アフィリエイト広告を利用しています
ファン
Facebook                         スポンサードリンク
検索
<< 2016年10月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
最新コメント
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
ペン牛さんの画像
ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ
にほんブログ村                      
オカルト・ホラー小説 ブログランキングへ                                                   スポンサードリンク                                                                           

広告

posted by fanblog

2016年04月01日

九十三話 お題:接点(二つの物事が触れ合うところ) 縛り:ゴール(最終目的)、フローチャート(作業や処理の手順を図式化したもの)、死斑(死んだ人の皮膚に現れる斑点)、しぶく(激しい雨が吹きつけるように降る)

 推理小説の同好会でできた友人の話である。

彼には人を殺害することをゴールに設定し、かつその過程をこと細かに書いたフローチャートを作るという奇妙な趣味があるのだが、ある時自分が書いたフローチャートを勝手に使われたのだそうだ。
「その日は確か朝からしぶく日だったなぁ。いきなり家に警察が来てさ。なんですかって聞いたら、殺人事件の犯人があなたが共犯だって自供したとか言われて、ほんとびっくりしたよ」
 犯人の証言は、彼に殺人のフローチャートを見せてもらって盛り上がり、これの通りに人を殺してみようと二人で犯行に及んだ、というものだった。もちろん彼には全く覚えがなかった。
「友達にだって見せないよ、あんなもの。それなのに共犯扱いされて散々取り調べされて、途中嘘の自白しようかって本気で思ったよ」
 幸い死体の死斑から死亡推定時刻が割り出され、その間の彼のアリバイが証明されたことと、犯人の証言に様々な矛盾が見つかったことから彼の容疑は晴れた。
「色々しんどかったよ、本当に。殺人犯が家に忍び込んで俺のフローチャート覗き見してたってのもショックだったしね。それにしてもあの犯人センスないんだよなぁ、よりにもよって一番つまらないやつを使ったんだぜ?」
 彼は今も、より独創的な殺人計画のフローチャートを考えているという。

posted by ペン牛 at 12:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4911636
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。