2024年12月12日
AT車全盛で“エンブレ”の重要性が忘れられている?
エンジンブレーキとは、自動車が走行中にアクセルを離したとき、エンジンの回転抵抗によって車速が自然に減少する現象を指します。エンジンブレーキは、通常のブレーキシステム(フットブレーキ)を使用せずに車速を減らすための効果を持っています。
### 仕組み
エンジンブレーキは、以下の仕組みによって生じます:
1. **アクセルを離すとスロットルバルブが閉じる**
エンジンに供給される空気の量が減り、燃焼が抑えられます。
2. **エンジン内部の抵抗が生じる**
ピストンやクランクシャフトの動きに伴う機械的な摩擦や圧縮工程での空気の抵抗などが、車速を減少させます。
3. **トランスミッションとの連動**
トランスミッションがエンジンと車輪を直接つないでいるため、エンジンの回転が減速することで車輪にもブレーキ効果が伝わります。
### 特徴と用途
- **速度制御に便利**
下り坂やカーブでスピードを抑えたいときに使用されます。これにより、フットブレーキの使用を減らし、ブレーキの過熱や摩耗を防ぐことができます。
- **燃費に影響を与える場合がある**
最近の車では、アクセルを離した状態で燃料噴射を停止する「燃料カット」機能が働くため、エンジンブレーキを利用すると燃料消費を抑えられる場合があります。
### 注意点
- エンジンブレーキは、あくまで補助的な減速手段です。急停止が必要な場合にはフットブレーキを使用する必要があります。
- マニュアル車ではギアを下げることでエンジンブレーキの効果を強めることができますが、オートマチック車でも「L」や「2」のような低速ギアにシフトすると効果が高まります。
エンジンブレーキをうまく活用することで、安全運転や車の寿命の延長に繋がります。
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