2015年08月26日
本当にケロイドなのか、それとも肥厚性瘢痕なのか
傷跡や手術の跡が赤く盛り上がる=ケロイド体質ではありません。
正常の傷は一時的に赤くなっても徐々に赤みが引き、その後一時的に色素沈着(茶色く色がつく)が起きても徐々に色が引き、目立たない白い傷となります。
しかしこのような経過を取らず、いったん治った傷が1〜2か月後から赤く盛り上がり、みみず腫れのようになることがあります。そのような場合、肥厚性瘢痕やケロイド瘢痕の可能性があります。
肥厚性瘢痕とケロイドは見た目では区別は困難です。
しかし、治療の効きやすさや再発の程度には大きな違いがあります。
肥厚性瘢痕の場合は傷を越えて広がることはありません。肥厚性瘢痕はケロイドと違い経過とともに色調は退色し、盛り上がりも徐々に平らになり、柔らかい傷となります。治療も効果が期待され、適切な治療を行うことで治る可能性があります。
ケロイドの見た目は肥厚性瘢痕に似ているのですが、大きな違いは傷を越えて正常皮膚まで広がることです。
また、痛みやかゆみを伴うことが多いです。ケロイドは治療効果が期待できない場合が多く、再発、増悪が多いです。しかし、治療により症状の軽減が期待できます。
肥厚性瘢痕と違うケロイドの特徴
・治癒傾向をみせない
・怪我などの原因がなくても自然にできることがある
・そして決定的な違いとして周りの正常な皮膚にまで広がる
肥厚性瘢痕とケロイドをはっきりと区別することは困難でだそうです。
また、その原因や治療もほぼ共通で、ケロイドや肥厚性瘢痕が起こりやすい条件としては次のようなことがあげられます。
1.白人には非常に少なく、黒人には多い。
黄色人種はその中間ですが、人によってできやすい人と、できにくい人があります。
2.化膿した傷はケロイドになりやすい。
ナイフでスッと切ってきれいに寄せた傷はケロイドになりにくのですが、やけどのあとや、化膿してからなおったような傷 はケロイドになりやすいものです。
3.引っぱられるところや、皮膚の緊張の強いところはケロイドになりやすい。
そのため首のつけ根とか、肩は最もケロイドのできやすいところです。
4.年齢的には、成長期の皮膚はケロイドになりやすい。
成長に伴う皮膚の伸展とも関係があると思いますが、幼少期には細胞の活性が強いためかもしれません。
5.しわに平行な傷はなおりやすいが、しわを横切った傷はケロイドになりやすい。
このような場合は赤く盛り上がるだけではなく、だんだんとつれてきて関節などは伸びなくなってきます。
人によっては、手術とか、怪我でなしに、突然に肩や胸のあたりに赤いふくらみを生ずることがあります。そして、これは どんどん広がる傾向を持っています。こういう場合は体質によるものとして、これが肥厚性瘢痕と違うケロイドの特徴で す。
人間の傷は繊維芽細胞の作り出す瘢痕組織によって治ります。
この瘢痕組織が過剰にできた状態が肥厚性瘢痕であり、その制御が効かなくなって増殖を続けるとケロイドになります。
肥厚性瘢痕は例えば保存的治療で小さくなっても、治療を中断したらまた再発したり大きくなるということはありません。
また、体質や遺伝に関係なく全ての人がなる可能性があります。
逆に言うと治療を中断してまた大きくなってきたならばそれはケロイドといえ、ケロイド体質なのだと言えます。
どちらにしても目立つ肥厚性瘢痕や徐々に大きくなっていくケロイドは精神的にも本人にとっては大変な苦痛なものです。
特にケロイドは悪性腫瘍ではありませんが、痒み・痛みによる苦痛や美容上の苦痛により、精神的な悪性疾患とさえ言われています。
こうして見るとやはり私の場合はまぎれもなくケロイドですね。
また自身の経過も写真を交えて載せていきたいと思います(^^)
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