則性」に関する問題です。複合図形の面積や倍率や、敷き詰めた円の大きさ、ルールの完全理解と決断力などを問う問題、また、規則を発見して数を正確に数える問題でした。解答に至った理由の説明も求められており、こちらも得点差がついたと考えられる問題です。
2016年度 適性検査分析
適性検査T
出典:
文章1菊田まりこ「本は心の友だち」による
文章2茂木健一郎「ある時脳ははばたく」による
出題形式:例年と同じく2つの文章を読む問題形式です。問題3まであり、文章読解の問題が2問、最後の1問が作文問題です。
内容:文章A・文章Bともに、読書をすることのメリットが書かれています。どちらも読書をするべきだという立場で書かれているので、問題3の作文テーマ「読書が与えてくれるもの」につながる文章でした。内容としては、どちらも平易な文章でした。問題1、2は読解問題です。問題1は、解答の仕方に指定が多くあるので、書きやすいはずです。問題2も筆者の考えを読み取る問題なので、正解したいところです。問題3は例年と同様の400字以上440字以内の作文で、テーマも頻出のものなので、取り組みやすかったことでしょう。
適性検査U
大問3つの構成でした。大問1は「渋滞」を題材にした作業中心の問題で、ルールと条件に従い作業を行えば平易に解答を導き出すことができました。必ず得点しなければならない問題です。
大問2は「日本の小売業」を題材とした問題でした。例年通り、「世界の中の日本」というテーマや、計算力が必要な問題が含まれていました。割合を計算する問題に手間取ってしまった受検生も多かったかもしれません。
大問3は「アゲハチョウの幼虫のからだのしくみと蛹化する環境についての実験」を考察するものです。資料から幼虫の体のしくみを考える問題が1問、実験結果から結論を導き説明する問題が2問の、小問3題で構成されています。
適性検査V
例年通り大問2つの構成でした。
大問1は「もののすべりやすさ」に関する問題です。円と割合に関する計算問題以外は、すべりやすい所、すべりやすくなる原因と検証実験、すべりにくくする工夫など、身近な現象への興味関心や理科実験のやり方を問われる問題でした。日頃からの取り組みにより差がついたことでしょう。
大問2は「規則性と展開図」に関する問題です。立体の展開図や、模型を作るため工作用紙に切る線と折り曲げる線を書き込む問題、及び、規則を発見して数を正確に数える問題でした。解答に至った理由の説明も問われており、こちらも得点差がついたと考えられる問題です。
2015年度 適性検査分析
適性検査T
出典:
文章1木下是雄「理科系の作文技術」より
文章2養老孟司「メッセージのメッセージ」より
出題形式:小石川中・武蔵中・富士中・大泉中の共通問題は、公開されたサンプル問題(小石川中・武蔵中の過去問題)とほぼ同様の形式で、「メッセージ」について書くものでした。大きな形式上の変更はありませんが、総計の文字数は最大500字以下と、心もち少なくなっています。
内容:文章1・文章2に共通するのは「コミュニケーション」、「人間同士の伝達」です。問題1・問題2は部分要約の問題で、問いのキーワードから内容をしぼっていけますが、どの言葉を利用し、どこを削るか、つめて考える必要があります。問題3の課題「人が何かを伝えあうときには、どのようなことが重要か」というテーマはこれまでの都立中でもよく出題されてきたものです。
適性検査U
大問3つの構成でした。大問1は「うるう年」を題材にした計算中心の問題でした。うるう年の計算法がきちんと説明されていたので、受検生は得点しやすかったはずです。
大問2は余暇の使い方を題材とした問題でした。例年通り、計算力が必要な問題が含まれていました。
大問3は「発泡スチロールでできた立体を水中に沈め浮力により水面上へ打ち出す実験」について考察するものです。小問3題で構成されています。
適性検査V
例年通り大問2つの構成でした。 大問1は「ボールのはずみ方」に関する問題です。割合の計算問題以外は、実験結果に影響を与えると考えられる要素を挙げていく、理科実験への興味関心を問われる問題でした。日頃からの取り組みにより差がついたことでしょう。
大問2は「カレンダーを題材にした数の性質」に関する問題です。指定条件の通りに具体例の書き出しを行う、法則の理解が試される問題でした。解答に至った理由の説明もあり、こちらも得点差がついていると思われます。
