2016年04月05日
九十七話 お題:忍びの者(忍者) 縛り:続刊(雑誌などを引き続き刊行すること)、デュオ(二人組)、袖(衣服の身頃について両腕を覆うもの)
友人の女性編集者から聞いた話である。
なんでも彼女は本物の忍者を見たことがあるそうだ。
「私結構前に女性アイドルの雑誌をやってたんだけど、その頃人気だった女性アイドルデュオにインタビューに行ったのね。全然時間がないから楽屋でならってことになって、わざわざ行ったんだけど」
彼女が楽屋で女性アイドルデュオにインタビューをしていると、いきなり不審者が乱入してきたのだという。
「一人が袖捕まれて、あっ、これはやばいと思ったら」
突然楽屋の天井に穴があき、そこから黒づくめの男が落ちてきたのだという。
「男っていっても体格から判断しただけだけどね。顔もちゃんと忍者頭巾っていうの? かぶっててわからなかったし。それであっという間に不審者をボコボコにしちゃって、垂直飛びで天井の穴に戻っていったの。あれは人間業じゃなかったなぁ」
幸いインタビューしていたアイドル達に怪我はなく、不審者も無事逮捕された。だが天井裏から現れた男? は見つからなかった。
「その時からだよね。海外の人から今でもニンジャっているのかって聞かれた時に、いるよって答えるようになったのは」
彼女は現在男性アイドルの雑誌を担当しているのだが廃刊の危機にあるらしく、なんとかして続刊できるよう奔走しているそうだ。
なんでも彼女は本物の忍者を見たことがあるそうだ。
「私結構前に女性アイドルの雑誌をやってたんだけど、その頃人気だった女性アイドルデュオにインタビューに行ったのね。全然時間がないから楽屋でならってことになって、わざわざ行ったんだけど」
彼女が楽屋で女性アイドルデュオにインタビューをしていると、いきなり不審者が乱入してきたのだという。
「一人が袖捕まれて、あっ、これはやばいと思ったら」
突然楽屋の天井に穴があき、そこから黒づくめの男が落ちてきたのだという。
「男っていっても体格から判断しただけだけどね。顔もちゃんと忍者頭巾っていうの? かぶっててわからなかったし。それであっという間に不審者をボコボコにしちゃって、垂直飛びで天井の穴に戻っていったの。あれは人間業じゃなかったなぁ」
幸いインタビューしていたアイドル達に怪我はなく、不審者も無事逮捕された。だが天井裏から現れた男? は見つからなかった。
「その時からだよね。海外の人から今でもニンジャっているのかって聞かれた時に、いるよって答えるようになったのは」
彼女は現在男性アイドルの雑誌を担当しているのだが廃刊の危機にあるらしく、なんとかして続刊できるよう奔走しているそうだ。
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