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2019年05月19日

秦野市を代表する二人の画家、宮永岳彦・奥津国道

秦野は、昭和の時代に活躍された画家に縁があります。一人は宮永岳彦(ミヤナガタケヒコ)、もう一人は、奥津国道(オクツクニミチ)です。宮永画伯は、実家が秦野市にあり、そこをアトリエとして活動され、奥津画伯は、秦野市出身で才能をかわれ宮永画伯に師事を受けていました。
 お二人方とも単に画家というだけでなくビジネスマンの側面を持たれており、宮永画伯は、松坂屋に勤めながら創作活動をされ、奥津画伯は、平凡出版のアートディレクターをしながら画家として活動していました。それだけに、ゴッホ、ピカソ、ダリ、岡本太郎のような人々を驚かすような尖った作風とは対照的に、皆が親しみを感じるような穏やかな作品が多いです。また、私の中では、何か画家の写真というと、どこか怒っているような人たちが多いのですが、お二人とも、笑った姿で写真に残っている場合が多く、いつも楽しく人を和ませるような人たちだったように思います。
 宮永画伯は、私が子供の頃使っていた「ぺんてるクレヨン」のパッケージに採用された「向かい合う男の子と女の子」の挿絵や初代小田急ロマンスカーの内外装デザインを手がけた方として知られており、宮永岳彦記念美術館で「ぺんてるクレヨン」の挿絵を見た時は、懐かしさとともに「ああこの人が書いたのか」と合点がいったものです。秦野はやたらと祭りが多いのですが、毎年秋に開催される「タバコ祭り」や春の山開きの時に開催される「丹沢まつり」のポスターを多く残されています。
 奥津画伯は、平凡出版のアートディレクターであることから、「週刊平凡」「平凡パンチ」の表紙デザインを手がけてきた方で、水彩画の作品を多く残されており、フランスを訪れた際に描いた作品を多く描かれ、また、「水彩画プロの裏ワザ」シリーズという水彩画の指南書を残され、水彩画愛好家から支持されているようです。
 秦野には、二人の美術館があり、宮永岳彦記念美術館は鶴巻温泉駅前に、2019年4月、奥津国道美術館が葛葉渓谷の側に開館しました。奥津国道美術館には、カフェとミニチュア鉄道があり、ミニチュア鉄道は、200円で美術館の周りを一周してくれます。




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