2014年度 適性検査分析
適性検査T
出典:
文章1毎日新聞コラム
文章2鈴木義理「日本語のできない日本人」
文章3竹内政明「『編集手帳』の文章術」
今年は文章が3つになりました。設問は4問。問題1は「こだわる」という言葉が、「否定的な意味合いが強い言葉から、肯定的な意味で使われるようになった」ということを読み取り、実際に「こだわる」という言葉を肯定的な別の表現で言い換えるという問題です。問題2、問題3は記述問題です。これらの問題は「こだわるという言葉について」から、「言葉の変化について」の記述となっており、問題4「言葉の変化について」の作文へと流れを作っています。作文は文章2と文章3の両方の意見をふまえ、401字以上440字以内で書く問題です。例年通りの設問でした。
適性検査U
例年の出題傾向をふまえた問題でした。外国に関するテーマ、計算を多用する問題、グラフの作成、150字前後の記述、とほぼ変化ありません。よって、小石川中の対策を十分に積んできた受検生は安心して問題に取り組めたはずです。ただし、毎年のことではありますが、計算に時間を取られてしまった諸君は、最後まで終わらないということになってしまったでしょう。
適性検査V
例年通りの大問2問構成で、問題のレベルも昨年並でした。取り組みやすいため、受検生は手ごたえを感じますが、書けてはいても点は低いことが想定される問題です。
大問1が理科の内容で、鉛筆の字が消えること、レシートの字がうすくなることが題材となっています。小問は7つで、身近な現象、実験企画、予想結果、便利にする工夫などの説明が出題されています。大問2が算数の内容で、おはじきを線で結ぶことが題材となっています。小問は5つで、ルールを読み取り地道に調べる力と法則を見出し、説明する力を問われました。
ボーダーライン
例年の傾向と大きな変化がなく、各受検生が十分に対策を講じてきていると考えると、若干ラインが上昇し、適性検査全体の素点で55%程度と考えられます。
2013年度 適性検査分析
適性検査T
出典:
文章1柳澤桂子「本を書く」より
文章2福岡伸一「鈴木少年の大発見」より
昨年は、課題文が3つであったり、漢文の書き下し文が出たりと、問題の傾向が少し変わり、やや難しいと思われる問題でした。今年は、文章が2つに戻りました。片方は小説を書くという視点、片方は化石の発掘という視点から、強い思いや情熱が結実することについて語られています。どちらも随筆で読みやすく、昨年よりも楽に感じた受検生が多かったのではないかと思われます。
設問に関しては、問題1が記述と書き抜き、問題2が記述、問題3が作文です。作文は、2つの文章のそれぞれの筆者の考えに関連づけて書くもので、401字以上440字以内でした。どの設問も標準的なもので、特に難易度が高すぎるものはありません。
適性検査U
概ね昨年と同じような傾向の問題でした。したがって、きちんと準備をしてきた受検生には取り組みやすかったと思います。ただし、計算を必要とする問題数を考えると、小数の計算がかなり速くて正確でないと、最後まで終えることは難しいでしょう。
なお、今年は、都道府県の位置がきちんとわかっていないとできない、地図を塗り分ける問題がありました。例年は、知識があったほうが楽という問題はあるものの、知識がないとだめという問題は出題されていませんでした。
適性検査V
大問1は、サケが自分の生まれた川に戻ってくることについての問題でした。問題1は、仕事算の考え方を使って式と説明を書かせる問題で、それ以外の3問は、調査の方法・実験の方法について自分の考えを書かせる問題でした。
大問2は、正多角形に関しての問題でした。オイラーの定理を使う問題3の(2)以外は、例年よりもかなり易しいのではないかと思われます。
ボーダーライン
例年の傾向と大きくは変わらないものの、解きにくい問題は減っており、合格ラインは60%を超えてくると考えられます。
2012年度 適性検査分析
適性検査T
