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ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年07月22日

二百五話 お題:水回り(建物の中で、台所・浴室・便所など、水を使う場所) 縛り:夜霧(夜に立つ霧)、必修(必ず学び修めなければならないこと)

 大学の後輩から聞いた話である。

「人に話してもあんまり信じてもらえないんですけどね」
 そう前置きしてから彼は話し始めた。なんでも彼は当時大量に落としてしまった大学の必修科目の単位を取るため、平日は朝から晩まで講義を受ける生活を送っていたという。
「その日も全部の講義が終わって家に帰った時にはもう七時回ってましたね。珍しく夜霧が出てた日だったのを覚えてますよ」
 彼が違和感に気づいたのは、夕食の支度をしようと台所に視線をやった時だったそうだ。
「台所の床が思いっきり濡れてて。おいおい、雨漏りかと思って天井見ようとしたら」
 流しの上の食器棚の扉全てに、顔が浮かび上がっているのを見てしまったのだという。浮かび上がった顔全てが目から涙を流しており、だから台所の床が濡れていたのか、と彼は理解した。
「まぁ普通だったらビビるんでしょうけど、その頃俺毎日講義講義でほんとストレス溜まってたんですよ。それで、つい」
 彼は浮かび上がった顔に食塩を一袋分投げつけると、お前ら迷惑だからさっさと出ていけ! と怒鳴りつけたという。
「呆然としたような顔になって消えてくれましたよ。でもその後隣の人からうるさいって怒鳴り込まれた上に大家さんにチクられちゃって、ほんと勘弁してほしかったですね」
 なお彼は食器棚の扉に浮かび上がった顔のことを大家に話して家賃をまけてもらおうとしたのだが、当然の如く失敗したそうだ。

posted by ペン牛 at 11:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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