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2020年02月11日

DQ7 シナリオあらすじ



※ごく僅かにネタバレを含んでいます。
  これから初プレイを迎える方はご注意ください。



冒険の書.jpeg




広い広い大海に、ただひとつ浮かぶ小さな島――エスタード島
それは魔物の居ない平和な世界、唯一つ取り残されたように存在していた。


島あるのは一つの王国と、一つの神殿
神殿は固く封印され、そこに何が眠っているのか、知り得る者はない。


そんな神殿の謎を解き明かさんと勤しむのは、2人の少年――アルスキーファである。



少年アルスは、小さな漁村フィッシュベルに生まれた極々普通の平凡な男の子。
国の王子かつ友人であるキーファに誘われるまま、探検へと繰り出していた。



試行錯誤の末に開かれた神殿の奥、2人はそこに並んだ台座を見つける。
偶然手にしていた不思議な石版で、台座の窪みを埋めることが出来た。


その後幼馴染のマリベルも加わり、いよいよ一つの台座が埋まる時。
3人は吸い込まれるように別の世界へと飛ばされてしまう。


目覚めたのは、太陽の見えない世界
辺りには恐ろしい魔物の姿もある。
ようやく辿り着いた集落は、何よりもその凄惨な状況を物語っていた。



魔物に襲われ、壊滅的な村。
どんなに帰りたくとも帰り道のないアルス達は、ここで出会った人達の物語に踏み込んでいく。



その結末に待つのは、単なる魔物の野望か?



複雑に絡み合う人間の脆さと、過ち
恐ろしい魔の力を前に、露呈した弱さ。


悲しみが更なる悲劇を生み、魔物の餌となっていく。



その事実を、誰が知っているのだろうか?



アルス達はその苦悩を身に覚えながらも、魔の力を絶つ。
魔物の力を消さない限り、光は取り戻せない。



澱んだ空気が晴れた時、ようやく元の世界への道が開かれる。
石板世界に別れを告げ故郷へ帰ってみると、今度は島中が驚きに揺れていた。


エスタード島だけが浮かんでいたこの海に、新たな大陸が発見された―――と。


しかしそれはアルス達にとって、初めて見るものではなかった。



一体世界に何が起こっているのか。
あるいは、何が起こっていたのか

2つの世界の関係とは…?




新たな土地で見つかる石板を手に、アルス達の冒険は続いていく。それは、単なる遺跡探索から始まった、世界復活の大冒険


過ちを認め、成長していく物語。




<シナリオについて>


DQ7のシナリオで特徴的なのは、やはり前半の世界復活編ではないでしょうか。
人間の心情をあらゆる角度から多角的に描いた物語が目白押しです。


DQ7の記事を書く上で何度も申し上げてきたことではありますが、この何ともいえないモヤモヤ感がDQ7の素晴らしい所だと個人的には思っております。


人間は決して完璧ではありませんし、むしろ汚れた部分を持っているからこそ人間とも言えます。
そんな狡さや弱さ、良くも悪くも人間臭さを見せてくれるのがDQ7です。
善と悪を100%で区別することがいかに難しいのかを、教えてくれるでしょう。


自分の中に黒い思考や感情が芽生えた時、抗うことができない人、隠し通して遂行する人、一人で苦悩し壊れてしまう人、それは様々です。それが許されるべきか否かは、プレイヤーそれぞれの感覚に委ねられます。



それを判断するとき、あなたならどのような基準で考えますか?

自分が同じような状況に立ったとしたら、どう感じるか。
私はそれを基準に全てを考えてみました。


すると、ほとんどの人の言動を否定することはできないんですね。
片方の身になってみれば、相手を否定したくなる場面は多くあります。

しかし、相手の立場に立ってみれば、そうせざるを得ないという状況も見えてきたり。
誰かが100%悪いと言い切れる状況なんて、人間の世界ではそうないのかもしれません。
結局は自分が一番可愛いというのも、一つの真理でしょう。


色んな立場や考え方があって、それぞれに真理があり間違いもある。
そして自分の立場や考え方も、その一つに過ぎないということ。
それを一つの答えとして、私は受け取りました。


それぞれの立場に自己投影してみると、なかなか難しい問題だったりします。
言うは安し、行うは難しですね。


もちろん、自分の利益しか考えてない阿呆もいますけどね!
他人を蹴落として甘い汁を啜ろうとするような、100%嫌な奴もいます。
理解に苦しむパターンや批判したくなる場面もありますけど、現実にもそういう人っているよね…なんて悟ってみたり。



ただ…優しい人や強い人が犠牲になるのは辛い。


DQ7で言えば特にレブレサックの神父さん…切なかった。
優しく芯の強い人であればこそ、最後まで自分を犠牲にできるのでしょうね。
人としては最高峰に出来た人格なんだろうけど、悲しすぎる。


可能性の話をすればもっと良い結末があったのかもしれませんが、上手く運ばないのが現実的なところでしょう。誰も悪くはないんだけれど、やっぱりモヤっとする…絶妙な悲劇ですね。

神父さんのその後はプロビナに続くんですが、この辺は時系列も面白いところです。


個人的には、この神父さんに人間として惚れない奴は居ないだろう!と、思ってます。
この人に限ってはゲームだからこそ存在し得る、まさに聖人ですけどね。



大人になればこそ味わい深い、そんなシナリオ揃いのDQ7
思慮深い人には特にオススメの一作です。
1つ1つの町や村に主役が居るような濃密さ、是非体感してみてください。


では今回はこれにて!(*゚ο゚)ゞ

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タグ:DQ7 PS
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