以前は随筆や論説文が2題出題されており、昨年はそれが小説1題という形式に変わりました。今年は随筆1題と、関連した短い文章が2題という形です。随筆は公立中高一貫校でしばしば見られる、「子供の頃には何のためにやっているかわからずにやらされていたが、いま振り返ると…」という主旨の文章です。それに対して残りの短い文章の2題は、漢文とその書き下し文※、さらにその訳文で、小学生の段階では、多くが初めて触れる文章であると思います。さらに文章3は訳文の状態でもわかりにくい内容です。「漢文」という見慣れない文の形式に戸惑わず、しっかり文章の内容を理解できたかどうかが今年度の問題に取り組む時にポイントになります。(※書き下し文=助詞などを付けたし日本人でも読みやすいようにしたもの)
設問は昨年度と同様、3問でした。大問1は、指定した条件を満たす1文を抜き出す問題で、私立中入試の形式に近いものです。大問2は、随筆の中の一文について説明する問題で、例年の傾向に近いものです。大問3は、文章1、2、3の「いずれかに関連づけて」書く作文です。
適性検査U
「資料の分析を通して、パイオニアを目指す意欲をみるとともに、日本や世界のことについて考察する力や、考えを表現する力をみる。」という基本方針のもと、資料を分析する力と、自分の考えを適切に表現させる問題です。作文的な問題も含まれており、新しい何かを生み出す意欲も要求されます。
難易度や問題の形式は昨年度とほぼ変わりません。資料をもとにして、計算させたり考察させたりする問題が中心です。ただし、一昨年から徐々に小問数が多くなっています。今年度は大問が1題、細かく言えば小問が10問でした(昨年度は大問が1題、小問が8問)。正確で早い計算力が、昨年まで以上に要求されます。
なお、昨年度は農業に関する出題があり、農業従事者の高齢化や、日本の農業の特徴である集約農業についての知識を持っていると楽に解ける問題でした。今年度は、人口ピラミッド、旅客および貨物輸送などについての出題で、資料だけで充分に理解できる問題ですが、やはり普段から社会情勢や現代日本の問題などについてアンテナを張っておくことが重要です。
適性検査V
昨年とほぼ同様に大問2題、小問8題の構成でした。大問1は、雲や雨量計に関する問題、大問2は平面と立体のパズルの問題でした。近年の大問1は、「植物」「水の全循環」「乳酸菌」などの生物・地学的内容が出題されています。大問2は、「ゲーム」「パズル」などの算数系の内容が出題されています。
理系の問題では、自然科学への興味・関心の程度と表現力や論理的思考力を問われますので、普段から身の回りの科学的な事柄に関心を持つことが大切です。単なる文字上の知識だけではなく、理科事典などを使って図や写真を見ながら学習をしましょう。時間があれば、博物館などに足を運び、自分の目で見てじっくり調べたり体験したりするのも良いでしょう。 算数系の問題は数理的な分析と判断力を問うものです。対策として、ゲーム・条件整理・推理などの分野の問題をいくつかこなしておき、パズル的な考え方や情報の分析に慣れておきましょう。また、いずれの分野を解く場合も、正確で素早い計算力と、ことがらの処理能力が前提となります。
過去問はこちらから
2018年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版 [ みくに出版編集部 ] 価格:2,700円 |
公立中高一貫校適性検査対策問題集(作文問題編) 実戦力アップ! (公立中高一貫校入試シリーズ) 価格:1,296円 |
2018年06月06日
入試分析(南多摩中学)
2018年度 定期検査分析
適性検査T
出典:平木典子『アサーション入門―自分も相手も大切にする自己表現法』による
出題形式:昨年度(29年度)と同様に1つの文章を読んで答える形です。問題数も昨年度と同じく、小問2題に作文1題の3題でした。
内容:文章は「自己表現」について述べられています。文章の難度は昨年度と同じ程度ですが、構成的には昨年度のものよりも読みやすいものでした。問題1・問題2はどちらも読解問題で、文中の抽象度の高い表現や比喩について説明をする問題でした。どちらも文字数が30字前後であり、昨年度は60字程度2問と比べて、今年度の方が、時間的に余裕があったといえるでしょう。作文の出題形式は昨年度のものが踏襲されており、書き方の条件が多く、指示に従うことにより構成が組みあがるため、書きやすいものでした。
文章中で述べられている「アサーション=自己主張をしつつも他者のことも考慮し、相手と意見を近づけていく」方法について具体的に書くという都立中の中では珍しい形の作文ですが、旧来から南多摩中では他の都立中よりも体験に重きを置かれたものが出題されているため、伝統に則った出題とも言えるでしょう。同校の過去問を遡って解きこんできているかどうかで点数が分かれる問題でした。
