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ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年07月26日

二百九話 お題:呼吸器(動物が外呼吸を営むための器官) 縛り:なし

 私はバーを経営しているのだが、先日来てくれたお客さんの話が中々に壮絶だった。

「俺、双子の弟がいたんですよ。死んじゃったけど。それも無駄死にですよ、完全な無駄死に」
 弟さんに一体何があったんですか、と私が聞くと、
「元はといえば俺が悪いんですよ。肺の病気になって、助かるには肺移植しかないって言われて。それ聞いてうちのお袋おかしくなっちまったんですよ。俺が入院してる病院に弟連れてきて、医者の目の前で弟の首切って殺したんです。それで、先生新鮮な肺です、しかも双子の弟の肺です、これで助かるでしょう、これを使えばこの子は助かるでしょう、って……」
 弟さんの肺はどうなったんですか、と私が聞くと、
「無駄でした。まぁ当然ですよね。準備も何もできてないのにいきなり弟を殺しちまったんだから。その上俺、治っちゃったんですよ、移植なしで。馬鹿馬鹿しいですよねぇ。弟は、本当に何の意味もなく死んだんだ、でも俺はこうして何事もなく生きてる。ヒヒヒ、馬鹿げてるよ、なんだよこれは、一体なんなんだよ……」
 男性は酒を何杯も注文しておきながら、それらに一切口をつけることなくお金だけ払って店を出ていった。

posted by ペン牛 at 12:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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