今日のNHKニュースで
「特殊詐欺被害が、今年6月までの半年で、8025件146億円に上り、依然として1日当たり8000万円を超える被害が出ている。犯人が高齢者の自宅を訪れてキャッシュカードを受け取る手口が全体の半数を超えている」と報道されました。
特殊詐欺の報道を聞いて、いつも思うのは、
「毎日のようにテレビで特殊詐欺被害の報道が流れ、また、NHKが「ストップ・ザ・詐欺被害!」などで実例を紹介して注意を呼びかけているにも関わらず、どうして特殊詐欺被害が跡を絶たないのか」
ということです。
警察官や銀行員、市職員等の名前を語り、銀行に振り込みを誘導させたり、自宅に受け子を派遣しキャッシュカードを詐取したり、アポ電強盗のように自宅に現金があることを確認して押し込みに入ったりと手口はいろいろですが、いずれの特殊詐欺被害も、電話を受けて犯人と接触することが始まりです。
特殊詐欺犯は、高齢者の一人住まい、特に女性をターゲットにしているケースが大半ですが、こういった方は、電話を受けて、優しい言葉で巧みに話しかけられるとつい騙されてしまいやすいのです。
従って、特殊詐欺被害に遭わない、遭わせないためには、知らない電話番号(非表示も含む)からの電話には、出ない、話さないが最大の防御となります。
このため、電話機に「登録者以外拒否の設定」をしておくのが最も賢明な方法です。
なお、高齢者の方は、「登録者以外拒否の設定」を不安視する傾向がありますが、知らない電話番号または非表示電話番号からの電話は、大抵セールスなどで、電話に出る必要のある電話は殆どないはずですので理解してもらうことが必要です。
電話機に「登録者以外拒否の設定」をするためには、
@電話回線会社(NTTまたは光電話会社)と「ナンバーディスプレイ契約(月額400円位)」をすることと、
Aナンバー・ディスプレイに対応したディスプレイがあり着信拒否機能が付いた電話機であること(ディスプレイが備わっている電話は大抵〇)
が必要となります。
※「ナンバー・ディスプレイ契約」とは、電話をかけてきた相手の電話番号を、電話機のディスプレイに表示させるというものです。
電話機に登録してある電話番号からの場合は、誰からかかってきた電話なのか音声で知らせてくれます。
しかし、相手が非通知でかけてきた場合には、相手の電話番号は表示されません。
次に、関係ある人の電話番号を、電話機の電話帳に登録しなければなりません。
これが、少し煩わしいのですが、一般家庭の場合、せいぜい100件以内に収まると思いますので、若い身内の方が入力してあげてください。
そして、「拒否設定」をします。設定の仕方は、電話機の説明をご覧ください。
どうか老人の身内や関係者の方は、特殊詐欺の被害に合わせないために、固定電話の「未登録番号着信拒否」の設定をご指導ください!
なお、関連する以下の記事もご参考に願います。
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2019年08月01日
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