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ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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posted by fanblog

2016年01月27日

二十八話 お題:節季(年末) 縛り:保持(持ち続けること)

 知り合いの投資家の話である。


それは彼がある銘柄をこのまま保持し続けるかどうか考えていた時に起こったという。
「値が上がる材料は揃ってたんだが、どうにも動きが悪くてなぁ。かといって下がりもしない。年の瀬のことでこのまま年明けっていうのもすっきりしないから、思いきって今決めちまおうと思ってたら」
 ふとパソコンに表示された問題の株の株価チャート――株の値動きを線で表したもの、を見ると、値が大幅に下がっていた。いや大幅に下がっているどころではない。なんとチャートの線が本来表示される範囲を突き抜けて、パソコンの画面の一番下までまっすぐに伸びていた。
「ほんとに画面に一本縦線書いたような感じだったよ。まず目をこすったね。でも消えない。その後はパソコン色々いじったけどやっぱり消えない。電話で証券会社に問い合わせようかとも思ったけど、怖くなっちまってさ」
 幸いパソコンは正常に操作できたらしく、彼は問題の株を全て売却し、その日はもう休むことにしたという。
「それで朝起きて例の株がどうなってるか確認したらもう爆上げでさ、そっから年が明けても上がりっぱなしで最高値をあっさり更新しやがって」
 それから彼はしばらくの間、あんな値上がりのサイン見たことも聞いたこともねぇし、わかるわけねぇだろ、とぼやき続けていた。


posted by ペン牛 at 11:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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