適性検査U
大問1はさいころを扱った問題でした。受検生にとってはなじみ深い題材です。
問題1は展開図を書く問題で、実際にさいころの面のスケッチを描くものです。問題2はさいころの目を使って式を立てる問題でしたが、ルールに従うことができれば答えることは簡単です。問題3は鏡に映したさいころについて考える問題です。6の目以外が4個ずつ映ることに気が付けば正解にたどり着ける問題です。
大問2は「日本のくらしと変化」をテーマにした問題で、昨年同様、小問は3問でした。
問題1は距離の違いによる高さの見え方の変化について考察する問題、問題2は東海道新幹線の路線の沿線の都市と人口、または工業地帯の関係性について考察する問題、問題3は割合の計算を行い、その計算結果をグラフに表し、その結果の数値を資料と関連させて考察する問題でした。昨年と同様に基本的な問題ですので、資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が重要なカギとなりました。
大問3は「花粉や黄砂の測定結果」について考察する問題です。
問題1が「花粉を顕微鏡で観察し、花粉の数を求める」問題で、単位量当たりの計算を必要とします。問題2は黄砂を観測する装置の仕組みの説明から、計測結果を考察する問題です。初めて知る観測装置なので、会話文や図を読み仕組みを理解する力が必要です。問題3は「日本で黄砂が観測される原因と気象状況の関連」について考察し記述する問題です。身近な話題ですが、問題文や資料から観測の方法や分析の仕方を読み取る力が必要な問題でした。
2017年度 定期検査分析
適性検査T
出典:
茂木健一郎『最高の結果を引き出す質問力』による
出題形式:昨年(28年度)・一昨年(27年度)と2つの文章を読んで答える形式でしたが、今年は27年度以前の、1つの文章を読んで答える形に変わりました。また、条件をつけて言葉の説明を行う問題1、作文の問題2という問題構成から、問題3までの構成に変わりました。
内容:文章は「質問すること」について述べられています。文章の難度はそれほど高くなく、昨年度のものより読みやすくなったといえるでしょう。問題1、問題2はどちらも読解問題で、文字数が60字前後でした。昨年度が同じ程度の文字数の読解が一問でしたので、それよりも速い情報処理が求められていました。作文は以前よりも書き方の条件が多く、指示に従うことにより構成が組みあがるため、例年よりも書きやすいものだったといえます。
適性検査U
大問3つの構成でした。大問1は「図形」がテーマで、立体の見方・対称性・規則性を見つける問題です。簡単な例を具体的に書き出して、作業をする中で解答を導き出していけるとよいでしょう。特に問題1は必ず得点したいところですが、同じ大きさの正三角形を答えるというようなミスは禁物です。問題2は、Aグループの枚数が(3の倍数+1)、Bグループが(3の倍数)になっていることに注目し、その差の1は3本の対角線の交点がある「き」の三角形であることに気が付ければスピーディーに解答にたどりつけます。問題3は問題文の誘導に従って規則性を検証する問題です。
大問2は「野菜の栽培と流通」をテーマにした問題でした。昨年同様、小問は3題でしたが、「資料を分析・考察し、記述する問題」と「割合を計算する問題」が出題され、一昨年と似た傾向でした。資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が勝負の鍵でした。
大問3は「時間を計ることを題材にした理科実験」を考察する問題です。問題1が「太陽、ふり子、ろうそく」のいずれかの法則から時間が計れる理由を記述する問題で、教科書範囲の知識が必要とされました。問題2は実験結果を考察し、比例の関係を導く問題でした。問題3は対照実験について考察する問題でした。いずれも、決して目新しいものではなく、あわてずに考えれば正解にたどり着ける問題です。
2016年度 適性検査分析
適性検査T
出典:
文章1西林克彦「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」による
