2016年09月15日
車中泊の恐怖
マンションが安心は嘘
地震が起きた際に、多くの人々が家から離れて生活を始めます。
なぜなら、いつ建物が崩壊するかわからないからです。
それは、堅牢な作りのマンションも同様です。
大地震が起こった時、私は目を疑いました。
大幅に横に揺れるマンションの姿を。
こんなにもしなるのかというほどでした。
最上階に近づけば近くほど、横揺れは増幅しますので、恐怖は計り知れないものがあります。
ニュースでも倒壊したマンションが報道され、あちらこちらにクラック(ヒビ)が入っていました。
たとえ、このように建物が倒壊せずとも避難する人は、大勢います。
学校の体育館や大型の公共施設が利用できる人は、実はごくわずかです。
そのキャパシティー(収容力)はそれほどないと、私も実感しました。
その理由は、体育館などの大きな施設は、耐震性は高いのですが、地震により天井のパネルが落下し、使用できない事態が発生するのです。
これは、建物の築年数は関係なく起こる現象です。
当然、そうなると溢れかえるのが、車中で連泊する人々です。
今回の熊本地震でも、広大な駐車場に多くの車が泊まり、その後数ヶ月過ごす人もいました。
仮設住宅を望んでも、3ヶ月以上はかかりますし、抽選ですので落ちることもあります。
そんな現状から、未だに車中泊をされている方もいるようです。悲しいですが、これが現実です。
その車中泊で、問題となったのは「エコノミークラス症候群」です。
エコノミークラス症候群とは?
ニュースなどで再三に渡り、報道されてきたのでこの言葉を聞いた方は大勢いると思います。
しかし、死亡につながるケースもありちゃんとした理解をしていないと怖い症状です。
様々な呼び方があり、一般的には「ロングフライト症候群」「旅行者血栓症」、医学的には「深部静脈血栓症」「肺塞栓症」と呼ばれます。
長時間(だいたい6時間)同じ姿勢を保っていると脚の静脈の血行が悪くなり、血栓(血の塊)ができ、それが肺の動脈に流れ、呼吸不全や全身の血液循環に支障をきたすことで起こる症状です。
エコノミークラスだけではなく、ビジネスクラスやファーストクラスでも同様の症状が出ていますので、勘違いをされる人も多く、広く「旅行者血栓症」と呼ばれます。
また飛行機のみならず、座り仕事、ゲームのやりすぎ、車の運転、バス・電車の乗車などでも症状が起こることがあり、生活の広い範囲で危険が隠れています。
自覚症状として、「足が痛み」「足の腫れ」が主ですが、深部静脈は体の深い部分にある静脈なので症状に気づかない人もいます。
ただ、足がむくんでいると勘違いしてることもあり、気づかずに2週間後、長いときは1ヶ月後に死亡するケースもあります。
下肢の痛みや腫れ、変色、息苦しさや胸の痛みを感じたら、「心療内科」「循環器科」「循環器内科」で受診されてください。
車中泊を逃れられない場合は
そうは言っても前述のように、車中泊を逃れられない可能性もあります。
そこで、エコノミークラス症候群の事前予防をまとめました。
1時間に1度は体を動かす
足踏みをしたり、座ったままでもつま先を立てることを繰り返し、ふくらはぎを揉んだりしてみましょう。
予防グッズを揃える
着圧ソックス
で、足の下に溜まった血を体の上部へ押し上げると予防できます。
また、100円ショップ等で売っているローラー型のマッサージ器具もオススメです。
車中泊用の寝具を揃える
車中泊では、寝る姿勢が大事と言われています。たとえ、フルフラットにならない車種でも車中泊専用マット
を使えば、寝る場所を平坦にして、快適に寝ることができます。アウトドアでも使えそうですね。
あればよかったでは遅い
過去ブログでも書いていましたが、「こうしとけばよかった」「これを備えておけばよかった」と避難生活の時に後悔するタイミングが山ほどありました。
でも、それでは遅いのです。
災害はいつ起こるかわからないからこそ、「備え」を怠らないことが大切です。
当たり前の事を当たり前にしておけば、精神的にもダメージを受けにくいです。小さいお子様や高齢者のいるご家庭では特に意識しておきたいものです。
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タグ:車中泊 エコノミークラス症候群
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