散歩で・・・

七ツ森自然遊歩道の散歩は「注意　熊出没」の看板のところで撤退し、通り道にある喫茶店「モカモアコーヒー」で休憩することになった。





敷地の入口脇に小さな看板があり、自家焙煎のコーヒー豆の販売もしているようだ。

よく見ると、テラス席はワンちゃんも大丈夫とある。





一見すると普通の民家のようで、喫茶店のようには見えない。





思い切って進んでいくと、庭先にはテーブル席がいくつかあり、傍には季節の草花がきれいに咲いている。





その周りには大きな木が枝を伸ばし、きれいな新緑の葉を茂らせていて、眩しい光りを遮っている。

玄関を入ると、上がり框に小さな看板が置いてある。





「３密に配慮しながら営業しています」

なるほど、お互いに注意していきましょう、と言うことだろう。

「靴をはいたまま中へお入りください」

店の床は板敷きだが、土足のままでいいようだ。

店内は古い民家を改修したようで、大きな梁や白い壁がすぐ目に入ってくる。





特に目を引くのが、壁の大きな本棚にたくさんの本が並んでいる。

普通の喫茶店には、これほどたくさんの本は置かないだろう。

あとでわかったのだが、多くの賛同者から本の寄贈を受ける「森の図書館」計画を、開店当時から行っていたとのことである。

４月１０日で１１周年を迎え、この間にたくさんの本の寄贈があり、この本棚にいっぱいの蔵書になったようだ。

店の公式ホームページに以下のように綴られている。

本当に多くの方々がこの企画に賛同してくださいました。
小説、詩集、図鑑、絵本、雑誌、…いろんなジャンルの本が集まってきました。
それらに込められた温かい気持ちもたくさん受け取りました。
そして、心が揺さぶられる本との出会いもありました。
これからも素晴らしい出会いを心待ちにしています。
モカモア一同

寄贈の受付は現在も継続しているとのこと。


店内にはテーブル席がいくつかあるが、それぞれ少し距離を取って配置している。

窓側のガラス戸は少し開けてあり、外のテラス席にも出られるようになっている。

確かに、３密にならないように配慮されているようだ。





せっかくなので、テラス席（と言っても庭なのだが）の一番奥に場所を決めた。








大きな木々に囲まれながら、すぐ傍で咲く草花の名前をあれこれ思い浮かべてみる。

名前がわからない花もある。





四季折々の草花の手入れは大変であろう。

この店の主人の人柄が偲ばれてくる。

この自然豊かな場所で、憩いのひとときを過ごしてもらいたい。

そんな心遣いが感じられる喫茶店である。





帰り際に聞いてみたら、この家は１００年程前の建物だという。

古い建物を上手に改修して、地域の人に親しまれる場所にしている。

この自然豊かな田園風景によく似合った喫茶店である。


＜モカモアコーヒー＞
住所：〒981-3624 宮城県黒川郡大和町宮床松倉沢７７
電話番号：090-7067-1538
営業時間：10:00〜17:00
定休日：水曜日・木曜日
ホームページ：https://モカモア.com/


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