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ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年04月27日

百十九話 お題:授産所(職のない人に技術を教えたり就労の世話をしたりするところ) 縛り:二股(元が一つで先が二つに分かれていること)、椹(さわら、ヒノキ科の常緑大高木)

 父から聞いた話である。

父は若い頃お金がなく、よく授産所で仕事を紹介してもらっていたそうなのだが、ある時明らかに怪しい仕事を紹介されたという。
「仕事内容は軽作業ってなってたんだが、給料が他の仕事の十倍以上でな。授産所の人も怪しんでたけど、騙されたところでこれ以上悪くなることもないかと思って応募したんだよ」
 応募した結果父は採用された。仕事は工場で椹の木を加工して先が二股に分かれた奇妙な形の杭を作るというものだった。
「杭の作り方を教えてくれた人にこれは何に使われるんですかって聞いたら、金持ちが道楽で飼っている子供にこれを突き刺して遊ぶんだ、って言われたんだ。最初は冗談だと思ったが、そもそもまともな使い道があるようなものではないし、段々本当にそうかもしれないと思うようになった。それでも仕事は辞めなかった。辞めるには給料がよすぎたし、他の人も別に辞めようとしなかったからな」
 父はその仕事でまとまったお金を得たことで生活苦を脱し、安定した生活を送れるようになったという。しかし今でも時々、自分の作った杭を突き刺されて苦しむ子供達の夢を見るそうだ。


posted by ペン牛 at 11:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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