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うさぎさん
小さな貸農園で無農薬の野菜を栽培しています。 畑にいるときはいつも、ルンルンです。
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2014年08月17日
空襲警報
高子おばあちゃんが話してくれた戦争の時のおはなし。

ウ〜、ウ〜、ウ〜

サイレンが鳴り響いた。

急いで防空頭巾をかぶった。

早く、早く、 おかあさんがせきたてた。

ようやく、眠ったところをまた、起こされた。


裏庭の防空壕に逃げ込んだ。

お父さんが一緒だった。

お父さんが一緒なので、なにがあっても怖くないと思った。


お父さんは、飛行機の部品を作る会社につとめていた。

めったに家に帰ることはなかった。

今は毎日一緒なのでとてもうれしい。

お父さんの会社は東京にあった。

東京の大空襲のときお父さんの会社も爆撃された。

おとうさんは、子供たちのいる家に帰ってくることができた。


お父さんが一緒だととても安心する。

近所には大人の男性は誰もいない。

みんな戦争に行っているのだ。

軍需産業に携わっていたお父さんは戦争に行かなかった。

お父さんが戦争に行くことはなかった。




町内に大人の男性は一人だったのかもしれない。

高子おばさんはまだ6歳だったのでくわしいことはわからない。


空襲警報が鳴ると防空壕に入ったお父さんだったが、

しばらくすると、どこかへでかけた。


何をするために出て行ったのか大人になった今でもわからない。

とにかく、お父さんは町内に一人しかいなかった男性なのだ。


空襲警報は毎日のように、そして毎晩のように鳴り響いた。







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