2014年12月13日
Review50. 内臓感覚 脳と腸の不思議な関係
「 脳腸相関 (brain-gut interactions)」
という言葉を
聴いたことがあるでしょうか?
医学文献サービスや、
リハビリテーションに関連する様々な雑誌の特集などで、
「 脳 」に関してとりあげられている機会が多く
自分自身、
「 脳 」に関する知見につい目がいってしまう状態でした。
この書籍は、
脳に関する知見ばかりに目が向いてしまっていた時に、
書店でみつけた書籍です。
この書籍では、
IBS
(過敏性腸症候群:Irritable Bowel Syndrome)
の知見を中心として、
腸と脳の関係などについて
説明されています。
進化的な視点で考えると
腸の重要性も考えられるため、
新たな気持ちで勉強させていただきました。
書籍の中では、
IBS(過敏性腸症候群:Irritable Bowel Syndrome)に
関連させながら、
ストレス、
腹痛、便通の異常、
食生活、絶食療法、
内臓感覚と言語感覚、
催眠効果の知見や、
192ページから195ページに渡り、
「 ソマティック・マーカー仮説 」
( ︎ 関連記事
:40. デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 )
についても少し触れられており、
興味深く読まさせていただきました。
リハビリテーション領域での
「 感覚 」
という
言葉の意味合いとしては。
四肢などの、表在感覚、
深部感覚などのことを
考えてしまいがちですが、
「 内臓感覚 」と情動、
「 内臓感覚 」と、
ストレスや身体症状などについて
考える上で
参考になる書籍かもしれません。
末巻には、
洋書(英文献)を中心とした
ストレスや、
IBSに関連した文献も掲載されており、
これから、
「 脳腸相関 」「 IBS 」に関して
学びたい方にとっては、
1冊あると、
基礎的な事柄の確認や、
雑誌や文献などを把握する上で
便利ではないかと思います。
また、
この記事を読んで頂いている方の中で、
普段、脳の知見ばかり
調べている方がいらっしゃいましたら、
新たな視点を取り入れる意味合いでも、
脳腸相関などの知見を
医学文献検索サービスなどで、
調べて見ると、
何かの様々なことを考察する上で、
参考となるかもしれません。
多くの方にとって、
普段の生活などの状態を省みてみると
「 腸の状態 」と、
「 精神状態(情動) 」に関しては、
関連があることを、
直感的に感じる方も
いるのではないでしょうか。
内臓感覚の領域に関しては、
まだまだわからない事が多いようです。
こういった知見が分かってくる事で、
「 うつ 」や「 パニック発作 」などの
精神関連の症状や、
IBS(過敏性腸症候群)の
緩和に向けて、
よりよい知見が
でてくることを期待したいと思います。
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