2012年09月10日
中3男子自殺、メモに「つらかった」…生徒名も
中3男子自殺、メモに「つらかった」…生徒名も
熊本県教委は10日、同県八代市の市立中学校3年の男子生徒(当時14歳)が昨年4月、いじめを苦に自殺していたことを明らかにした。
県教委などによると、生徒が自殺した際に着ていた衣服のポケットから、同じ学校に通う数人の男子生徒の名前と「つらかった」と記したメモが見つかった。市教委と学校が調査したところ、名前を書かれた生徒らから仲間外れにされたり、ひどい言葉を言われたりするなどのいじめを受けていたことがわかり、同年8月、いじめが原因と判断した。
市教委によると、自殺した生徒は運動部に所属。2年の1学期頃から部内でいじめが始まり、2学期頃からはクラス内でもいじめられていたという。
県教委は毎年、県内の全小中学校の児童・生徒を対象にいじめを受けていないかどうか、無記名のアンケートを実施している。2010年11月のアンケート用紙を調べたが、筆跡からこの生徒のものとみられる回答には、いじめをうかがわせる記述はなかった。学校は生徒が自殺するまでいじめに気づかなかったという。
公表が遅れた理由について、県教委は「遺族から『公表してほしくない』という強い要望があったため」と説明。田崎龍一県教育長は「大変厳しく受け止めている。いじめに対する過去の対策を検証し、対策を強化する」とのコメントを発表した。
(2012年9月10日19時59分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120910-OYT1T00847.htm
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