スタウロライト
形に価値がある
スタウロライトは鉄、アルミニウム、珪素、酸素など複数の
成分で形成しています。おもに四角形の角柱状に結晶します。
スタウロライトの代表的な形に2つ以上の結晶が規則正しく互
いに入り込んで形成する貫入双晶(かんにゅうそうしょう)があ
ります。スタウロライトの貫入双晶には2つのタイプがありま
す。1つは60度の角度で交わるX形のタイプ。もう1つは90
度の角度で交わる十字形のタイプです。
英名のStauroliteはギリシャ語で十字を意味する「Stauros」
に由来します。和名では90度の角度で交わる形が十字に見える
ことから「十字石(じゅうじいし)」と名付けられました。ヨーロ
ッパでは古くから「クロスストーン」、「フェアリーストーン」
や「フェアリークロス」という愛称で親しまれています。
直角に交わることが重要
スタウロライトの60度や90度の角度で直交する貫入双晶は
目に見えるいちばんわかりやすい双晶の形だと思 います。
しかし、わかりやすい双晶の形ですがこのように直交 して
いる鉱物の数はかなり少ないです。その中でも角度が90
度の双晶はさらに少ないため貴重なものです。
スタウロライトの名称の由来は十字です。そのため角度
が90度のものこそがスタウロライトと呼ぶにふさわしいと考
えています。更に重要なことは結晶の太さと長さのバランスが
取れていて、まるで十字架のように見えるものこそ本当のスタ
ウロライトだと思います。
古来よりヨーロッパでは十字架に見えるスタウロライトを幸
運のお守りとしてきた歴史があります。天然の造形とはいえ、
スタウロライトの十字形は太さと長さの調和が取れた形のほう
がやはり美しいと思います。そのような調和が取れた形のスタ
ウロライトが産出する有名な場所は永久凍土が広がるロシア北
西部コラ半島にあるMt. Keivyです。そこで採掘されたスタウ
ロライトの中から理想に合う形だけを1つ1つ集めました。
古くからロシアで産出するスタウロライトは場所や採
掘する時期が限られています。そのため今後も調和が取れた十
字形のものを安定して入手することは難しいと思います。
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