文章2竹内薫「99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方」による
出題形式:1つの文章の要旨を読み取らせ、作文を課していた例年とは異なり、要旨に関連のある2つの文章を読ませ、その関連性を説明させたうえで作文させる出題形式に変わりました。とはいえ、昨年の問題も文章のあとに文章の内容を補完する会話文が加えられていたので、広い意味では2つの文章とも言え、過去問をしっかり解いていた生徒にとってはそれほど大きな変更ではなかったと考えられます。
内容:問題1は、「文章1」で言及されている「わかったつもり」の状態を、「文章2」の中でどう表現されているか50字以上、60字以内で説明する問題です。文章1を丁寧に読むと、「わかったつもり」は、読み手が勝手にわかったと思いこんでいる状態です。共通部分を探すと、文章1の「読み手みずからが構築した」状態と文章2「自分の頭の中にある主観的な思いこみのほうが勝つ」状態が共通していると考えられます。
問題2は、文章1・文章2をふまえて、「わかったつもり」から具体的な経験を通して、本当に「わかった」ことを書きなさい(400字以上500字以内)という作文問題でした。「具体的な経験」を記述させるという内容も、指定の字数も例年通りです。ただし、文章の内容と同じような経験をすることはなかなか難しいことです。そのため、ここでは「調べてみたら自分の勘違いだったことがわかった」という経験から、「自分がわかったつもりになっていないかいつも疑う」ことが大切だと学んだという結論での記述がふさわしいでしょう。
適性検査U
大問3つの構成でした。大問1は「渋滞」を題材にした作業中心の問題で、ルールと条件に従い作業を行えば平易に解答を導き出すことができました。必ず得点しなければならない問題です。
大問2は「資料の読み取り」の問題でした。小問は3つあり、そのうちの1つが「歴史」をテーマとした問題だったため、驚いた受検生も多かったのではないでしょうか。今回の大問2では、3つの小問を通して「資料内容を正確に読み取る」「関連のある事柄を探す」「条件に沿って考える」という力が試されています。取り組む問題を選び、解きやすい問題を確実に得点することが高得点のカギとなりました。
大問3は「アゲハチョウの幼虫のからだのしくみと蛹化する環境についての実験」を考察するものです。資料から幼虫の体のしくみを考える問題が1問、実験結果から結論を導き説明する問題が2問の、小問3題で構成されています。
2015年度 適性検査分析
適性検査T
出典:森真一「ほんとはこわい『やさしさ社会』」より
出題形式:例年と同じく問題1,2の2問構成で、問題1が文章の内容をまとめる問題、問題2がその内容を踏まえての意見作文でした。昨年は「調べる手順を書く」だったものが意見文になったので、とまどった受検生もいたかもしれません。しかし内容をみると意見・理由・体験・まとめの形で書ける、練習を重ねている受検生にとっては書きやすい問題だったといえます。
内容:問題1は、相手のことを本当に大切に思って、あえて今きびしく接する「やさしいきびしさ」と、相手を傷つけたり不快にさせたりしないように、全力をつくすことを強いる「きびしいやさしさ」がある、という文章を読み、「やさしいきびしさ」「きびしいやさしさ」それぞれについて60字以上70字以内でまとめる問題でした。問題2は文章の内容を受けて「学習発表会の実行委員」であるたまお君とみなみさんの会話文を読み、まずたまお君とみなみさんがどちらの立場なのかを読み取り、自分の意見を体験をあげながら説明する問題でした。一見やさしそうですが、問題1で間違えると作文で得点することはまず難しいと考えられます。
適性検査U
大問3つの構成で、大問1は「うるう年」を題材にした計算中心の問題でした。うるう年の計算法がきちんと説明されていたので、受検生は得点しやすかったはずです。
大問2は会話文形式で、図が5つに表が1つ小問3つで5ページというボリュームのある問題構成でした。話題自体は東京オリンピックをテーマに展開しますが、各小問はそれぞれ人口推移と世代別割合、物価の変化、地図の読み方に関する問題でした。どの問題も資料を読み取れば得点できる問題でしたが、計算・解答では条件があり、それぞれの設問で細かい条件が多く提示されているので、条件を丁寧に確認して答える必要があります。
