「金色の財布はお金がたまる」ってホント?
春は、就職や転職、転居などで新生活を始める人が多いシーズンです。身の回りのものを新調して、まっさらな気持ちで心機一転スタートしようと考えている人もいるでしょう。昔から、この時期に新調する「春財布」は、「お金でパンパンに張る(春)」と言われ、縁起がいいとされています。しかも、今年の3月31日は、金運アップなどの三つの吉日が重なるめったにない大吉日。あまり欲張るのはどうかと思いますが、せっかくなので、金運を引き寄せる財布の選び方や買い方を専門家たちに聞きました。
かばんや財布など袋物の製造・販売業者らが加盟する日本ハンドバッグ協会(東京・台東区)が2020年2〜3月に行ったアンケートで、財布の使用状況を聞いたところ、実に女性の98.4%が「日常的に使っている」と回答しました。キャッシュレスの支払いが広がっているとはいえ、財布はお金のみならず、クレジットカードやポイントカード、病院の診察券、スポーツクラブの会員証などを収めるニーズも根強く、ほとんどの人が財布を常に持ち歩いているようです。
「財布の中を整理整頓している人は成功する」
「ゴールド色の財布はお金がたまる」
「ヘビの皮を財布に入れておくと金運アップ」
このように、財布については、ウソかホントか分からない言い伝えがたくさんあります。同協会記念日告知委員会の金子豊委員長は「財布は、私たちの暮らしに身近な存在です。お金絡みの話となると、多くの人が興味を持ち、様々なうわさが広まってしまうのです」と、財布にまつわる逸話が多い理由を語ります。
金子さんは「財布は、その人の考え方や人間性が表れるものです」とも強調します。財布の使い方を見れば、人柄まで分かってしまうそう。同協会には、女性から「付き合っていた男性が丁寧に財布を扱う様子を見た父親が、『財布を大切にする人は、人も大切にする』と言って、結婚を快諾してくれました」というエピソードが寄せられたこともあるといいます。財布を大切にすると、幸せが舞い込んでくるかもしれません。
最強のトリプルラッキーデーがもうすぐ
せっかく財布を新調するなら、縁起の良い日に購入し、使い始めのおろす日にもこだわるという人もいるようです。日本カレンダー暦文化振興協会(東京・台東区)の小沢潤事務局長に、暦の上で金運に良いとされる吉日を聞きました。
3月31日は三つの開運日が重なっています
【天赦日(てんしゃび)】
文字通り、天が赦(ゆる)す日で、日本の暦の中で最上の吉日とされています。天に昇った神々が地上の万物を養い、その罪を許す日と言われ、新しいことを始めるのにうってつけです。年間に数日しかなく、21年は3月31日、6月15日、8月28日など6日あります。
【一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)】
一粒のモミが稲穂のように万倍に増えるという吉日。この日に種まきを始めたり、会社を設立したりと、物事を始めると良い結果が期待できるとされています。お金を貸せば万倍になって返ってくるとも言われますが、借金をすると逆に膨らんでしまうので避けてください。ほかの吉日と重なると、開運効果が倍増します。
【寅(とら)の日】
体に黄金色の縞しま模様が入っているトラは、金運の象徴と言われています。「虎は千里行って千里帰る」ということわざがあります。これは、「出て行ってもまた戻ってくる」という意味があります。使ったお金が戻ってくるとされ、この日に財布を使い始めると良いと言われています。
今年3月31日は、これら三つの吉日が重なる最強開運日。小沢さんは「1年に1度あるかないかという大変珍しい日」と強調し、さらに「この三つの吉日が重なるのが、年度末の3月31日というのも面白い偶然です。新生活が始まるちょうど前の日に、新調した財布を使い始めると良いかもしれませんね」と話します
コンパクトな財布が人気
伊勢丹新宿店(東京・新宿区)のハンドバッグフロアでは、多彩な春財布を取りそろえています。アシスタントバイヤーの渡辺愛子さんは「ここ3年くらい、縁起の良い日にちなんで財布を買い求める人が目立ちます。普段よりも財布が多く売れた日は、カレンダーを確認すると吉日だったということが珍しくありません」と話します。
渡辺さんに、ここ最近、人気のあるタイプや財布を選ぶポイントを聞きました。
【三つ折り財布】
キャッシュレス化やバッグ類の小型化に伴って、財布の小型化も進みました。小さな財布が主流となっており、三つに折るタイプや二つ折りのコンパクトなタイプが人気です。
【カード型】
「コインパース」「パスケース」と呼ばれるタイプで、クレジットカードや交通系ICカードを入れて、かざしたり、出し入れしたりしやすい薄さが特徴です。お札を入れるスペースはありませんが、折りたたんでカード収納部分に収めることができます。かさばらないので、スマートフォンと財布だけ持ってちょっと外出という時にも便利です。
売り場には、ピンクやライトグレーなど春らしい色合いの財布が並んでいます。渡辺さんは「春はカラーバリエーションが豊富です。財布はいつも持ち歩くものですから、お気に入りの色や形を選ぶことが大切です。使うたびに気分が高まり、毎日がラッキーになります」と話しています。
出典:大手小町 Copyright (C) The Yomiuri Shimbun.
https://otekomachi.yomiuri.co.jp/news/20210317-OKT8T270995/
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