2016年01月13日
帝王切開の跡のケロイド(肥厚性瘢痕)
帝王切開は、お母さんか赤ちゃんに何らかの問題が生じ、経膣分娩(通常分娩)が難しいと医師が判断した場合に、
手術によってお腹と子宮を切開をすることで、赤ちゃんを出産する方法です。
これは時に緊急で行うこともある重要な手術です。
帝王切開の利点としては、
母体に負担のかかる手術ですが、赤ちゃんに対する安全性の向上が一番のメリットといわれています。
母体にとっても、子宮下垂、子宮脱、膀胱脱、直腸脱といった骨盤臓器脱が、経腟分娩より起こりにくいとされ、産後1年での尿失禁の頻度も低くなります。
また前の出産で、経腟分娩をした体験がトラウマになっている場合や、死産の経験など、何らかの理由でお産に対する恐怖が強い場合は、それを回避することで精神的な負担を軽減できますし、入院・分娩・退院の一応の目安がわかることで、予定がたちやすいことも大きなメリットといえるでしょう。
しかし子供が無事に産まれるために仕方ないこととはいえ、傷跡が残ってしまうのはやはり辛いものですよね。
一般的に帝王切開の手術跡は産後1年ほどで徐々に目立たなくなると言われていますが、
それには個人差があり、ケロイド(肥厚性瘢痕)になってしまう方も多いのです。
私は帝王切開による出産だったので、
やはりその傷跡もミミズのように赤く盛り上がり、ひきつれた感じがしたり、痒くなったりと疼くことがあります。
ケロイド体質の方で出産が帝王切開での出産になる場合は、
あまり傷跡が肥大化しないようにケアすることが大切になります。
出産が終わっても授乳などでむやみに薬を服用できなかったりするときに、やはり病院でも行われている方法のシリコンジェルシートがおススメです。
シリコンジェルシートは、保湿はもちろん傷のある部分の皮膚を保護してくれます。
帝王切開した部分は衣服でこすれやすい場所でもあります。常に刺激を受けることで傷跡が残る原因となることもあるので傷跡をジェルシートで覆うことで外部の刺激から守り、圧迫効果で傷の盛り上がりを防ぐことができるのです。
シリコンジェルシートはいろいろなメーカーで販売されているのですが、口コミが一番いいのがスミス・アンド・ネフューのシカケアです。
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私の場合、1人目が逆子で帝王切開となり、約2年後に前回帝王切開ということもあり予定帝王切開での分娩だったのですが、手術日の5日前に陣痛がきはじめてしまったため緊急帝王切開となりました^^;
当時は初めての妊娠で、しかも予定帝王切開ということでかなり不安だったことと、
妊娠前にケロイド治療で通っていた形成クリニックの先生に、「将来帝王切開で子供を産むとその傷もケロイドになるよ」と言われていたので、
子供を産むためには仕方のないことでも後々またその傷跡に悩まされるのかと思うとショックでした。
なので担当の産婦人科医の先生に、ケロイド体質だということをあらかじめ伝えて、切開は後々傷跡が肥大化してしまっても目立たないように横切りにしてもらいました。
執刀医の腕や縫合方法で多少変わる部分もありますが、傷跡が残るかどうかはやはり体質が大きいようです。
帝王切開の縫合は、子宮や腹膜などは溶ける糸を使って縫い合わせますが、皮膚の表面は糸で縫う方法の他に様々な方法があります。
どのような方法で傷口の処置が行われるかによっても傷跡の付きかたが変わってくるので帝王切開で行われる傷口の処置について、よく行われている2つの方法を紹介します。
医療用ホッチキスで止める場合
皮膚の傷口を医療用ホッチキスで止める方法がよく使われるようです。
紙を止めるホッチキスと似ていて、切った部分をパチンパチンと止めていきます。
傷の状態によってホッチキスだけで止める場合と、ホッチキスと糸を使う場合があります。
傷口の様子を見てホッチキスの針を取り、その後は保護用のシートで傷跡を保護する場合が多いです。
医療用ホッチキスを使うメリットは、
・糸で縫うよりも傷跡が残りにくい
・針を打つだけなので短時間で終わる
・針を抜くときも簡単
ただし、針が金属なので金属アレルギーのある人には使えません。
医療用接着剤でくっつける場合
縫った傷口を医療用接着剤でくっつける方法もあります。
切開した皮膚の表面に塗るとフィルム状になって傷口を固定し保護します。
接着剤は傷が治るにつれて自然とはがれ落ちるので抜糸など術後の処置はいりません。
医療用接着剤を使うメリットは、
・縫わないので傷が綺麗に治りやすい
・傷口が保護されているので水に濡れても大丈夫
・術後の処置がいらない
一見メリットの多い接着剤ですが、傷口の様子によっては他の方法を選択する場合もあります。
ちなみに1人目を出産後にケロイドになった帝王切開の傷跡は、2人目出産の帝王切開のときに、
ケロイド部分を切り取って縫合してくれるので手術後はケロイドのない傷跡に戻ります。
ですがこの傷跡もそのうちケロイド状に盛り上がってきます。
もしもケロイド体質でこれから帝王切開にて出産をされる方で、傷跡が残ることに不安を感じているなら、ケロイド体質だという事を伝え、縫合方法を相談したり、また術後のケアを忘れないことが大切かもしれません。
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