大問3は「発泡スチロールでできた立体を水中に沈め浮力により水面上へ打ち出す実験」について考察するもので、小問3題で構成されていました。
2014年度 適性検査分析
適性検査T
大問1の問題1は、例年同様、資料の読み取り問題でした。問題1は1 回当たりの自転車平均利用時間と、資料からどんな目的で利用したのかを推測させる問題、問題2は富山市の平均気温・降水量・自転車利用回数の表から、富山市が日本各地の気候の特徴のうち、どれに当てはまるのか答えた上で、なぜ自転車利用者が減るのかを答える問題でした。問題2では、社会の基礎知識があると有利ではあるものの、表から読み取れていれば、冬に雪が多いために自転車を利用する人が減ることは容易に想像がつくので、得点しやすい問題といえます。問題1の1回あたりの利用時間を出す計算と合わせて、ここは確実に得点したい問題です。
大問2は、図形パズルに近い問題でした。問題1は箱ティッシュケースを切りとれない理由を説明する問題で、いすのならべ方が条件に合わないことを説明させる昨年の問題と同様のものでした。また、切り取れるように段ボールに線を入れる方法を書きこませる問題は、図形の把握能力を試す問題で、慣れている生徒であればすぐ気づいたと思われます。ですので、ここをきちんと解答できたかどうかが合否の分かれ目だと言えるでしょう。
大問3は、実験の計画を書き直し、書き加える問題1と資料の意味を正確に読みとる問題2・3です。例年そうですが、大問3は難易度が高く、正答率は低いと予想されます。ただ、今年は問題1の書き加える条件や、問題2のカイワレの茎が長くなった理由は比較的容易に読み取れますので、しっかり解いてあれば部分点が見込めます。あきらめずに最後まで書ききった生徒が得点できる問題です。
適性検査U
今年の作文は、資料や図が追加されるなど表面的には変化したように見えますが、その資料も本文の「注」に過ぎず、おおむね例年通りと考えられます。文章の出典は渡辺茂・著『ピカソを見分けるハト ヒトの認知、動物の認知』です。二題構成で、問題一は文中の「ではハトは一体なにを手がかりとしてこのような区別をしているのだろうか」という問題提起に対する筆者の考えを問う問題です。これは、まさに文章の要旨ですから、要約の力があれば解けるはずです。「区別」というキーワードが重要となりますが、最終段落にまとめられているので、得点できた受検生は多かったと思われます。問題二は、南多摩としては新傾向といえるかもしれませんが、「今関心をもっているが、まだ調べていないこと、試していないことをどのような手順で明らかにしていくか」という、意見を説明するのではなく、実験手順を説明する作文です。ついに、作文で意見を述べる内容がなくなったわけですが、なぜ関心をもっているのか、の説明は必要です。つまり、昨年までの対策がそのまま生きる問題であることに変わりはありません。ただし、ここは例年までの採点基準と変わらなければ、かなり差がつくところでしょう。
ボーダーライン
昨年は一昨年と比較して問題が易化したものの厳しい採点でした。今年はさらに問題が解きやすくなったと考えられるため、通常ですと合格最低ラインは上がると予想されます。しかし、採点が厳しいままだとすると適性検査I では、大問の1ができた上で、大問2と3でどれだけとれたかが合否をわけるでしょう。また、作文は傾向が昨年とは若干異なるものの、問題1が解きやすくなっています。そのためこちらも合格最低ラインは若干上がると予想できます。採点基準が例年と同様であれば、適性検査Iが【40%〜50%】、適性検査II(作文)は【50〜60%】で、全体で【55%程度】がボーダーラインの予想です。
2013年度 適性検査分析
適性検査T
大問1の問題1は、例年同様、理科分野の基本的な資料の読み取り問題でした。1人当たりの水量が2000年くらいから減少している理由を、水洗便器の使用水量と節水の意識から読みとっていれば正解です。ここは確実に得点したい問題ですね。
問題2は2つの水を使う場面のどちらかを選び、家での一日の水の使用量を調べる方法を説明する問題です。おそらく、アの「おふろとシャワー」がイの「調理(食器洗いを含む)と飲用」より答えやすいと思われます。
