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2019年04月22日
鵜ノ尾埼灯台へ(5)灯台にて
道しるべが立っていた十字路をまっすぐ進む。
遊歩道の周りに生えている木々の小枝が、白い灯台の姿を見え隠れさせている。
遊歩道の突き当りに階段があり、そこを上ると灯台にたどり着く。
「あれ?丸くない。四角だな」
四角形の灯台は、全国的にも少ないようだ。
四角形の灯台として有名なのが、三重県の志摩半島にある「安乗埼灯台(あのりさきとうだい)」である。
「日本の灯台50選」にも選ばれていて、木下惠介監督の映画「喜びも悲しみも幾歳月」(1957年松竹作品)の舞台となり、ロケが行われたことでも知られている。
灯台の周りには、低い柵が設けられているが、進入を拒んでいるようではない。
その周りは広場になっているが、広場と言うほどの広さはなく、少し広い通路のように見える。
柵の右側には、「鵜ノ尾埼灯台」との標柱がが立っていて、左側には灯台の説明などが書かれた看板が立っている。
看板には「断崖にそびえる白亜の灯台」との表題があり、以下のように記されている。
この灯台は、日本百景の一つ「松川浦」を一望できる鵜ノ尾埼に、昭和28年(1953年)に設置・点灯され、昭和37年(1962年)までは当地に職員が居住して、保守点検に当たっていました。
灯台としては、比較的少ない四角形コンクリート構造で、福島県沿岸を航行する船舶の重要な道しるべとなっています。
光り方:単閃白光 毎10秒に1閃光
光の強さ:23.0万カンデラ
光の届く距離:17.5海里(約32キロメートル)
高さ:地上から灯台頂部 約15メートル 水面から灯火 約40メートル
これらの情報も記載されている。
ただ、2008年(平成20年)11月5日に実効光度が16万カンデラに変更されたようである。
当初の「光が届く距離32キロメートル」とは、この海のどの辺なのかまったく見当が付かない。
先ほどの十字路を左に進むと、展望台へと続いている。
遊歩道の先に木製の展望台が目に入ってくる。
思っていたほど高くない。
周りの広場とそれほど変わらない感じの高さだが、気持ちは展望台である。
灯台の北側に延びる海岸線が一望できる。
手前の道路は、トンネルに続いている道路である。
ここからの景色を眺めていると、道路や港の復旧は進んでいるように見えた。
しかし、観光地としての賑わいは、もう少し先になるのだろうか。
灯台の灯よ、未来も照らしてほしいものである。
ウィキペディア(Wikipedia)
<鵜ノ尾埼灯台(うのおさきとうだい)>及び<安乗埼灯台(あのりさきとうだい)>を参照
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