2016年03月03日
六十四話 お題:西欧(ヨーロッパ) 縛り:なし
友人の霊能力者から聞いた話である。
彼女の持つ霊能力は強力であり、日常的に幽霊が見えているそうなのだが、以前どうしても納得がいかない幽霊を見たことがあるという。
「ヨーロッパに旅行してた時に見たんだけど、当然向こうは現地の人の幽霊が大半なのね、そりゃ中にはヨーロッパで死んじゃった違う地域の人の幽霊もいるんだろうけど」
彼女がその幽霊を見たのはフランスで泊まったホテルの部屋の中で、一見したところ昔のフランスの上流階級の格好をした男性だったという。
「なにせかぼちゃパンツだったからねぇ。それで外国の幽霊って相手が外国の人間だってわかったら悪い霊でもない限りそんなちょっかい出してこないはずなのに」
なんとその幽霊は日本語で彼女に話しかけてきたという。
「それも播州弁。いくらなんでもありえないと思って。呆然としてるうちにいなくなっちゃうし。あれより訳わかんないやつはまだ見たことないね」
彼女はなんとかして播州弁を喋る昔のフランスの上流階級らしい男性の幽霊の謎を解くべく、再度のヨーロッパ旅行を計画しているという。
彼女の持つ霊能力は強力であり、日常的に幽霊が見えているそうなのだが、以前どうしても納得がいかない幽霊を見たことがあるという。
「ヨーロッパに旅行してた時に見たんだけど、当然向こうは現地の人の幽霊が大半なのね、そりゃ中にはヨーロッパで死んじゃった違う地域の人の幽霊もいるんだろうけど」
彼女がその幽霊を見たのはフランスで泊まったホテルの部屋の中で、一見したところ昔のフランスの上流階級の格好をした男性だったという。
「なにせかぼちゃパンツだったからねぇ。それで外国の幽霊って相手が外国の人間だってわかったら悪い霊でもない限りそんなちょっかい出してこないはずなのに」
なんとその幽霊は日本語で彼女に話しかけてきたという。
「それも播州弁。いくらなんでもありえないと思って。呆然としてるうちにいなくなっちゃうし。あれより訳わかんないやつはまだ見たことないね」
彼女はなんとかして播州弁を喋る昔のフランスの上流階級らしい男性の幽霊の謎を解くべく、再度のヨーロッパ旅行を計画しているという。
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