大問2は、いすのならべ方が条件に合わないことの説明、ならびに条件に合うならべ方を答えさせる問題でした。ここをきちんと解答できたかどうかが合否の分かれ目だと思われます。ただ、条件を書き出して考えればそれほど難易度が高いとはいえません。 大問3は、資料の意味を正確に読みとる問題です。ゲンジボタルの幼虫が陸に上がってきた日の特徴を具体的にグラフから読みとります。問題1は降水量と気温の変化について書けていれば合格ですが、問題2はあまり目にしたことのないグラフから、わかることを図を使って説明しなければならないので、かなり正答率は低くなると予想されます。
以上のように、全体を通して資料の読み取りと、数理処理力と理科の基礎力が問われる内容になっています。
適性検査U
概ね昨年と同様の傾向でした。文章の出典は日高 敏隆・著『春の数えかた』。二題構成で、問題一は筆者にとってなぜ2月が特別な月なのか、理由を説明させる問題です。
これは文章の要旨にもかかわる部分ですので、要約の問題に近いといえます。昨年と一昨年のように文中の言葉を説明させる問題ではありませんが、文章中から要素が取り出しやすいので、得点できた受験生は多かったと思われます。問題二は題が決められているのが今年の特徴です。ただ筆者と同様に身近な自然に「目をこらし」て、あなたが発見したことを書くという条件は、体験から書き始めるという点では昨年までと変わりません。
また、指定された題の「冬から春へ」は条件というよりも作文のヒントです。冬から春へと季節の移り変わりを感じさせる自然現象をまとめればよいのです。
ボーダーライン
昨年は問題が難しかっただけでなく、大変厳しく採点されていました。今年は問題が多少易化したので合格最低ラインは上がると予想されますが、採点が厳しいままだとすると適性検査Iでは、大問の1ができた上で、大問2と3でどれだけとれたかが合否をわけるでしょう。 また、作文は傾向が昨年とは若干異なるものの、比較的書きやすい題でしたので、こちらも合格最低ラインは上がると考えられます。適性Tが40%〜50%、適性検査U(作文)は50〜60%で、全体で50%程度がボーダーラインの予想です。
2012年度 適性検査分析
適性検査T
大問3題構成。大問1ではタンポポを題材に資料分析力・考察力を見たり、条件を考察して課題を解決する力を見たりする問題が出題されました。問題1では例年通り、複数の資料を読み解く問題が出されました。これまでは3つ以上の資料を重ね合わせていましたが、今年は2つの資料を重ねて読み解くだけだったので、記述しやすい問題だったと思います。大問2はペットボトルのリサイクルを題材に、分析する力や数理的に考察する力・表現力をみる問題でした。
大問3は、江戸時代に使われていた時刻の表し方に関する文章を読んだ上で、「お八つ」の時刻が最も遅い月を求める問題です。「月」・「『お八つ』の時刻」・「求め方の説明」と答える項目が3つあり、正解しきるのは困難で最後に回すべきでした。端数の処理について指示があり、指示に従うと誤差の累積のために、求め方次第で算出時刻が変わってしまいます。別の方法で検算をした受検生は迷ったかもしれません。すべて計算すると膨大な時間を要するため、候補を絞りこむ力が求められます。ただし、問題2は江戸時代に使われていた日時計の写真を見て、使い方を推測、説明する問題で、指定語句があり、推測も容易でした。
適性検査U
2012年度は1800字程度の文章でした。単なるエッセイではなく、物事を「理解」するということの本質とは一体どんなことなのか、そしてそれが人間にとってどれだけ重要なのかについてまで言及してあるため、内容を捉えるにはかなりの読解力が必要でした。
問題1は本文で特別な意味で使われている「理解」という言葉を、「対象」「整理」という言葉を入れて50字以上70字以内で説明させる問題です。昨年まで文字数は40字〜60字でまとめる形でしたので多少長くはなりましたが、それほど変わっているとは言えません。また、傍線の箇所について記述させるといった形式にも変更はありません。さらに、ある決まった言葉を使わなければならない、という条件も同じでした。
問題2は例年と同様に具体例をあげた上で、自分の意見を書く作文です。字数制限も400字以上500字以内と同じでしたが、「何かをつくり発表した」ということが前提となっていたため、そこは若干の違いがありました。南多摩の適性検査Uは、様々な説明文に触れ、内容を要約したり、文章問題を解いたりすることが対策になります。従って、単に読書が好きで小説を読んでいるだけでは不十分です。
