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ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年10月01日

二百七十六話 お題:和光同塵(自分の学徳・才能を包み隠して俗世間に交わること) 縛り:信玄袋(布製平底の手提げ袋で、口を紐で締めるようにしたもの)、農耕(田畑を耕して農作物を作ること)

 最近実家の側に引っ越してきた男性の話である。

私の実家は相当な田舎で、一体なんのために引っ越してきたのだろうと思っていたのだが、彼曰く、
「昔から農耕に興味があり、ここで畑を始めたかった」
 とのことだった。彼は若干怪しいが頼りになる人で、何度も私を助けてくれた。中でも一番印象に残っているのは、実家の玄関の扉の前に立っていた幽霊を追い払ってくれたことだ。その幽霊は顔がつぶれており、私は家に入りたくても入れず非常に困っていたのだが、そこにふらりと彼が現れ、
「ははあ。迷ったか。まぁ悪いものではないだけありがたい」
 と呟くと信玄袋からコンパスを取り出し、方角を確認してから幽霊の側で空の彼方を指さして、
「あなたが行くべき方角は向こうだ。どうかよい旅路になりますように」
 と幽霊に声をかけた。すると幽霊は彼が指さした方に向かって何歩か歩き、すうっと消えてしまった。私が、
「あなた本当は何者なんですか?」
 と聞くと彼は、
「なに、昔取った杵柄というやつで大したものではないよ。おぉ、そうだ、回覧板を持ってきたんだった」
 と言って回覧板を渡してきた。私は、本当にすごい人ってやっぱり目立たないところに隠れてるものなのかなぁ、と思いながら回覧板を受け取った。

posted by ペン牛 at 18:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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