新聞記事や説明的文章に日頃から親しみ、速く正確に読み取る力をつけておきましょう。そうすることで合格点をとれる作文を書けるようになります。
過去問はこちらから
公立中高一貫校適性検査対策問題集(作文問題編) 実戦力アップ! (公立中高一貫校入試シリーズ) 価格:1,296円 |
2018年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版 [ みくに出版編集部 ] 価格:2,700円 |
公立中高一貫校の学校選び(小石川中学)
公立中高一貫校は教育プログラムや学校行事などに学校ごとの特色が色濃く出ます。それだけに、ミスマッチも起こり得ます。人気が高い、進学実績が伸びている、といったことだけで安易に学校を選ぶのではなく、わが子を通わせたいと思う学校がどういうところなのか、しっかり調べる必要があります。
学校の特色を知りたいときには、教育方針や校訓、SI(スクール・アイデンティティー)と呼ばれるものに着眼してください。これらの軸さえ見えていれば、授業はどうなっているのか、部活動はどうなのかなど、視点を横に広げていけるようになるはずです。
小石川中等教育学校
求める生徒像
現状に満足せず、高い志を持ち、自らの個性と能力を自ら開拓する生徒
旧制五中時代からの伝統を引き継ぐ「小石川教養主義」。
これは、初代校長の伊藤長七による理念で、「立志・開拓・創作」と各2年単位で時期が割り振られています。
同時に、旧制五中が大正デモクラシーの時代に出来たこともあり、現在にいたるまで「自由」な校風とされます。
それと理系に特化しているのは、よく知られていますね。
前期(中学過程)は制服がありますが、後期(高校過程)からは私服可となっています。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取り組みを通して、高度な理数の力を養います。
AIの発達していくこれから先、理数系の需要はさらに高まっていくことでしょう。
以下では小石川中学が実施している「サイエンスカフェ」とよばれるものについて紹介します。
サイエンスカフェ「科学技術と人の幸せ」
2月15日(木)サイエンスカフェ「科学技術と人の幸せ 〜遺伝子診断によってもたらされた選択肢を考える〜」を実施しました。
遺伝子診断の技術が進歩し、医療に新たな選択肢が加えられました。「遺伝子診断をすれば、将来難病を患うかどうかわかる」と告知されたとき、あなたなら遺伝子診断を受けますか? このようなことをテーマに、大日本住友製薬株式会社から遺伝子診断技術の開発に携わる研究者の方を講師にお招きし、1〜5年生が一緒にディスカッションを行いながら考えを深めました。
私たちは、日々進歩する科学技術とどのように向き合っていくべきなのか。一人一人が自分のこととして考える時間になりました。
サイエンスカフェ 130億光年遥か彼方の宇宙を『見る』 〜現代天文学とビックバン宇宙〜
3月9日(金)に、東京大学理学部天文学科4年生の本校第3期OBをお招きして、サイエンスカフェを開催しました。テーマは、「130億光年遥か彼方の宇宙を『見る』 〜現代天文学とビックバン宇宙〜」です。
ビックバン、ブラックホール、銀河、という言葉は、一度は聞いたことがあると思います。しかし、それらが一体どのようなものなのか、そもそも実在しているのか、そして、天文学者がどのように宇宙を『観測』しているのかを、わかりやすくお話し下さいました。また、そこから、過去の天文学者がどのように宇宙のことを理解してきたのか、実際に受講者が体験しながら学びました。
OBゆえに、生徒との距離が近く、和やかな雰囲気で進行しました。生徒から、宇宙に関する質問が多く出され、宇宙への興味を呼び覚ます、有意義なサイエンスカフェとなりました。
聞くだけでも楽しくなるような、大学レベルの高い研究ができることがわかります。
今、理数系が得意なお子様はもちろん、将来そのような職に就きたい方にも有意義な時間が過ごせるのではないでしょうか。
中学受験ガイド(2016) 大学入試改革も見据えた学校選び・塾選び情報満載 (Yomiuri special) [ 読売新聞東京本社 ] 価格:1,239円 |
中学受験 大逆転の志望校選び 学校選びと過去問対策の必勝法55 [ 安浪 京子 ] 価格:1,620円 |